2017年09月24日

ユリゴコロ

昨日、岡山メルパで『ユリゴコロ』を観ました。原作(沼田まほかる)は2度読んで、2度とも面白かったので期待していました。

公式サイト
http://yurigokoro-movie.jp



主人公が独居老人である父親の家で、押し入れの中の古いノートを見つけます、その表紙には「ユリゴコロ」という題がつけられていました。そしてその中には殺人者の告白が書かれていたのです。一体これは……、という話。小説では、「ユリゴコロ」のノートの部分は書体が変えて印刷されています。この部分を映像で表すと、どうしてもその人物の顔や声がわかってしまいます。最初はなにしろその人物が男の子か女の子だともはっきりはわからない書き方になっています。人形がでてくるので女の子だろうとは想像できるのですが。

前半はよくできていたと思います。ノートの部分は本当に映像でした。子どもから次第に成長して最後に吉高由里子になります(この女優さん、本当にきれいな人ですね)。この女性がみつ子という若い女性と出会ってとても親しくなるところ……ここが一番ゆさぶられるところ。二人とも心を病んでいて独りぼっち。それがスーパーで偶然知り合うのです。幸せなきもちと痛々しさとそれから……。

映像化のためでしょう、この告白者がだれか? という問題の解答候補者が原作では2人いるのですが、もうひとりをばっさり削ってしまっています。それに合わせてその関係者もばっさり削ってしまっています。その分すっきりしているのですが……後半になって、しわ寄せが出てきてしまいます。ある人物にこの告白者を殺させようとするんです!!! これは描かれなかった別の人の行為。そのある人物には全くふさわしくない行動なんです。これはまずいでしょ。残念です。

もうひとつ。小説の主人公は映画よりもっとおだやかな人物。後半部分のとりみだしようはやりすぎ。これもちょっと残念。

でも吉高由里子さんが本当によかったです。彼女のファンなら逃せない映画。でも、話としては小説の方がずっといいです。そちらをご一読ください。何度も読み返したくなります。
posted by dunno at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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