2017年07月31日

山崎ハコさんの歌

6月14日の記事「一葉さん(安田一葉さん)」で一葉さんの歌われる『こころの花』という曲にリンクしましたが、その曲を作った山崎ハコさんのことがそれ以来ずっと心にかかっていました。学生の時にラジオで聴いたことはあったのですが特にファンということにはならなかったのでした。

YouTubeでハコさんの歌う『こころの花』を聴くところから始めたのですが、実は最初に見つかったのは『白い花』でした。そっくりでどこが違うのかわからなかったのですが、詞が違うんですね(苦笑)。

両方、お聴きください。

山崎ハコ HAKO YAMASAKI ライブ(1976) 白い花


山崎ハコさん「心の花」


ああ……この曲、いいですねぇ。島津亜矢さんにも歌ってほしいです。きっと似合うと思います。この下で中島みゆきさんのことが出てくるんですが、みゆきさんの『うらみ・ます』『エレーン』『異国』なんかも歌ってみてほしいし、さらに『孤独の肖像 1st』(『孤独の肖像』じゃなくて1stのついた方です)もぜひぜひ歌ってほしいです。そういう曲でいっぱいのアルバムができたら、深夜、部屋の明かりを暗くして、ボリュームも絞ってエンドレスで聴きながらものおもいに沈みたいです。

検索していて『白い花』のことを論じておられるブログが二つ見つかりました。

●平成の蓄音機 〈Takao Kurataの音楽日記〉
「独断と偏見で選ぶこの世で最も心に響く名曲10選(その9)<山崎ハコの「白い花」と、中島みゆきの「エレーン」」(山崎ハコの項)
http://d.hatena.ne.jp/inochinooto/20100708/1278595108

「独断と偏見で選ぶこの世で最も心に響く名曲10選(その9)<山崎ハコの「白い花」と、中島みゆきの「エレーン」>(続)」(中島みゆきの項)
http://d.hatena.ne.jp/inochinooto/20100711/1278848871

「最も心に響く名曲10選の9番目」ですからすごいですね。中島みゆきさんの『エレーン』ですが、この曲はアルバム「生きていてもいいですか」に入っています。この曲は最近まで知りませんでした。6月に「生きていてもいいですか」を買ったばかりでした。きっかけは tunehiko さんがブログで書かれた次の記事です:

2017.06.20 Tue 奪い合うより助け合い、疑うよりは信じあえる社会
http://koisuru21.blog.fc2.com/blog-date-201706-2.html

この記事でtunehikoさんはいわゆる「共謀罪」が成立してしまったことについて議論をされ、最後に次の言葉を引用して、しめくくられました:

「どんなに自由をうばわれても人間には最後にひとつだけ自由がのこる。それは自由になろうとする自由です。」(竹中労)

そしてそのあとに2曲紹介しておられます。1曲目は天童よしみさんの『風が吹く』、2曲目がみゆきさんの『異国』でした。

天童よしみ『風が吹く』(要Adobe Flash Player)
http://v.youku.com/v_show/id_XMTQ1NTAxMTE2.html

『風が吹く』は実質的な天童よしみさんのデビュー曲。竹中労さんの作詞です。故郷の村を「さらば、さらばと風が吹く」「帰る家なし親もなし」「町は木枯らし涙雲……見れば見るほど風が吹く」と歌います。町に出てきたものの寂しい風が吹き、帰る家もない流れものの心情を歌っているのでしょう。


一方『異国』はアルバムの最後の曲。その前の『エレーン』と一体といってもいい曲です。

※下のリンク先(4つ)では[START DOWNLOAD]などのボタンを押さないようお気を付けください。プレーヤーのコントロールボタン(再生・一時停止など)は大丈夫。

中島みゆき『エレーン』
http://thisplaylist.com/song/play-mp3/aaaa-eren.html
中島みゆき『異国』
http://thisplaylist.com/song/play-mp3/ikoku.html
---------------------------
中島みゆき『孤独の肖像 1st』
http://thisplaylist.com/song/play-mp3/a1st-kodoku-no-shouzou-1st.html

※その他の曲 http://thisplaylist.com/artist/miyuki-nakajima.html

『エレーン』はみゆきさんの近所で実際に起きた外国人女性の殺害事件をもとにした曲。「風にとけていったおまえの残していったものといえば……」とはじまります。日本で異邦人として彼女がどんな生活をしていたのか……。聴く人を揺さぶる歌です。『異国』は故郷を追い出された来て、帰る故郷はなく、すべての場所が自分にとって異国であり、一生帰り支度をし続ける人生を歌っています。

tunehikoさんは選曲の意図を次のように語っておられます(「カバー曲」云々は、最初、オリジナルの映像がなくて他の方のカバー音源をリンクしておられることをさしています):

山崎さん、ありがとうございます。「風が吹く」は彼の窮民革命のテーマソングのようです。
天童よしみが全日本歌謡選手権に出場した時、彼が全面的に後押してくれたおかげで、天童よしみは歌手として再出発できました。
しかしながら、竹中労は芸能界でも嫌われていましたし、歌謡界に直接影響を持つひとたちの応援は得られず、その後すぐにブレイクした五木ひろしや八代亜紀のようにはいかず、天童よしみは長い間苦労しました。
そのぶんだけ、島津亜矢には特別な思いを持ってくれています。そのことは島津ファンとしても知っておかないといけないですよね。
「風が吹く」は、竹中労が渾身の思いをこめて天童よしみを送り出すために作った彼女の再デビュー曲です。ほんとうは天童よしみの動画があるのですが短いため、竹中労の歌詞を知ってもらいたいため、カバー動画になりました。
中島みゆきのアルバムの中で「暗い」といわれてほとんど紹介されない「親愛なる者へ」から「生きていてもいいですか」までが、わたしにとっての中島みゆきです。その中でも「エレーン」と「異国」はわたし自身の応援歌でした。時は過ぎ、「異国」は今の時代を予感したような歌ですね。中島みゆきもオリジナルはユーチューブにはなく、適当ではないかも知れませんがカバーの音源になっています。


この2曲を聴いて、ぼくはすぐに天童よしみさんのアルバム「天童よしみベスト・コレクション」とみゆきさんの「生きていてもいいですか」を注文しました。それだけではなくて竹中労さんの本を2冊注文しました。一冊はtunehikoさんが名著と言われる『美空ひばり』と亡くなられる直前まで準備をしておられた『無頼の墓碑銘―せめて自らにだけは、恥なく瞑りたい』です。「美空ひばり」は非常に面白い本でした。ここまでひばりさんに尽くせるものかと驚くほど、竹中さんはひばりさんに尽くしておられたのですね。『無頼の墓碑銘』は雑誌等に書かれた論文・エッセイを集めたもの。読みづらいものもありましたが、革命への情熱がほとばしり出る格調の高い本でした。実はもう一冊、鈴木邦夫さんの『【人と思考の軌跡】竹中労---左右を越境するアナーキスト (河出ブックス)』も買ったのですが、やや物足りず、途中まで読んでそのままになっています。

話が無茶苦茶それてしまいました。

Kurataさんがブログ記事で『白い花』と『エレーン』を並べて取り上げておられるのを見て、本当にその偶然に驚きました。でも『白い花』の内容は「生きていてもいいですか」の冒頭の曲『うらみ・ます』に似ていますので、感性的に共通するものがあるのだと思います。

さて、もうひとつの記事は最近ときどき訪問しているブログの記事でした。非常に記事が多いので今まで読んでいない記事でした。宝ハコ(もとい……)宝箱のようなブログです。

●エムズの片割れ
「山崎ハコの「白い花」と「こころの花」」
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-5f57.html

こちらの記事でこの2曲の関係について丁寧な解説をしておられますし、両方の曲を聴き比べることもできます。(PCでしか動かないかも……)

それにしても自分の知らないいい曲っていっぱいあるんだな……と思いました。また、そういう曲を亜矢ちゃんにもぜひ歌ってほしいと思います。
タグ:島津亜矢
posted by dunno at 15:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽
この記事へのコメント
「風が吹く」…良いですね〜! いつか、一人でコッソリ歌ってみたいです。
竹中労は、60年代の後半に、よく読みました。
芸能に関するものも興味深かったのですが、ボクの竹中労のベストは「琉球共和国」です。
「エレーン」の背景は、初めて知りましたが、「異国」も含めて、中島みゆきの「痛切さ」が身に沁みます。
Posted by ozaki at 2017年08月08日 14:58
ozakiさま

コメントありがとうございました。こっそりではなく、どこかで拝聴したいです。

「琉球共和国」……今探してみましたが、古書しかなくてけっこう高いですね。でもぜひ読んでみたいと思います。竹中労さんは好きです。
Posted by dunno at 2017年08月08日 20:36
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