2018年02月10日

石牟礼道子さん、逝去

今日、2018年2月10日、石牟礼道子さんが亡くなられました。

大好きな作家でした。一番好きな作品はやはり『十六夜橋』です。現物なら古本でしか買えませんが、kindle等でならすぐ買って読むことができます。ぼくは最初単行本を買いましたが、のちにhontoで電子版を買い、さらに kindle 版も買いました。

izayoibashi2.jpg

このブログには、石牟礼さんのお名前の出てくる記事がいくつかあります。そのリストを載せておきます。本当に名前だけのものもあります。

2011年9月24日「十六夜橋」
http://flim-flam.sblo.jp/article/48146642.html

2011年9月25日「椿の海の記」
http://flim-flam.sblo.jp/article/48163359.html

2012年3月17日「石牟礼道子対談集 魂の言葉を紡ぐ」
http://flim-flam.sblo.jp/article/54477793.html

2012年3月31日「桜つながり」
http://flim-flam.sblo.jp/article/54749307.html

2013年1月5日「恋に至る病」
http://flim-flam.sblo.jp/article/61247899.html

2013年7月7日「これから読むもの、観るもの」
http://flim-flam.sblo.jp/article/70650131.html

2015年4月4日「岡山散策」
http://flim-flam.sblo.jp/article/116180590.html

上の記事群に出てくる本以外にも、ずいぶん石牟礼さんの本を購入しています。『苦海浄土』は実は第一部しか読んでいません。他の本は読んでしまったのですが……。第一部には水俣病がおきる前の暮らしも描かれていて、そのあまりの幸福感に涙が出ました。オススメです。

今夜はまた『十六夜橋』を読んでいます。石牟礼さんのことを思いながら眠ろうと思います。

※ ネット上の石牟礼さん関連記事等へのリンク集をこの下に作ります。すこしずつ増やします。

●石牟礼道子(渡辺京二)
http://kyouiku.higo.ed.jp/page2022/002/005/page2332.html

●追悼 石牟礼道子(illegal function call in 1980s)
http://dk4130523.hatenablog.com/entry/2018/02/10/071937

●両陛下はなぜ「水俣病胎児性患者」と面会したか 故・石牟礼道子さんと美智子皇后の「秘話」
https://www.j-cast.com/2018/02/10320989.html?p=all

●石牟礼道子『苦海浄土』刊行に寄せて(動画)
https://youtu.be/n7VB2U4kA1M

●追悼 − 石牟礼道子(ART iT)(亜 真里男)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/G7zoTDMQP0qOeLJ8npkA

●石牟礼道子さんを悼む(辺見庸) 〈累〉の悲哀 紡いだ文学 (日経会員専用記事)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26791990Q8A210C1BC8000/
石牟礼さんは、人を現前するただ一個のものとはみない。「むかしむかしのものたちが、幾代にも重なり合って生まれ、ひとりの顔になる」(『十六夜橋』)ととらえ、その〈かさなり〉に、しばしば〈累〉という漢字をあてた。〈累〉とは、このましくないかかわりのことである。いつかの手紙では自作について「悲哀だけで成り立っている」と書き、けっきょくはそのように作品をけんめいに彫琢(ちょうたく)してしまうことの、〈累〉の悲しみから逃れえないさだめをほのめかしている。わたしの生き方をも〈累〉の窓からごらんになっていたのではないだろうか。


●「苦海浄土」石牟礼道子さん死去 〜 患者の魂を言葉に
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=152176

●日本人は何をめざしてきたのか 知の巨人たち 第6回 石牟礼道子(動画)
https://youtu.be/UA35VnzZ-3Y

●水俣病"真の救済"はあるのか〜石牟礼道子が語る〜
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3234/1.html
https://youtu.be/aYpRG6T-AVo (動画)

●石牟礼大学「いま石牟礼道子を読む」
https://youtu.be/DXYzOk7aebA
https://wan.or.jp/article/show/4133

●石牟礼道子さんの思い出(一樹の蔭、一河の流れ)
http://bronte.at.webry.info/201802/article_1.html
方言丸出しに綴られる言葉の数々は、読み終えたわたしに何としても水俣へ行って、自分の目で確かめずにはいられない、そんな気持を起こさせたのです。ある日、当時の国鉄久留米駅から列車に乗り、鹿児島本線を南下して水俣で下車。駅前からまっすぐ続く道の先にはチッソの工場が見え、雨の中をを歩いていくと工場正門横にテント小屋がありました。ここで患者さんや支援者などが、座り込みを続けていることを知っていたのです。

テントに着くと中は思ったより広くて数人がいましたが、出入り自由らしくわたしに気を使う人はありません。1時間ほどして石牟礼道子さんが顔を出され、その後、テントにいた胎児性水俣病患者の少年に、チッソ工場の排水口や湾ぞいの集落などを案内してもらいました。言葉も歩き方も不自由な少年でしたが、臆することなく自分の不安や希望などを熱心に話してくれたのでした。


●石牟礼道子 はにかみの国(松岡正剛の千夜千冊)
http://1000ya.isis.ne.jp/0985.html
 石牟礼は『苦海浄土』について、「白状すればこの作品は、誰よりも自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの、である」と書いている。
 まさにそうなのだ。そう言われて、気がついた。ぼくも、いま思い出しても、『苦海浄土』は長塚節の『土』や住井すゑの『橋のない川』と似た作品のようには読まなかったのだ。そこから説経節や浄瑠璃に近い調べを聞いたのだった。が、そのときはそれが幻聴のように思えた。
 それが幻聴ではなかったことは、『十六夜橋』(径書房・ちくま文庫)を読んだときにわかった。この作品は、不知火の海辺の土木事業家の一家と、そこにまつわる3代にわたる女性たちや石工や船頭たちに流れ去った出来事が夢を見るように描かれていて、むしろ幻聴そのものを主題にしているかにも見えるのだが、読めばわかるように、かえってそこにずっしりとした「持ち重り」が輝いていた。それが『苦海浄土』以上に鮮明になっている。


●コラム凡語:石牟礼道子さん(京都新聞)
http://kyoto-np.jp/politics/article/20180214000049
 10日に死去した熊本在住の作家、石牟礼道子(いしむれみちこ)さんの祖母、モカさんは精神を病んでいた。幼少時、祖母に付き添うのは孫娘の役割だった。不知火海のほとりで遊ぶ時も、祖母と一緒だった。

 自伝的作品「椿の海の記」では、「おもかさま」と周囲に呼ばれた祖母との暮らしが描かれる。人々は「おもかさまには荒神さんがついた」と言い、つかれたように孫を連れて歩き回る祖母を受け入れていた。


●石牟礼道子氏と渡辺京二氏 傘寿迎えた2人の作家の共助関係
http://www.news-postseven.com/archives/20110216_12817.html

●石牟礼道子おすすめ作品5選!水俣病を扱った『苦海浄土』など魂に響く5冊
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/1466

●〈時の回廊〉石牟礼道子「苦海浄土」 水俣病患者の魂、代弁
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201111100196.html
 おととしの夏、倒れて大けがをしたとき、記憶を2カ月半なくしました。幻覚はよく覚えています。千尋の谷に落ちる私の足から、チョウが太古の森へ飛びたったのです。あれは私の命かもしれません。こずえの葉が海風に震え、いい音楽が聞こえました。そう、幻楽四重奏。チョウの私はアコウの木の枝にとまり、幸せでした。そのあたりからこの世に帰ってきました。

 私は天という言葉がいちばん好きです。40年ほど前、水俣病の運動のさなかに、こんな句をつくりました。

 祈るべき天とおもえど天の病む

 天とは宇宙ですが、天と言った方が感情を託せます。あの地震のことも引っくるめて宇宙に異変が起こっています。私のなかで天は、今も病んでいますね。


●梟通信〜ホンの戯言
http://pinhukuro.exblog.jp/tags/石牟礼道子/

●不知火のほとりで(毎日新聞連載 会員用)
https://mainichi.jp/ch150913328i/不知火のほとりで
posted by dunno at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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