2015年01月31日

『素足の季節』小手鞠るい

岡山駅の書店でふと手に取った文庫本が岡山を舞台にしていたので、旅の友として購入。面白くてすぐに読んでしまいました。

ハルキ文庫の新刊で『素足の季節』という本です。著者は小手鞠るいさん。初めて読みました。岡山出身なのですね。

主人公は岡山市の県立A高校の1年生女子。県立では他にS高校とD高校の名前がでてきますので、これはもろに朝日高校のことですね。

紹介文より:
県立岡山A高校に入学した杉本香織は、読書が好きで、孤独が好きで、空想と妄想が得意な一六歳。隣のクラスの間宮優美から、ある日、演劇部に誘われる。チェーホフの『かもめ』をアレンジすることが決まっているという。思いがけずその脚本を任されることになった香織は、六人の仲間たちとともに突き進んでゆく――。少女たちのむき出しの喜怒哀楽を、彫り深く、瑞正な筆致で綴った、著者渾身の書き下ろし長篇小説。


女子高校生の青春ものでは、映画化された(もしくは予定の)『でーれーガールズ』『幕が上がる』『くちびるに歌を』がありますが、『でーれー〜』とは岡山という舞台が同じですし、『幕が〜』とは演劇部が舞台という点で重なっています。『くちびる〜』は合唱部の話。どれもよかったです。

関連過去記事:
最近読んだ本(2014.3.30)
http://flim-flam.sblo.jp/article/92058361.html
平田オリザの青春小説『幕が上がる』(2013.3.22)
http://flim-flam.sblo.jp/article/63975154.html
でーれーガールズ(2011.9.22)
http://flim-flam.sblo.jp/article/48071949.html

『素足の季節』もこれらに匹敵する作品でした。比べるとよりリアルかもしれません。

作者は学年がぼくと2つぐらいしか違わないので、描かれている岡山自体を知らないのですが、時代の雰囲気を感じることもできました。作品の中で「温石」という和食のお店が出てきてびっくり。うちのすぐ近くにそういうお店があるのですが、そのお店のことでしょうか。ちなみに「おんじゃく」と読みます。また表町にいい本屋さんがあったそうで、大事なシーンでその書店が使われていました。ぼくが岡山に来た10年前にはもう、そのお店はありませんでした。残念。

上でリアル、と書いたのは中身がけっこうドロドロしているところです。主人公のとる行動にも首をかしげてしまうところが多々ありますが、無理に理想化されていなくて自然なのかな、と思いました。

岡山の方ならぜひぜひ、そうでない方でも青春ものの好きな方はぜひどうぞ。オススメです。
posted by dunno at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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