2017年12月03日

よしだよしこさんライブ@禁酒會舘

一昨日(12/1)、禁酒會舘マンスリーライブの特別ゲストはよしだよしこさんでした。最近、12月にライブをされるのが恒例になっているようです。ずっと毎月マンスリーライブは続けてきているのですが、その記録が全然書けていませんでした。サボり癖がついてしまったようです。心を入れ替えて来年はしっかりメモを残そうと思います。歌われた曲目なども、しばらくは覚えていても、数日経つうちにすっかり消えてしまうんですよね。ライブの時にメモをとるといいんでしょうけれど、先日、Hさんがぽこ・あ・ぽこのライブの時に最前列でメモを書いていて、鈴木幹夫さんにひやかされていましたね……。

今回、よしこさんは新作のアルバムCDを持ってきておられました。なんとできたてのほやほや、本当は1月に発売予定だったのを頑張って冬のツアーに間に合わせたとのこと。タイトルは「今日一人の友だちを見送って」です。このアルバムについてはあとでもう少し書きます。ライブが始まる前からもう売っておられたので、列に並んで一枚購入。サインもしていただきました☆

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さて、最初はいつものように OZAKI UNIT の演奏から始まりました。キーボードの大谷さんが仕事のため欠席ということで、なんとなく歌いづらそうな尾崎さんでした。そうそう、ギター用のマイクのボリュームが上げたままになっていて、それも気になったそうです(笑)。その緊張感が伝わったのか、何を歌われたのか……記憶から消えています(それとも、尾崎さんのうたを聴きながらそっとよしこさんのアルバムを眺めていたせいでしょうか)。最初はもちろん『小さな館』。そのあと、何だったでしょう。『横並びで歩きたいね』とか『ナナカマド』とかだったでしょうか。

10分程度の休憩のあと、よしこさんは休みなく9時過ぎまでずっと歌い続けられました。よしこさんの曲目についてはfacebookでの市場恵子さんの記事も参考にしました。

最初は12月1日だということで『She said NO!』から始まりました。1955年12月1日に起きたモンゴメリー・バス・ボイコット事件の発端となる事件がおきたんです。Wikipediaから引用しておきます:
逮捕
当時、アラバマ州はじめアメリカ南部諸州にはジム・クロウ法(Jim Crow laws)と呼ばれる人種分離法が施行され、あらゆる場所で黒人と白人は隔離されていた。公共交通機関のバスでも人種隔離が実施され、黒人席と白人席は制度上明確に分けられていた。1955年12月1日18時ごろ、当時42歳のローザは、百貨店での仕事を終えて帰宅するため市営バスに乗車した。バス内は白人席と黒人席に分けられ、白人が乗車していない時は黒人も中間の席に座ってよいことになっていた。黒人席が一杯だったのでローザが中間席に座っていると、次第に乗車して来る白人が増え、立って乗車せざるを得ない白人も出てきた。このため、運転手ジェイムズ・ブレイクは中間席に座っている黒人に立つよう命じる。座っていた黒人4名中3名は席を空けたが、ローザは立たなかった。ブレイクがローザのところにやって来て「なぜ立たないのか」と詰問し席を譲るよう求めたが、ローザは「立つ必要は感じません」と答えて起立を拒否した。
1987年に放送されたテレビ番組で、ローザは「着席したままだった私に気付いたブレイクがなぜ立たないかと訊ね、(私は)『立ちません』と答えました。するとブレイクは『よろしい。立たないんなら警察を呼んで逮捕させるぞ』と言ったので、私は『どうぞ、そうなさい』と答えたんです」と述懐している。
1992年に出版された『My Story(『ローザ・パークス自伝』:日本語訳著書参照)』においても、ローザは「疲れていたから立たなかったのでは」との指摘を「普段と比べて疲れていなかった」と否定し、「年寄りだったから立たなかった」「若者に対する差別だったのでは」との批判に対しても「まだ42歳で若かった」と反論。「屈服させられることに我慢できなかった」(*)から席を立たなかったのであり、単なるエゴではなく人間としての誇りを侵害されたため席を立たなかったのだと述懐している。

(*)
「The only tired I was, was tired of giving in.
直訳:唯一の疲れは、屈服することに疲れていたことだった。」

乗り合わせた乗客の証言によれば、ローザは終始、静かで威厳に満ちた毅然たる態度を貫いたとされる。
ブレイクは警察に通報し、ローザは市条例違反で逮捕された。ローザは「どうして私が連行されるのか」と質問したが、警官は「知るもんか。でも法は法だからな。お前は逮捕されたんだ」と返答した。警察署での逮捕手続きが終わると一旦は市の拘置所に入れられたが、即日保釈され、やがてモンゴメリー市役所内の州簡易裁判所で罰金刑を宣告される。

公民権運動
ローザ逮捕の知らせが伝わると、モンゴメリーのデクスター街バプテスト教会で牧師に着任したばかりで当時26歳だったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアやラルフ・アバーナシー(Ralph Abernathy)牧師らが抗議運動に立ち上がり、モンゴメリーのすべての黒人にバス・ボイコット運動を呼びかけた。以前にも黒人が同様に逮捕されていたが素行の悪い者が多く、運動としては盛り上がらなかった。ローザの場合はまともな職業婦人であり、NAACP書記でもあったため関係者が迅速に動いたとされる。
当時貧しい黒人にとってバスは必須の交通機関であった。利用者の75%以上を占めていた黒人たちがバスを利用せず、黒人の車に同乗したりどこへ行くにも歩いたりしたため、バス路線を運営するモンゴメリー市は経済的に大きな打撃を被った。ローザ側は市条例違反の判決に対し、バス車内の人種分離の条例は違憲であるとして控訴。1956年11月、連邦最高裁判所は違憲判決を出し、公共交通機関における人種差別は禁止された。ボイコット運動は381日間続き、最高裁の違憲判決の翌日に収束した。
キング牧師はこの運動の勝利を契機として全米各地での公民権運動を指導し、非暴力直接行動と市民的不服従を掲げて1963年8月28日にワシントン大行進で25万人を集めた抗議集会を開催する。アメリカの黒人運動は最高潮に達し、1964年の公民権法成立につながった。

[Wikipedia]

よしだよしこさんのこの歌はとてもインパクトがあって、人をゆさぶります。去年も書いたと思いますが、よしこさんはこの歌の後半で現在の日本の状況へ視点を向けて唄われますが、歌詞はどんどん変わっていきます。「沈黙」する人々は、過去の時代にだけ入るんではなくて、今の日本にもたくさんいる……その「罪」を聴く人に訴えます。素晴らしい歌だと思います。

おっと、最初の曲でかなり時間をとられてしまいました。最初に書いておくべきでしたが、前半は古い歌、後半は新作アルバムの中の歌という感じに分かれていました。前半の2曲目は『今夜 彼女は台所を捨てた』。とても痛々しい歌です。次もなかなかキツい『Sally Ann』。その後どういう構成だったかよく覚えていませんが、ちょっと切なくて大好きな『La Strada』。元々アルバム「地球に似た惑星にいるあなたに」に入っていた曲ですが、「笑って唄って」にも入っています。なにしろアルバムタイトルの「笑って唄って」って『La Strada』の歌詞からとっています。どういう歌詞かは上の歌詞カードを見ていただければわかりますが、カップルが旅の途中に寄った町でお祭りをやっていて、男の方が芸人たちの仲間に加わってしまいひとりぼっちになってしまうんです。もの悲しいメロディも好きです。今回驚いたのは、よしだよしこさんの体験を本にした歌だということ。町って、今治だそうです。二人でツアーに出て、男が若い女の子に惚れてしまい、よしこさんだけ一人で帰ってきたそうです。そんなことをさらっと言えるのがよしこさんらしいです。でもよしこさんと比べて目移りするような女って、存在するとは思えないんですけど……。他にはどんな歌があったかなぁ。『ア・シ・ア・ト』だとか『高野君の焼き鳥屋』はありましたね。

さて新アルバムにはいっているのは以下の11曲:

  1. 今日一人の友達を見送って
    (詞・曲:よしだよしこ)
  2. 東の夕暮れ西の曙
    (詞:ラビンドラナート・タゴール 詩集「黄金の船」山室静訳より、曲:よしだよしこ)
  3. Fortune
    (詞・曲:Phil Ochs "There but for fortune"、日本語詞:よしだよしこ)
  4. 名前のない一日
    Irish traditional "Mary and the Soldier", 日本語詞:山根ただし)
  5. なぜ灯が消えたのか
    (ラビンドラナート・タゴール 詩集「園丁」山室静訳より、曲:よしだよしこ)
  6. 私があなたを思うとき
    (詞・曲:よしだよしこ)
  7. 幸運の女神さま
    (詞・曲:よしだよしこ)
  8. 地下鉄
    (詞・曲:佐藤公彦
  9. 光るクマ
    (詞・曲:よしだよしこ)
  10. 魂のありか
    (詞・曲:よしだよしこ)
  11. 鉱夫の祈り
    (詞・曲:高田渡


何度もCDを聴いているうちに記憶が薄れていくんですが、少なくとも(1)(2)(3)(4)(6)(7)(10)(11)は唄われたと思います。(9)も聴いたことがあると思いましたが、それは去年の笠岡だったかもしれません。(2)(5)はタゴールの詩に曲をつけられたもの。翻訳された山室静さんの著作権はまだ残っているのだけれど、それを相続されている娘さん(だったか?)に連絡したところ、自由に使ってくださいという返事があったなどというようなエピソードも話して下さいました。

去年は未完成だった『幸運の女神さま』がCDに入っていて嬉しいです。本当の話なのか、かなり脚色がはいっているのか、とても気になる歌詞です。特にアパートの隣の女子や向かいの夫婦が本当に実在するのか気になります。よしだよしこさんの詞は、よしこさんに身近な人のこと、身の回りのことなどをさらっと唄われたものはすっと耳に入ってきてくれます。『魂のありか』なんかもそんな歌です。

また『今日一人の友だちを見送って』『Fortune』『私があなたを思うとき』『光るクマ』のような友だちに向かって話しかけたり、思い出したり、する歌たち……これらも夜、音量をしぼってひとりで聴いているとよしこさんの美しい声が心に沁みてきます。何度も何度も聴きたくなります。

今年の6月に亡くなった佐藤公彦さんの曲『地下鉄』、2005年に亡くなった高田渡さんの『鉱夫の祈り』も入っています。高田渡さんに関しては、彼のひとことが自分がまた歌を歌い始めるきっかけになったという思い出話をしてくださいました。

アンコール曲は『月の庭』でした。

今回のライブ、そして新しいアルバムは、とても素晴らしかったです。ファンもどんどん増えるでしょう。
1月にはまた岡山に来て下さるとのこと。楽しみにしています☆


アルバム「笑って 唄って」の歌詞カードが新たに創られているそうです。お持ちのアルバムに歌詞カードがない方は、ぜひダウンロードをオススメします: http://www.lotus-songs.comこちらにあります。
posted by dunno at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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