2017年10月31日

犬狼都市―キュノポリス―@満天星

10月28日(日)に、満天星で澁澤龍彦没後30年記念 Project Nyx 第17回公演『犬狼都市―キュノポリス―』を見ました。

Project Nyx 公式サイト
http://www.project-nyx.com/home.html

当日のチラシ
kinopolis.jpg

澁澤龍彦の名前を初めて意識したのは、もう45年近く前、まだ19歳だったときに、新宿文化(アートシアター)で櫻社の芝居『盲導犬』(作:唐十郎、演出:蜷川幸雄)を観たときでした。初めて観た芝居がこの傑作であったため、その後、すっかり芝居にはまってしまいました。原作が澁澤龍彦だということで、彼の本を色々購入(高い!)、その中のアンソロジーで泉鏡花の小説を読み、こちらにもすっかりはまってしまいました。もちろん唐十郎の状況劇場の芝居も観て、櫻社とはまた違った魅力のとりこになり、すっかりファンになり、『唐版 犬狼都市』も赤テントで観ました。この芝居のポスターも入手して、今もまだ持っています。

「勝手に「唐十郎の世界展」を開催(笑)」(2013.5.2)
http://flim-flam.sblo.jp/article/66231150.html

もちろん澁澤龍彦の『犬狼都市』も1973年に入手して読みました。

今回、なんとその原作に沿った舞台が観れるということで、とても楽しみにしていました。どんな舞台なのか全く予備知識なしに観たのですが……なんと朗読劇だったのです。

最初に、"澁澤龍彦"が舞台に登場!! 澁澤龍彦の文章をまるで本人のように語るんです。その後、『犬狼都市』の舞台に変わり、せりふの部分は登場人物を演じている役者さんがしゃべり、地の部分は読み手であるお二人(成田理・水嶋カンナ)が朗読されました。唐十郎による、原作をヒントにした舞台ももちろん素晴らしかったのですが、原作を朗読するというアイデアは素晴らしいものだったと思います。

おっと、忘れていました。今回は妹尾美里さんという方が舞台でピアノ演奏をされたんです。マンションの地下とは言え、かなり奥行きを確保した舞台は客席の狭さから想像するよりもっと広々した空間でした。最初は客席から近いところにスクリーンがあって、そこに映像が映されていたのですが、そのスクリーンの後ろにはグランドピアノが置かれていて、それを妹尾さんが演奏されたのです。舞台の切り替え時には何度もスクリーンが後ろを隠し、ピアノがどこかに格納されたり、再び現れたりして、ちょっと驚いてしまいました。

魚の世界を愛する魚類学者朝倉朝彦、それに敵対する犬狼(コヨーテ)・ファキイル、ファキールを愛する女・麗子(朝倉の娘)の世界に引き込まれてしまいました。ファキイルを演じる奥山ばらばさんは大駱駝館の舞踏家なのですね。鍛えられた体が素晴らしかったです。『盲導犬』を観た1973年には大駱駝館の日本青年館での公演『陽物神譚』も観ました。3時間ぐらいの長さでさすがに途中寝てしまいましたが、インパクトはすごかったです。

陽物神譚:
https://ko-murobushi.com/jpn/works/view/9

そして、麗子を演じた神谷沙奈美さんの後半の踊りも素晴らしかったです。

1時間40分ほどでけっこう短いのですが、色んなイメージがあふれて凝集したよい舞台でした。唐組の芝居とは全く違いますが、こういう舞台もいいですね。

そうそう、岩戸秀年さんが出演しておられました(麗子の婚約者・珠緒)。唐組でファンだったのですが最近お見かけしなかったので、どうしておられるのかと思っていましたが、活躍しておられるのですね。岡山にいるとこういう情報がわからないです。でもちょっと太めになられたでしょうか。前からこんなかんじでしたっけ……。

またこのグループの舞台を見たいものです。
posted by dunno at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇
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