2017年12月18日

女神の見えざる手

12月16日、シネマクレール丸の内で『女神の見えざる手』を観ました。

公式サイト
http://miss-sloane.jp


主人公のエリザベス・スローンは女性ロビイスト。自分が勝つためにはあくどいことでもなんでもやる女。それがなぜか銃規制法案に反対する連中のための仕事を拒否、会社を首になり、銃規制法案の成立をめざすための活動の仕事を仲間をひき連れて引き受けます。

映画はそのあとの聴聞会のシーンから始まります。彼女が活動の中で不正行為を行ったという疑いをかけられたのです。しかもそれは真実なのです。絶体絶命の状況を示しておいて、映画は過去にさかのぼって話を進めます。

正直、最初は、いやな女だなと思ってみていました。勝つためなら仲間でも騙します。異常な性格の人です。薬物も常に飲み続けています。いっぽう彼女をやとった銃規制論者のシュミットという男性は、まっとうな人で、スローンが不正行為をしようとするのを拒否します。きっと不正なことをして勝つくらいならいさぎよく負けた方がいいと考えているのではないでしょうか。彼がいるからこそ、少し落ち着いて映画を見守ることができました。

スローンは空白の履歴をもつ女性エズメ・マヌチャリアンという女性を秘密兵器として敵にぶつけるのですが、それは本人にとって不本意なこと……そして恐ろしい事件が起きてしまいます。幸いマヌチャリアンはケガをしなかったのですが、心が傷ついてスローンのもとを離れていきます。さらにこの事件がバックファイアし、彼女のチームは劣勢になっていきます。

シュミットといいマヌチャリアンいい、非常に好感度の高い良心的な人物を主人公のまわりにおくことで、スローンのえげつなさが目立つようにこの映画は作られています(もちろん敵は当然あくどい連中ばかりですけど)。でも、なぜスローンはこういう生き方しかできないのか……そこのところに観客は次第に興味が移っていきます。

一番彼女の弱さというか、受けたダメージの大きさを感じたのは、エスコートサービスの男性とのホテルでのやりとりの場面でした。それまで自分の気持ちをひた隠しにして突っ張っていきていた彼女が予想以上に気持ちを吐露したのです。いいシーンだったと思います。あのあたりで彼女のことを好きになる……わけではありませんが、嫌いじゃなくなりました。

これ以上の筋は書かない方がいいでしょう。観終わって彼女のことがずっと気になる映画でした。良かったです。

聴聞会の議長?がなんだかなじみのある顔だと思っていたのですが、ジョン・リスゴウだとわかってびっくり。もう年をとったのですね。そういわれれば間違いなく彼ですが映画を観ているときは気づきませんでした。一番印象に残っているのは『ミッドナイトクロス』の冷酷な殺し屋です。
posted by dunno at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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