2014年09月24日

天王寺七坂めぐり再び

先週末、また天王寺七坂めぐりを楽しんできました。前回(2013.12.23)はひとりで廻りましたが、今回は二人連れです。

前回の記録
http://flim-flam.sblo.jp/article/83064854.html

七坂めぐりをするきっかけになったのは有栖川有栖さんの幽霊小説集『幻坂』でした:
http://flim-flam.sblo.jp/article/78571992.html

先々週末、岡山駅の本屋を覗いたときに目に飛び込んできたのが有栖川有栖さん編の大阪小説集『大阪ラビリンス』(新潮文庫)でした。カバーの絵を描かれたのが『幻坂』と同じ方(影山徹さん)で、一瞬、『幻坂』が文庫になったのかと思いました。一週間後に大阪に行くのですから、これは「買え!」という天からの命令でしょう……ということですぐに購入。

新潮社のサイトの記事:
http://www.shinchosha.co.jp/book/120437/

収録作品(*は気に入った作品、地名は登場する場所・もの)
「橋の上」(宇野浩二)* 戎橋・電気広告
「面影双紙」(横溝正史)*
「大阪の女」(織田作之助) 太左衛門橋
「大阪の穴」(小松左京) 上町台地
「梅田地下オデッセイ」(堀晃)* 
「コンニャク八兵衛」(田辺聖子)* 源聖寺坂 源九郎稲荷
「川に消えた賊」(有明夏夫)
「おたふく」(岩阪恵子)*
「天幕と銀幕の見える場所」(芦辺拓)
「火花1/火花2」(柴崎友香)

源九郎稲荷は『幻坂』にも出てくるのですが、元は源聖寺坂にあったのですが、今は生玉神社の中にあります。このあたりもチェックしなければ……と出かけてきました。

出発点は前回と同じ一心寺ですが、今回は動物園前からではなく、天王寺から歩きました。

谷町筋からみた阿倍野ハルカスです:
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一心寺はお彼岸のせいでたくさんの参拝客がありました:
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七坂のうちの「愛染坂」「口縄坂」「源聖寺坂」「天神坂」付近の写真を載せておきます。

「愛染坂」自体はなんの変哲も無い、ゆるやかな坂(女坂)です:
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小説では、主人公の男がこの坂を下るときに、ある女性と出会います。この坂の右手には大江神社があって、そちらからも急な階段(男坂)で下に下りることができます。

これがその階段の写真です:
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小説のラストでは、男は大江神社の石段を登るのですが、そのとき隣の愛染坂を下りてくる特徴のある足音が聞こえてくるのです。二人が木々を隔てて、すれ違い、別れていくところがとても切ないです。

石段を登ってすぐ左に、「夕陽岡」と彫られた石があります:
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すぐ後ろに石段が見えています。この石は『幻坂』の最後の章「夕陽庵」の扉に使われています。「夕陽庵(せきようあん)」というのは、昔この上町台地のすぐ下まで海が来ていた頃、藤原家隆という人が最後に住んで、日想観(夕陽を拝むこと)をした庵です:

契りあれば難波の里にやどりきて波の入り日を拝みつるかな  藤原家隆

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家隆塚は、ちょうど愛染堂・大江神社のすぐ裏手にあります。愛染堂の東の道からぐるっと回って行けます。


「口縄坂」は細くて風情のある坂です。下から見た写真:
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野良猫が多い場所です。今回は5匹見ました。空き地の草が伸びていてあまり見つけられませんでした。

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この子はすぐ隠れてしまいました:
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源聖寺坂は一番見応えのある坂です:

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民家の向こうに丸いものが見えていますが、巨大なラブホテルの飾りです。源九郎稲荷のあったところもラブホテルになっているそうです。

続いて生國魂神社に行き、源九郎稲荷や、「真言坂」に出てくる家造祖(やづくりみおや)神社や連なったベンチなどを見ました:

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生玉さんの北口から出て真言坂を下り、千日前通りの真新しい喫茶店でおいしいカレーを食べて、七坂めぐりを終えました。次回は、四天王寺や高津神社なども行ってみたいです。

それにしても、大阪にはこういう寺町が11もあるんだそうです。少しずつ廻ってみたいです。

千日前通りの喫茶imaという素敵なお店で食事をしたあと、次の目的地・神戸へと向かいました。

長い散歩のあとにほっと一息するのに最適です:
☆喫茶イマ(ima)
http://kissaima.blog.fc2.com/
https://www.facebook.com/kissaima
posted by dunno at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行
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