2017年01月29日

みかんの丘・とうもろこしの島

1月15日、シネマクレール丸の内で『みかんの丘』(2013年)を観ました。また1月27日には『とうもろこしの島』(2014年)を観ました。別の監督の作品ですがどちらもジョージア(グルジア)の作品で、公式サイトも一緒ですので、まとめてメモっておきたいと思います。

公式サイト
http://www.mikan-toumorokoshi.info/


『みかんの丘 原題:Mandarinebi』
2013年/エストニア・ジョージア合作/87分/カラー/ロシア語・エストニア語/シネスコ

『とうもろこしの島 原題:Simindis Kundzuli』
2014年/ジョージア・ドイツ・フランス・チェコ・カザフスタン・ハンガリー合作/100分/カラー/アブハズ語・ジョージア語・ロシア語/シネスコ

全く予習なしで観てさっぱり国の関係がわからなかったので、今、ネットでしらべてみました。グルジアというのは1991年にソ連が崩壊したときに独立した国で、黒海の東岸に位置しています。直後に、内戦がおき、今はアブハジアと南オセチアがほぼ独立国になっています。アブハジアは1992年に独立宣言し、内戦に突入、1994年に停戦しました。どちらの映画もその内戦中のドラマです。

『みかんの丘』の主人公はイヴォという初老の男。みかんの木箱を作っています。アブハジアに住んでいますが、そこはエストニア人の集落があった場所。内戦を避けてほとんどの人がエストニア(ずっと北のバルト三国)に戻ったのですが、彼にはここに残りたい理由があったのでした。他にもすぐそばのみかん農園をひとりでやっているマルゴスや、医師が残っています。アブハジアやグルジアの兵士たちはむやみに住民に危害を加えることはないのですが、マルゴスの家のすぐ近くで戦闘が起こり、チェチェン兵のアハメド(チェチェンはアブハジアを支援している)とグルジア兵のニカの二人が負傷して生き残ったのをイヴォの家の2つの空き部屋に運び込み、医師に治療してもらうことになってしまいます。敵同士だということで敵意をもつふたりですが、イヴォは家の中で危害を加えることを禁じます。

互いに偏見をもつふたりの兵士が次第にお互いを理解し合う様子が描かれます。しかし状況はそんなつかの間の平和を破壊してしまいます……。そうなるんだろうなぁとは思ってみていましたが、やはり悲しい思いをしました。

『とうもろこしの島』はアブハジアとグルジアの間を流れる川の中州が舞台です。春になると雪解け水が山から肥沃な土(と石)を運んでくるんです。そこに舟でやってきたのはアブハズ人の「老人」。土を確かめてから(口に入れて味わったりします!)そこを畑にすることにし、黙々と作業します。なんと小屋まで作ってしまいます。そして手伝いの孫娘もそれに参加します(両親は戦争で亡くしている)。時々銃声もするような場所なのですが、その島にとうもろこしを植えて育てるのです。ところがある日、怪我をしたグルジア兵が中州にやってきて、女の子はその若者に一目惚れします。……

「島」とはいってもただ土が溜まって出来た中州です。嵐になって水嵩がふえたらひとたまりもありません。そんな危なっかしいことをするかな……と思ってしまいました。中州はこの映画のために作ったようですね。とうもろこしが暴風でざわざわとたてた音が耳に残ります。

どちらも戦争を描いていますが、どちらかというと寓話的な内容です。リアルではありません。その分、観やすい映画だと感じました。
posted by dunno at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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