2015年12月27日

祈り@アンクル岩根のギャラリー

アンクル岩根のギャラリーで「祈り」というタイトルで白石孝子さん(イコン)と伊勢崎晃一朗さん(備前焼)の二人展が今日まで開催中。

http://uncle-iwane.com/201512.html

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昨日は白石さんと岡山大学の鐸木道剛さんのトークがあるというので一時少し前に行ってみました。
白石さんの作品は前から知っていたのでいいのはわかっていたんですけれど、伊勢崎さんのオブジェ(階段!!!!!)がすごくよかったです。特に入って左に3つ並んでいた四角い作品がどれもよかった。最初は色の明るいのがよく見えたけれど、真ん中の黒っぽい作品もいい味わいがあってよかった☆ どれも、外から見ると、階段を登って、また中に降りていく形になっています。なんというかお墓みたい……。神聖な感じ。あ、そうか「祈り」ですからね。入って右側には天に昇っていく階段がたくさん並んでいました。

白石さんの今回の作品は1点を除いて、みな陶器(おつれあいが作成されたとのこと)に描かれたものでした。なんか観ているだけで心が清められる気がします。

イコンというのはそもそも中世のキリスト教的なものらしく、ルネサンスの絵画とは違って平面的。それはルネサンスの絵は人間の目で見たものを描くのですが、中世では神の目から見たものを描くからだとか……。

鐸木さんが、世界各地で購入されたお土産用のイコンを見せてくださいました。ロシアのものはたとえ印刷されたものでも、出来具合が全然違うとおっしゃったのですが、それは一目見て歴然としていました。安物は印刷のドットがわかる感じ。新聞の写真みたいで、いかにも印刷。一方、いいものはそういう風には見えないし、凹凸もつけてありました。

岡山県にもイコンの見れる教会があるそうです。倉敷の柳井原教会です:

http://www.orthodoxjapan.jp/annai/n-yanaihara.html

行くときはあらかじめ連絡した方がよいとのことです(不在な時が多い)。
日本での総本山(っていうのかな?)はお茶の水のニコライ堂。お茶の水はなんどもいったことがありますが、実はニコライ堂って未体験。聖橋側ってあまり通ったことがないですね〜。今度東京にいくことがあったらぜひ行ってみたいです。

ニコライ堂
http://www.orthodoxjapan.jp/annai/t-tokyo.html

今年、久世光彦さんの小説をいくつか読みましたがその中の『暗い絵』にもニコライ堂が出てきて気になっていました。『怖い絵』というのは短編集で、各作品はなにか絵にまつわるお話になっています。ぼくの持っているのは文庫版ですが、中に出てくる絵画はカラー印刷なんです☆ 最初の作品が「姉は血を吐く、妹は火吐く」というタイトル。ニコライ堂のイコンが出てくる話。挿絵は2枚あって、ひとつは「エレウス・キクスクの神の御母のイコン」、もうひとつは「ポルト―アルトゥルの神の御母のイコン」、どちらもロシアのイコンです。この作品にはイコンのことがかなりたくさん出てきて山下りんさんという日本初のイコン作家の名前も出てきます。山下りんさんのことはお二人のトークでも出てきました。

山下りん 画像検索

なお、この作品のタイトルは西条八十の詩「トミノの地獄」からとったものです:

トミノの地獄 検索

話がそれてしまいましたが、会場には人形作家のMさんも来ておられて(白石さんにイコンを習ったことがあるのだそうです☆)お話ができて嬉しかったです。
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ベル&セバスチャン

昨日、シネマクレール丸の内でもう一本、『ベル&セバスチャン』を観ました。1944年のドイツ占領下のフランス。アルプスの麓の村が舞台です。

公式サイト
http://www.belleandsebastian.net/


予告篇で子どもが綱で崖からぶら下がっているシーンがあって、それが観たくて観に行きました。

山の空撮が本当にきれいでしたし、どきどきするシーンもいっぱいでなかなかよかったです。子どもが観ても大丈夫かな。

ただ、ちょっとディーテールがいい加減。たとえば上で書いた崖のシーンです。これは母親カモシカが猟師に撃たれ死んでしまい一匹だけ崖に残されてしまった子カモシカを助けるシーンなんです。主人公のセバスチャン少年を(その時は)おじいさんらしい男が綱で岩棚まで下ろし、少年が子カモシカを背負っているリュックに入れて、また引き上げてもらうんですが、「どうやって背中のリュックに入れるのかな……」と思って観ていたら、そこはカットでいつの間にかリュックに入っていて引き上げられるところが映っていました。このシーンは007のイントロ部分に当たるところですから、もう少し丁寧に見せて欲しかったです。残念。

細かいところを気にしなければとても楽しめました。猫派なのですが、犬も可愛いですね☆ 犬派にはたまらない映画でしょう。

犬が最初は村人に「野獣」と言われていて、後にセバスチャンに「美女」と名付けられるところがちょっと笑えました(^^;
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夏をゆく人々

昨日、シネマクレール丸の内で『夏をゆく人々』を観ました。

公式サイト
http://www.natsu-yuku.jp/


イタリアのトスカーナ地方で養蜂業を営む家族の物語。

冒頭、真っ暗な画面に小さな灯りが現れだんだん増えながら移動する不思議な場面で始まり、それが何台かの自動車のヘッドライトであることがわかります。そのヘッドライトに照らされる家。それがこの家族の家。小さい女の子や父親はパンツ一丁で寝ています。一人の女の子が目を覚ましトイレにいくことから、みんな起き出してちょっとした騒動がおこるこのオープニングでぐっと引き込まれてしまいました。

暑いのでしょうか。父親は外にベッドを出して寝たりします。ラストの直前でも家族全員、外にカーペットを外に敷き毛布をかぶって寝ていました。

前半は淡々とこの家族の生活が描かれます。家族は父親(ドイツ人であることが次第にわかります)と母親、謎の女性ココ、長女のジェルソミーナ(主人公です。名前がいいですね! 誰もみな『道』を思い出すのではないでしょうか)、妹3人(下の二人は本当におちびさん)。ジェルソミーナは父親の右腕。本当によく仕事をします。夏休みなのでしょうね。

淡々とはいうものの、養蜂の仕事がピンチになっていることが描かれます。ひとつは法律が変わり、古いタイプの作業場ではいけなくて、建物の壁や排水設備に厳しい条件がつくようになるのです。期限までにそれに合格しなければ廃業しなければなりません。しかし家にその余裕はないのです。もうひとつは農薬。近隣の畑で新しい農薬を使い始めたため、蜂が死んでいくのです。

また、父親は娘たちのことを愛していますし、特に長女のジェルソミーナのことを深く愛しています。しかし、気持ちはなかなかかみ合いません。ジェルソミーナが小さい頃「ラクダが欲しい」と言ったのを覚えていて、「よく働いたらごほうびにラクダを買ってやる」と言うのですが、今はそんなもの欲しいとは思っていないのです。

あとの展開は予告篇や公式サイトのストーリー紹介をご覧ください。
終わり方が切なかった……。家の周りや家の中を写すカメラの動きがよかったです。
今年のベスト10に入りそうです。
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2015年12月25日

俺物語!!

12月23日(祝)、イオンシネマ岡山で『俺物語!!』を観ました。20日の「映画を語る会in Okayama」で好評だった作品。もうじき終わりそうだというのででかけてきました。

公式サイト
http://ore-movie.jp/


一日一回の上映になっているせいでしょうか、ほとんど満席状態でした。若い子でいっぱい。別マに連載中のマンガが原作だそうです。

無茶苦茶面白かったです。そして途中からハンカチが話せませんでした。すごい感動作です。

主人公の剛田猛男の中学校の卒業式の日がイントロで、メインは高校1年生のときの話です。それを演じているのは1983年生まれの俳優・鈴木亮平。この映画のために体重を30キロ増やしたそうです。すごいですね。どう見ても中学生や高校生には見えません。

映画を観ていると、このトンデモな主人公が大好きになってしまいます。ものすごい純情さ☆ そしてでかくてごっついのに、可愛い!!!
「好きだ〜」が我が家の流行語になりそうです。

相手役の大和さんを演じる永野芽郁さんも可愛かったです。

まあ、ぼくのつまらないメモを読むより、「帳場の山下さん」の映画紹介をぜひぜひお読みください:
http://www.k2.dion.ne.jp/~yamasita/cinemaindex/2015ocinemaindex.html#anchor002687
posted by dunno at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

海賊じいちゃんの贈りもの

12月20日(日)、シネマクレール丸の内で『海賊じいちゃんの贈りもの』を観ました。

公式サイト
http://kaizokujiichan.espace-sarou.com/


イングランドに住む家族(ただし父親は別居中で離婚話でもめている)が、おじいちゃんの誕生日パーティーに出るためにスコットランドのハイランドに旅をして、そこでとんでもないことが勃発……というお話。

景色がいいです。
そしてなにより3人の子供たちがいいです。特に神経質そうなメガネの長女が痛々しいかんじで惹かれました。

3人の子供たちはおじいちゃんと車で海辺に遊びに行きますが、おじいちゃんが急死! 長女が一度家に戻ってそのことを家族に伝えようとします。でも、家族は争ってばかり。おじいちゃんがそれを嫌っていたことを知る長女は自分たちだけでおじいちゃんを送ろうと、海辺に戻ります。おじいちゃんは自分がバイキングの末裔だと自慢していましたから、それに相応しい葬儀を……と男の子が提唱して、いかだを作りそれに亡骸を乗せ火をつけて海に送り出すのです。

結局、パーティはぽしゃり、警察による捜索や調査、マスコミの取材で、長男家族、次男家族は家に閉じこもってしまいます……。

そこから後が子どもたちのいいシーンが連続。いっぱい泣きました。よかったです。

あと、パーティのためにケルト音楽のバンドが雇われていて、その演奏シーンも楽しいです。
彼らは映画の最後にもまた出てきて演奏してくれます。
posted by dunno at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

海難1890

順番が逆になりましたが、12月12日(土)、岡山メルパで『海難1890』を観てきました。日本とトルコの合作映画です。

公式サイト
http://www.kainan1890.jp/


1890年の夏、串本沖で座礁し遭難したトルコ軍艦「エルトールル号」で生存者救助のため尽くした日本人たちの話と1985年のテヘランでのトルコの飛行機による日本人の救助の話の2部構成です。素直に感動しました。特に空港で、多くのトルコ人が自分たちは陸路でトルコに脱出するから……と飛行機の座席を日本人に譲ってくれるシーンは信じられないような話なのですが、実際にこういうことがあったんですね。これは忘れてはいけないですね。

最後に、トルコの大統領の方からのメッセージが上映されました。なにしろ第二部は「日本や日本人を守る」ためには××が必要という方向にどんどん進みかねない内容でしたから、まさか安倍さんも出るのではないかとギクっとしましたがそれはありませんでした。ほっとしました。
posted by dunno at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

ピエロがお前を嘲笑う

12月19日(土)の夜、予告編が面白そうだったので、シネマクレール丸の内に『ピエロがお前を嘲笑う』を観に行きました。

公式サイト
http://pierrot-movie.com/


ハッカーの青年が主人公。
主人公たちが妙なマスクをつけたり、SNSでの仮想的な接触をコスプレ風に描くところがちょっと引いてしまいます。また主人公の才能も説得力がありませんでした。

そもそも、主人公が語る話を映像化しているだけなので、嘘でも何でもつき放題ですから、いくらでも話はひっくり返せるわけです。

期待はずれでした。
posted by dunno at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

1001グラム ハカリしれない愛のこと

ばたばたする日々が続き、更新が滞っていました。
12月13日(日)、シネマクレールで『1001グラム ハカリしれない愛のこと』を見ました。

公式サイト
http://1001grams-movie.com/


なかなかほんわかしたいい映画でした。ノルウェーとフランスが舞台。
なんでも計ることが仕事の主人公が、今はもう過去の遺物(?)となっているキログラム原器(だけど大事にされている)をもってパリに出張します。形式的で空疎に聞こえるセミナーが無事に終わる頃、とても温かみのある男性と知り合います。自分のやりたいことをやっている人。今興味のあるのは場所による鳥の鳴き声の違いの研究。主人公は自分の離婚問題、父の死、キログラム原器の破損などなどで煮詰まっていましたが、彼とつきあって心が解けていきます。1001グラムが彼女が計ったあるものの重さですが、それが何の重さかは内緒。もうひとつ最後に計るものがあります、「18センチ」という声もあがりますが彼女の測定は「15.5センチ」。どっちでも十分大きいです(笑)。

空港での荷物検査のシーンが何回かでてきて、ここもクスッと笑えます。
posted by dunno at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画