2018年04月30日

観たい・聴きたい…覚書(2018.4)

4月中はこの記事がトップに来ます。新しい記事はこの下にあります。

禁酒会館 2F
4/6(金) 18:30〜 岡山禁酒會舘マンスリーライブ LIVE=LIFE vol.204
鳥取組(武部 仁・ぺんぺん草)をゲストにお迎えして
演奏:武部 仁(鳥取市鹿野町)、ぺんぺん草(大森 隆&大森典子、大山町)、OZAKI UNIT
1,000円
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5/13(日) 13:30〜 岡山禁酒會舘マンスリーライブ LIVE=LIFE vol.205?
よしだよしこさんをゲストにお迎えして
演奏:よしだよしこ、OZAKI UNIT
2,000円
2018sanyo-tour-1.jpg 2018sanyo-tour-2.jpg
※よしだよしこさんのスケジュールについてはこの下をご覧ください。
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6/1(金) 18:30〜 岡山禁酒會舘マンスリーライブ LIVE=LIFE vol.206?
ピアニスト・鈴木たか子さんをゲストにお迎えして
禁酒會舘のピアノでバッハ「ゴールドベルク変奏曲」を聴く!
演奏:鈴木たか子(東京)、OZAKI UNIT
2.000円
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よしだよしこさん5月山陽道ツアー予定
◆5月 12日(土)福山「聖公会 福山諸聖徒教会」
open 13 : 30 start 14:00
O.A.たそがれどんべえ
福山市三吉町5-3-10
084‐923‐3972
※ このライブは東北支援のチャリティとしての位置づけです。カンパのご協力をお願いいたします。
◆5月 13日(日)岡山「岡山禁酒會館」「OZAKI UNITマンスリーライブ」
open 13:00 start 13:30
2000円
O.A.OZAKI UNIT 
岡山市北区丸の内1-1-15
主催:音楽集団「木々の緑、風そして人々の歌」 
(TEL 090‐5371-7793:尾崎)
◆5月 15日(火)牛窓「てれやカフェ」 
open 19:00 start 19 : 30
O.A. ブルーオイスターズ 2500円(別途 ドリンク)
瀬戸内市牛窓町牛窓4200-1 TEL 0869‐34‐5397
◆5月16日(水)西大寺「みんなの劇場・夕暮れコンサート」
Open 15:30〜Start 16:00〜
参加費 2000円 高校生以下 500円
西大寺五福座(岡山市西大寺中3丁目8-28)
チケット予約・お問合せ:NPO法人みんなの劇場おかやま
TEL 086-942-1544
E-mail  info@npo.sakuraweb.com
太田 090-9738-6455 
三宅 090-4803-2029 
河田 090-1914-2355
◆5月 17日(木) 備前「カフェ・ランバー」 
open 13:30 start 14 : 00
2500円(ドリンク付き)
備前市東片上43 
TEL0869‐64‐2324
◆5月18日(金)岡山「女たちのおしゃべり会」 
open 14:00 start 14 : 30 2000円(障害者・避難移住者・シングルマザーは1000円)
岡山市北区出石町1-8-6
コットン古都夢「夢カフェ」
お問い合わせ コットン古都夢 ( TEL 086-225-4663)or 市場さん( TEL 086-277-7522)

島津亜矢さんテレビ・ラジオ出演予定
4/3(火) 13:00〜14:00 NHK-FM「歌謡スクランブル ▽かけがえのない人へ(2)」
4/8(日) 19:30〜20:59 BSプレミアム「新・BS日本のうた」
4/15(日) 5:30〜6:00 テレビ東京「洋子の演歌一直線」※岡山では映りません(;;)
4/17(火) 19:30〜20:15 NHK総合「うたコン〜リズムにのって!心躍る昭和歌謡」
4/29(日) 10:05〜11:50 NHK ラジオ第1「歌の日曜散歩」
5/9(水) 20:05〜 NHKラジオ第1「きらめき歌謡ライブ」(生放送)
5/16(水) 19:00〜21:54 BS朝日「日本の名曲 人生、歌がある」

art space テトラヘドロン(11:00〜18:00, 最終日は16:00まで)
3/14(水)〜4/19(日)イシイアツコ新作銅版画展
ishiatsuko201803.jpg

ギャラリーにしかわ
京都市中京区河原町通四条上る塩屋町332 マロニエビル2階
4/3〜4/15 岡田多恵個展
12:00〜19:00, 最終日は17:00まで
休廊日:月曜日
作家在廊日:4/3, 8, 14, 15
20180403tae.jpg

サボア・ヴィーブル(東京・六本木)
7/27〜8/5 岡田多恵個展

ガレリアヴェンタリオ(神戸市中央区北長狭通3-9-2 マコマンション2F) 火曜日定休日
秋(詳細未定)岡田多恵個展

劇団唐組第61回公演【唐組30周年記念公演第1弾】『吸血姫』(作=唐十郎 演出=久保井研+唐十郎)
お世話の都・上野の森を越え、黄金の荒野・満州を目指せ!
青春、愛、挫折、希望……
2018年の紅テントに“お世話の都”が立ち上がる。
大阪 4月27日, 28日, 29日
新宿花園神社 5月5日, 6日, 11日, 12日, 13日, 6月2日, 3日, 8日, 9日, 10日
雑司ヶ谷・鬼子母神 5月19日, 20日, 25日, 26日, 27日
https://ameblo.jp/karagumi/entry-12356666388.html
karagumi61a.jpg karagumi61b.jpg

劇団花吹雪[ameblo #1][twitter]
4月 清水劇場
5月 浪速クラブ
6月 四国健康村
7月 新開地劇場(春之丞誕生日公演(7.6)では「お里沢市」、三代目座長襲名七周年記念公演(7.20)では「番場の忠太郎」をやるかも……)
8月 おふろcafe湯守座(旧ユラックス)
9月 京橋・羅い舞座
10月石川県

何様!?俺様!!春之丞様!!!!
春之丞さんのtwitter
春之丞さんのinstagram
桜京之介のブログ
桜彩夜華さんのinstagram
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島津亜矢さんのテレビ・ラジオ出演(2018年4月)

2018年4月の島津亜矢さんのテレビ・ラジオ出演の予定・記録です。4/30 23:59:00 の日付・時刻で投稿しています。通常の記事はこの下にあります。

4/3(火) 13:00〜14:00 NHK-FM「歌謡スクランブル ▽かけがえのない人へ(2)」
『帰らんちゃよか』

4/8(日) 19:30〜20:59 BSプレミアム「新・BS日本のうた」
『丘は花ざかり』(藤山一郎)
『道』(「迷子になっている人」に歌ってほしいとおっしゃっていました)
スペシャルステージ(男歌女歌名曲集 男女さかさま対抗戦)
『男船』(井沢八郎)
『出世街道』(畠山みどり) 島津亜矢+杜このみ
『川』(北島三郎) 
https://youtu.be/_K6SKmXMv6g
※亜矢さんはふだんから男歌をいっぱい歌っておられるので、意外性がまったくありませんでした。視聴者がもっとびっくりするような曲を選んで欲しかったと思います。

4/15(日) 5:30〜6:00 テレビ東京「洋子の演歌一直線」※岡山では映りません(;;)
http://kakaku.com/tv/channel=12/programID=627/episodeID=1154571/
『愛染かつらをもう一度』
『道』

4/17(火) 19:30〜20:15 NHK総合「うたコン〜リズムにのって!心躍る昭和歌謡」
『お祭りマンボ』島津亜矢+杜このみ
『道』

4/29(日) 10:05〜11:50 NHK ラジオ第1「歌の日曜散歩」
タグ:島津亜矢
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2018年04月12日

劇作家・秋元松代

先日、時間があったので、丸善をぶらぶらしてみました。演劇の本でほしいものがありましたのでいってみたら、棚に並んだ本の中から「秋元松代」という名前が飛び込んできました。「劇作家 秋元松代――荒地にひとり火を燃やす」(山本健一著、岩波書店)でした。この方のことはずっと気になっていたのですが、ほとんど何も知りません。めぐり逢いっているのはこういうものかと思い、すぐ購入しました。

このブログでも何度か秋元松代さんの作品について書いたことがある気がしますが、ぼくが芝居にはまるきっかけを作ったのが秋元松代さんの『七人みさき』でした。高校2年生のときにNHKのテレビドラマで観ました。

資料:
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-12393
第25回芸術祭優秀賞受賞作品。「高知県の山村を舞台に、土俗臭濃い人間の情念と過疎問題を描き、現代日本の魂のあえぎを浮き彫りにする。「みさき」とは怨霊を意味する高知県の方言で「七人みさき」とは旧正月に女が死ぬと、同じ村の女七人が次々死ぬという伝説である。測量技師・香納大助(清水紘治)が、開発の仕事のため影村を訪れると、つじで七人の女たちが輪になって酒を飲んでいる。旧正月に女が死んだので「七人みさき」をのがれようとする習わしだった。彼女たちの夫はすべて出稼ぎ中。大助はその中の一人、壷野藤(緑魔子)と親しくなるが、藤は影村の開発をことさらに遅らせ、静かな別荘地として売り出そうと考える大地主・光永(高橋昌也)の一族で、大助は藤のペースに巻き込まれてしまう。【この項、「読売新聞」1970/11/08付より引用】」東京ニュース通信社刊「テレビドラマ全史」では放送枠・22:10〜23:40と記載されている。1971/01/23(土)にNHK「長時間ドラマ」枠(土曜22:10〜23:40)にて再放送された。脚本の秋元松代は後に本作を戯曲に改稿し、戯曲が1976年に読売文学賞を受賞。

上のページによると1970/11/08の22:10-23:45(23:40?)に放映され、年が明けて1971/01/23(土) 22:10〜23:40に再放送されたようです。どちらを観たのかは記憶にありません。ともかく、主演の緑魔子さんの妖しい魅力にノックアウトされてしまい、すっかりファンになってしまったのです。

『七人みさき』のシナリオを書いたのがだれかなども全く知りませんでしたし、またその後もタイトル等まですっかり忘れてしまいましたが、1973年5月(?)、寮の先輩に芝居を観にいこうと誘われて、緑魔子さんが出演されるというのでとても期待して新宿文化に観に行ったのが櫻社の『盲導犬』(作:唐十郎、演出:蜷川幸雄)でした。映画館ですから舞台は狭いのに、コインロッカーを使ったスペクタクルに圧倒され、そして、魔子さんの魅力も再確認して、その後、週末になると観に行き合計3回観ました。すごい人気で、長い列ができたのですが、早くから並んで最前列中央付近で魔子さんをみました。行列に並んでいるときに手渡されたチラシの中に状況劇場『ベンガルの虎』のチラシもあって、同じ作者のものなら絶対面白そうと思って観に行きました。『盲導犬』ほどは面白くないだろうと思っていたので、馬鹿なことにすぐには観に行かず千秋楽に観に行ったんです。蜷川の『盲導犬』の演出は本当に完ぺきな美しさを持っていましたが、状況劇場の芝居は全く違って破天荒そのもの、役者が池から水をはじきながら舞台に上がってくる様子に度肝を抜かれてしまい、長い芝居ですが、最後まで本当にワクワクしながら観ました。そして女優・田口いくこさんの美しさに、心臓をギュッと握りつぶされるような気持になりました。今でも、緑魔子さんと田口いくこさんがぼくにとって最高の女優さんです。観終わって、なんでもっと早く観に来なかったのか悔やみましたが、後悔先に立たず。仕方ありません。同じ年の状況劇場の秋の公演『海の牙』は初日からでかけ、何度も通いました。当時、1時から受付で整理券を貰えたのでその少し前からそのあたりをうろうろしました(ぼくは最前列で芝居を観るのが好きなのです)。

通っているうちに、やはり同じように整理券を貰ってもうろうろしているファンの方たちとおしゃべりして何人かと仲良くなりました。そのときに、芝居を観るきっかけを訊かれ「高校の時にNHKのドラマで緑魔子さんのファンになり、『盲導犬』を観に行って、芝居にはまりました」というようなことを言ったのだと思います。そうすると芝居に詳しい人が「それは『七人みさき』ですよ」と教えてくださったんです。その時、秋元松代さんのお名前もきいたのかもしれません。今のようにネットで情報が簡単にみつかる時代ではありませんでしたから、『七人みさき』のことは頭の片隅にしまっておくだけでした。そもそもタイトルを『七人岬』かと思って覚えてしまいました。

今調べると、秋元松代さんは197〇年に『七人みさき』を舞台用の戯曲に書き直され、書籍として1975年に出版されています。さらに、大和書房から1976年に『秋元松代全作品集』全3巻が出版され、『七人みさき』はその第2巻に入りました。このような経緯は全く知らなかったのですが、70年代の終わりごろ、1978年か79年、西荻窪の古書店でこの『秋元松代全作品集』第2巻をみて、ほしいな! と思ったのですが値段が高くて、貧しい大学院生には手が出ませんでした。

結局『秋元松代全作品集』第2巻を入手したのはずっと後の、2007年2月、岡山の丸善のあるビルで古書市をやっていて、そこで遭遇しました。また、この本の中に、シナリオ版の『七人みさき』は雑誌「季刊 辺境」第3号に掲載されていると載っていたのですぐネットで注文し、入手しました(2007年2月)。シナリオの最初の2ページだけ載せておきます。

7misaki-1.jpg

7misaki-2.jpg

なお、秋元さんのシナリオの次には石牟礼道子さんの『苦海浄土』の第2部の連載が載っていました。

戯曲とシナリオは、大筋は一緒ですが、細かい点では色々違っています。ですが、読んでみてともかく驚いたのは、長い年月の間にぼくの頭の中でけっこう間違った記憶ができあがっていたことです。不思議なものですね〜。

おっと、話をもとに戻しましょう。

秋元松代さんの『七人みさき』以外の作品で次に見たのは1979年の2月になります。『近松心中物語』(演出:蜷川幸雄)です。1973年秋の公演を最後に、櫻社が解散、蜷川さんは『ロミオとジュリエット』(1974)で商業演劇の演出を手掛け、正直なところ失望して観に行きませんでした。沢田研二は許せる気がして『唐版 滝の白糸』は観に行きました。蜷川さんの演出の評価が高くなってきたので、ぼちぼち……ということで『ハムレット』(1978)、 『近松心中物語』(1979)、『ノートルダム・ド・パリ』(1979)を続けて観ました。この中で一番美しかったのが『近松心中物語』でした。特に冒頭の部分がとてもよかった!!! 

このときは気合を入れてチケットを買いました。電話ではつながるかどうかわからないので、帝国劇場で発売開始の日に早くから並びました。そのときのチケットがこれです:
19790207chikamatsu.jpg

2月7日・夜の部の「イ27」「イ28」を買うことができました。最前列です。中央は「イ29番」でしたからほとんど真ん中。臨場感があったのだと思います。この2枚のチケットは大事に残しています。

パンフレットを観て気づいたのかどうか覚えていませんが、ともかくこの作品で秋元松代さんと再会。その後4年ちょっと日本にいなかったので次の『元禄港歌 千年の恋の森』は見逃して、のちに再演(1984年8月・9月)を観ました。ただ、あまり内容が記憶に残っていません。

『元禄港歌−千年の恋の森−』(2016年1月の再演@シアターコクーン)
https://www.bilibili.com/video/av4337044/

『近松心中物語』は大ヒットでしたね。でも、やはり心に残るのは『七人みさき』です。なんというか、商業演劇の役者さんの体質があまり好きではないんだと思います。

思い出話が少し長くなってしまいました。今回購入した「劇作家 秋元松代――荒地にひとり火を燃やす」のことにも少しだけ触れておくことにします。まだ読み終わってないのですが……。

岩波書店の紹介ページ:
https://www.iwanami.co.jp/book/b266470.html

秋元さんは若いときからずっと日記を書き続け、膨大な日記を残しています。この本ではそのうちからたくさん引用してくれていて、その部分がとてもいいです。

例えば第一章の冒頭では、秋元さんと俳人の橋本多佳子という方との交友を紹介しています。その部分での日記の引用です:
《先生への敬慕は、ある意味で恋に似ております。私以外の人は、こんな感情を変質的だと軽率に申しますが、私は自分の豊饒さであると、あえて自負いたします。人はこのような心情を経験しないから理解しないだけです。》

熱い想いがほとばしっています。初めて二人が会ったのは秋元さんが39歳、橋本多佳子さんが51歳の時。

秋元さんはピュアで激しい愛情を秘めた人だったのですが、その一方で、非常に孤独な人でした。家で、ひとり酒を飲むことも多かったそうです。ピューリタン的な節度あるつきあいのなかで、激しい思いはしだいに淡々とした気持ちに変わっていきます。

それは、67歳の時に『近松心中物語』で出会った太地喜和子さん(当時36歳)に対しても同様です。最初はレズビアン関係と噂の立つほどでしたが、次第に心の距離ができてしまいます。秋元さん自身は「自分はエゴイストだから他人を心底愛せるはずがない」と思っていたのではないか、と著者(山本健一)は書いています。

その次に取りあげられるのが湯浅芳子さんとの関係です。湯浅芳子さんは中條百合子(のちの宮本百合子)と恋人同士の関係にありましたが、結局、宮本顕治に百合子を奪われてしまった人。ぼくはこの人がとても好きです。初めて出会ったのは秋元さんが39歳、湯浅芳子さんが54歳のとき。次第に仲良くなった二人は頻繁に手紙を交わしますし、一緒に芝居を観たりもしますが、やがていつしか溝ができてしまうのです。

時間的な関係がわかりにくいですが、著者が簡潔にまとめてくれているのでそこを引用してみます。《》は日記からの引用です。
秋元が前述の橋本多佳子と初めて会い、少女のように胸をときめかせたのは五〇年五月だった。湯浅との交流の高まりはその一年後の春から夏にかけてだった。五一年八月一四日には、午前中に湯浅から手紙があり、《先生を一途に好きだと思う》。同じ日の午後には橋本多佳子から来信。《哀しく美しくやや冷たい》。第三章で触れるが、三好十郎の戯曲研究会で知り合った男性会員に、娘のような初々しい恋心を五一年の日記に綴っている。この過剰なる情念こそ、秋元を突き動かし揺さぶるマグマだった。

その「男性会員」とは、秋元の片思いに終わってしまいます。日記では次のように書いています:《彼が私に与えてくれたものは憐憫と誠実だった。女にとって異性の憐憫と誠実は絶望的な救いである。……(略)…… 彼は人間として友人として私を扱い、そっと避けて、遠ざかった。彼の聡明さが私を愚行から救ってくれたが、私は今も恥のために燃える。私はこの恋心を憎みたい。失われた時と、再び望みえない夢と、一度も私をおとずれなかった悦楽とを私は憎むよりほか生きることが出来ないとさえ思う。私の恋心を私は殺さねばならない。そうしなければ私が死滅するだろう》(第三章より)。このあたりまだまだ日記の引用が続きます。ぜひ本でお読みください。

秋元松代さんは、生涯、結婚することはありませんでした。自分でもう書けないとわかるまで、ひたすら作品を創り出すことに情熱を注がれたようです。見習いたいものです。

さて今まで読んだのは第六章までと、第九章「『七人みさき』の天皇制」、第十章「蜷川幸雄との出会い」を読みました。この2章は一気に読めました。他の章を読む前にもう一度、他の作品を読んでおくことにします。
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2018年04月10日

ハッピーエンド

4月7日(土)の午前中、シネマクレール丸の内で『ハッピーエンド』を観ました。

公式サイト
http://longride.jp/happyend/


監督はミヒャエル・ハネケ。
前作『愛、アムール』の感想文はこちら:
http://flim-flam.sblo.jp/article/63843300.html

『愛、アムール』もそうだったのですが、観終わって何となく暗〜い気持ちになってしまう映画でした。どこが『ハッピーエンド』なのでしょう(笑)。だいたい金持ちの映画が面白いわけはないです……というのはあまりにも偏見でしょうか。まあ、貧しいけれどけなげに生きるひとの感動話ばかりみたいわけでは決してないのですが、こんなにばらばらな家庭というのも珍しいです。そういう意味では緊張感にはあふれていたと思います。最初は人物関係がどうなっているのかさっぱりわかりませんでした。この監督さん、えらく省略したり、会話している人物を遠くから撮影して何を話しているのかさっぱりわからなかったり、妙に、凝っています。

少女と老人が心を通わせる美しい映画ではけっしてありませんので、ご注意を。

ちょっとねえ、好きじゃないタイプの映画でした。でも癖になるかも。次の作品も観てしまいそうです。

※[2018.4.12 追記]
そういえば、西部邁さんの入水自殺を助けたとして二人の人が先日逮捕されました。事情はこれから明らかになるんだと思います。普通はそのようなことを頼まれても断ると思うのですが、引き受けるという気持ちはどんなものなのか知りたい気はします。
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禁酒会館「雑花塾ファミリーシリーズ〜その1」

4月6日(金)は岡山禁酒会館マンスリーライブの日でした。
今回は新企画!「雑花塾ファミリーシリーズ〜その1」と題して、武部仁さんとぺんぺん草の2組がゲストでした。

今回のライブはとても楽しみでした。というのは武部さんは鳥取市鹿野町にお住まいの方、ぺんぺん草のお二人(大森隆さん&大森典子さん)は米子に近い大山町の方。ぼくは結婚して新しい戸籍をつくるまでは鳥取県東伯郡東伯町というところが本籍地でした。そこは父親の生まれ育ったところです。母の方も倉吉市出身です。なので、今も鳥取市、倉吉市周辺、浦安周辺、米子等にいとこや親せきがいっぱいです。そんなわけで武部さんやぺんぺん草のおふたりが禁酒会館に来られるのはとても嬉しいことなんです。

さて、いつものように始まるかと思ったら、尾崎さん以外の OZAKI UNIT の皆さんの来られるのが遅くなり、2番目にこられたギターの黒瀬さんも、ギターが渡部さんたちの車にあるということで、演奏が開始できず、若干遅くはじまりましたが、その間、奉還町に6月開店予定の地ビールのお店の宣伝ですとかいろいろあったり、おみやげのお菓子などをいただいたりしながら待てましたので、それはそれで楽しかったです。栃餅、お美味しゅうございました。

少し日がたってしまい、曲目などほとんど頭から消えてしまったので、細かいことは省略します。すみません。武部さんもぺんぺん草のお二人も、地道にコンサート活動をしておられて、自分で歌うだけではなく素晴らしい人たちを招いてフォークを広めるよう努力をしておられるそうです。武部さんが大森さんと出会ったのも、大森さんの世話をされたコンサートに感激されて、それがきっかけで親しくなられたのだそうです。つながるっていうのはいいことですね。

さて、ゲストの演奏は、最初、3人での演奏があり、その後、武部さんがまず歌われました。耕運機で田んぼを耕すときなどいろんなことを考えられるんだそうです。そんなことを歌われた歌など、暮らしの中から生まれてきた歌がやはり心に響きました。

ぺんぺん草の歌では懐かしい思い出を歌うような曲がとても印象的でした。デュオのフォークですからぴったりでした。

最後は全員で楽しく歌いました。フォークライブっぽい雰囲気でよかったです。
また、武部さんと大森典子さんだったと思いますが、鳥取弁を交えて歌われたのが懐かしくてよかったです。鳥取弁の歌をもっともっと聴かせてほしいです。


4/16追記
尾崎さんが facebook にこの日のプログラムを載せておられましたのでコピペしておきます。
========
当日のプログラムは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
OZAKI UNIT
・小さな館(尾崎ツトム)
・一本の樹(長井三郎・坂庭省悟)
・川は忘れない(鈴木幹夫・尾崎ツトム)
・生きる時代(ムスタキ)

武部 仁+ぺんぺん草
・矢車草(笠木 透・田口正和)
・水田(笠木 透・岩田美樹)

武部 仁 from 鳥取市鹿野町
・田んぼを耕しながら(武部 仁・尾崎ツトム)
・田舎に暮らす(武部 仁・鈴木幹夫)
・白紙の領収書(北川文夫・武部 仁)
・抑止力(佐藤せいごう・武部 仁)with 大森典子
・自分の感受性くらい(茨木のり子・中川五郎)
・たかが歌されど歌(武部 仁・尾崎ツトム)

ぺんぺん草(大森 隆・大森典子)from 大山町
・暮らしのうた(大森 隆)
・焚き火(笠木 透・山本忠生) 
・アザミの花(笠木 透・山本幹子)
・五月の風の中で(笠木 透・田口正和)
・希望(笠木 透・山本幹子)
・錦町ストーリー(大森 隆)
・SONG(大森 隆)

武部仁+ぺんぺん草
・雲は流れる(笠木 透・ウディ ガスリー)
≪アンコール≫ 私の子どもたちへ(笠木 透)
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2018年04月05日

ルイの9番目の人生

4月3日、シネマクレール丸の内で『ルイの9番目の人生』を観ました。

公式サイト
http://louis9.jp


予告編を何度か観て、とても興味をひかれました。

ルイという少年は毎年のように命に係わるような事故にあってきましたが、その9番目というのが絶壁から海に落ちてこん睡状態になるという最悪の事故。医師でさえ死んでしまったと思ったのに、奇跡的に生き返ります。母親は「この子は特別なの」と言うんです。

ルイ以外の登場人物は、ルイの母親ナタリーと父親ピーター、昏睡に関する専門知識をもつパスカル医師、ルイが通っていた精神科医、そしてこの事故の件を担当している女性刑事。

事故は、ルイの9歳の誕生日で、親子3人でピクニックに出かけたときにおきたのですが、そこで何が起きたかは最後近くまで描かれません。父親のピーターは事故のあと行方不明で、警察が捜索中という設定です。

ときどき昏睡中のルイが過去のことや事故のことなどを物語ります(過去の映像も映し出されます)。しかも、ルイの意識が周りの人にメッセージを送ったりするんです。そのあたりが、どちらかというとサスペンスというよりファンタジーっぽい感じです。たとえば予告編で、パスカル医師が病院の床に海の汚れらしきものがべっとりとついているのを調べている光景が出てきます。海の中なら怪物が出てきて病院の中を動き回っているということなんですが、実はこれはパスカル医師が見る夢なんです。でも、その夢はルイも見ている夢なんです。ルイは夢の中でその怪物と話をするんです。……というわけで、超自然的な設定なので、そういう映画なのだと思ってみなくてはいけません。

以下、だんだんネタバレが多くなるかもしれないのでご注意を。


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ナチュラルウーマン

4月2日(月)、シネマクレール丸の内で『ナチュラルウーマン』を観ました。

公式サイト
http://naturalwoman-movie.com


英語版の予告も映像が違っていてなかなかいいです。


珍しいですね、チリの映画です。
主人公のマリーナはトランスジェンダーの歌手兼ウェイトレス。年上の恋人と幸せに暮らしていたのに、恋人が突然死。辛いことがたくさん起きます。それを映像で表しているのが、予告編で一番印象に残る強風のシーン。


(後半は上の予告編と同じです)

恋人の死因がマリーナの暴力によるものだと初めから決めてかかる女刑事や恋人の元妻・息子たちの偏見などは映画を観ていて、震えるほどいやな気持になります。でも、マリーナは決してくじけない!!! 教会での葬儀(通夜と訳してあったけど、昼間でした、英訳ではwakeと訳されてますね)にも、そして間に合わなかったけれど、葬儀場での式にも堂々と出かけていきます。この恋人は火葬を望んでいたんですが、恋人の幻に導かれて火葬場へ行き、別れを告げることができました。ほっとするシーンでした。家族は立ち会わないで車でどこかへ行ってしまったのに……。チリでの火葬ってそういうものなんでしょうか。

The Alan Parsons Project "Time"

(「別れ」を歌っています。いい曲ですね)

辛い映画が苦手な人には勧められませんが、それでも多くの人に見てほしい映画です。幸い、彼女を支えてくれる人もいてくれるのが嬉しいです。可愛がっていた犬を取り返してくれたのは恋人の弟ですよね、きっと。

最後に彼女がうたう「オンブラマイフ」が心にしみます。
Daniela Vega - "Ombra Mai Fu" (A Fantastic Woman OST)
https://youtu.be/BJ19W92c4ho

他にもいい曲がありました。日本でのタイトルはアレサ・フランクリンの歌からきています(この映画の英題は A Fantastic Woman):
Aretha Franklin - (You Make Me Feel Like) A Natural Woman [1967]
https://youtu.be/dEWuAcMWDLY

記者会見・インタビュー等の映像がたくさんYouTubeにありました:

Una mujer fantástica | Press Conference Highlights | Berlinale 2017
https://youtu.be/kzj2q0q93dY

Sebastian Lelio & Danila Vega on A Fantastic Woman
https://youtu.be/pIwWvt304RE

上の動画に関連する動画もぜひどうぞ。

最後にWANにある映画評にリンクしておきます。
『ナチュラルウーマン』 Fantàstica−ファンタスティックな眼差しに宿る、強さと尊厳  中村奈津子
https://wan.or.jp/article/show/7704
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2018年04月01日

2018年記事リスト(1月〜先月)

[2018年4月1日更新]
1月
観たい・聴きたい…覚書(2018.1) (01/01/2018 00:00:00 予定)
パーティで女の子に話しかけるには (01/17/2018 19:34:12 映画)
ノクターナル・アニマルズ (01/17/2018 20:09:33 映画)
ゲット・アウト (01/26/2018 13:59:36 映画)
tunehikoさんのブログ記事、長谷川伸のこと (01/29/2018 10:35:50 演劇)
福岡・舞鶴公園(1/7) (01/29/2018 11:37:47 旅行)
福岡・天神から六本松(1/8) (01/29/2018 12:52:18 旅行)
ラムーの建築現場 (01/29/2018 13:14:39 岡山)
山口の散策(椹野川・山口線・鉄塔・橋) (01/29/2018 18:02:49 旅行)
フェイ・ウォンの「菲靡靡之音」 (01/31/2018 21:02:51 音楽)
島津亜矢さんのテレビ・ラジオ出演(2018年1月) (01/31/2018 23:59:00 音楽)

2月
観たい・聴きたい…覚書(2018.2) (02/01/2018 00:00:00 予定)
スリー・ビルボード (02/08/2018 17:04:01 映画)
平田友美展〜Begin〜@Gallery Tanaka (02/08/2018 22:55:44 アート)
山口の空 (2月4日の朝) (02/09/2018 12:52:56 旅行)
石牟礼道子さん、逝去 (02/10/2018 21:35:53 読書)
サーミの血 (02/11/2018 22:14:24 映画)
デトロイト (02/11/2018 23:25:48 映画)
バーフバリ 王の凱旋 (02/12/2018 21:33:57 映画)
闇に黙せず 宮崎郁子 ―エゴン・シーレとともに― (02/18/2018 16:31:39 アート)
Andrew Ranicki passed away. (02/23/2018 12:50:18 思い出)
立ち去った女 (02/28/2018 10:59:39 映画)
島津亜矢さんのテレビ・ラジオ出演(2018年2月) (02/28/2018 23:59:00 音楽)

3月
観たい・聴きたい…覚書(2018.3) (03/01/2018 00:00:00 予定)
劇団花吹雪@後楽座2018.3.1夜の部 (03/02/2018 15:26:42 演劇)
劇団花吹雪後楽座公演演目表 (03/07/2018 11:47:41 演劇)
劇団花吹雪@後楽座2018.3.4.夜の部 (03/07/2018 12:49:28 演劇)
劇団花吹雪@後楽座2018.3.5.夜の部 (03/07/2018 13:52:24 演劇)
中川五郎&金子泰子ライブ@禁酒會舘 (03/07/2018 15:39:42 音楽)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.7.夜の部 (03/08/2018 11:47:51 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.8 夜の部 (03/09/2018 11:29:30 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.9 夜の部 (03/10/2018 22:54:45 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.11夜の部 (03/12/2018 11:51:04 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.12夜の部 (03/14/2018 14:59:19 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.13夜の部 (03/14/2018 15:01:07 演劇)
三原を初体験(1) フクハラレコードさん (03/15/2018 23:07:02 旅行)
三原を初体験(2) 西国街道 Part 1 (03/16/2018 08:08:48 旅行)
三原を初体験(3) 西国街道 Part 2 (03/16/2018 22:04:39 旅行)
三原を初体験(番外編) 戦国ジジイ・りりのブログ (03/16/2018 22:15:17 旅行)
三原を初体験(4) 旭町通り〜古浜 (03/16/2018 23:03:11 旅行)
ベロニカとの記憶 (03/20/2018 22:46:48 映画)
Project Nyx『〈美女劇〉奴婢訓』@東京芸術劇場 シアターウエスト (03/21/2018 23:38:16 演劇)
素敵なダイナマイトスキャンダル (03/22/2018 22:14:51 映画)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.21 夜の部 (03/22/2018 22:19:18 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.22 夜の部 (03/23/2018 22:35:17 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.23 夜の部 (03/24/2018 10:04:12 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.24 夜の部 (03/25/2018 10:56:01 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.26 夜の部 (03/27/2018 11:37:06 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.27 夜の部 (03/28/2018 13:25:39 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.28 夜の部 (03/29/2018 13:56:08 演劇)
劇団花吹雪@後楽座 2018.3.29 夜の部 (03/30/2018 14:34:46 演劇)
島津亜矢さんのテレビ・ラジオ出演(2018年3月) (03/31/2018 23:59:00 音楽)
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