2015年01月26日

ことのは文庫(徳島)

出張で徳島に行ってきました。駅前の本屋さんに徳島関係の本のコーナーがあったので覗いてみたら、面白そうな本がいっぱい☆ とくに「ことのは文庫」のシリーズが気に入って4冊も購入してしまいました。

徳島県立文学書道館というところが出しています。
徳島県立文学書道館のサイト:
http://www.bungakushodo.jp/
刊行物のページ:
http://www.bungakushodo.jp/publications.html
(ことのは文庫は下の方にあります)

買ったのは以下の4冊です。

「寂聴自伝 花ひらく足あと」(瀬戸内寂聴)
寂聴さんの自伝や自伝的小説はいくつかありますが、これは知りませんでした。もともと20世紀の終わり頃、徳島新聞に連載されたものだそうです。

「童話・爪先の落書き」(賀川豊彦)
この作者の社会問題を扱った本は読んだことがありますが、童話というのは初めて。鳴門の出身なのですね。

「北条民雄選集 いのちの初夜」(北条民雄)
「いのちの初夜」は読んでいますが、ぜひ他の作品も読みたいと思い買いました。

「海野十三短編集1 三人の双生児」(海野十三)
学生の頃、「新青年傑作選」というケース入り五巻の本を買いましたが、その中で一番印象に残ったのが海野十三の「三人の双生児」。実はごく最近、また読み返しました。本は山口の実家にあるので青空文庫で読みました:
青空文庫「三人の双生児」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card1252.html
i文庫で読めるはずです。kindleでも読めるはずです。

幼い頃の思い出を求めて……そしてそれが最後にかなうところの切なさがなんともいえない後味を残します。悪趣味なところがあるので、人によっては途中でいやになるかもしれませんが、ぜひ最後まで読んで下さい。短い作品です。

なぜこの本をわざわざ買ったかというと、この作品の次に『「三人の双生児」の故郷に帰る』というエッセイが載っているんです。海野十三は徳島出身だったんですね、知りませんでした。「三人の双生児」には安宅村という場所が出てくるのですが、安宅というのは実際には徳島市にあって、彼が実際に住んでいた場所なのです。エッセイに出てくる「四所神社」は今もありますし、「安宅橋」というのは「安宅大橋」「安宅新橋」のどちらかなのではないかと思われます(四所神社に近いのは安宅新橋の方)。徳島駅から東へほんの1,2キロ程度東に行ったところです。残念ながら、この本を読んだのが帰りの「うずしお」の中。そもそも、今日は朝7時半から夕方5時半過ぎまで、徳島大学にいたので、観に行く時間なんかありませんでした。今度徳島に来るチャンスがあればぜひこのあたりを歩いてみたいと思います。エッセイには写真も多く載っていますが、さすがに状態が悪くはっきりは写っていません。またそもそもこのエッセイが発表されたのも昭和12年ですので、写真に写っているような風景は見ることはできないでしょう。30数年ぶりに帰ったふるさとの様子を描いたエッセイです。ちなみに、「三人の双生児」自体は昭和9年に発表されています。

※このエッセイはちくま文庫の「海野十三集 三人の双生児 ―怪奇探偵小説傑作選5」にも入るそうです。kindle でも読めますが、きっとこちらは写真なしでしょうね。
posted by dunno at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/112617595
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック