2018年03月07日

劇団花吹雪@後楽座2018.3.5.夜の部

劇団花吹雪 2018.3.5 夜の部に行ってきました。

写真は facebook のアルバムをご覧ください。

演目は以下の通り。この晩はメモをとりましたが、聴き取れない曲名があって結局わからないものがいくつかありました。ご存知でしたら教えてください。

第一部 顔見せミニショー
(1)『九州祭り歌』(ばってん荒川) 小桜恋、小桜詩、伍代つかさ
https://youtu.be/gdE9hR-IOeM
https://youtu.be/eDK3wnmWqF4 (カバー)
(2)『あの娘たずねて』(佐々木新一) 桜愛之介
https://youtu.be/1IHnt3NUiHg
(3)『さくらびと』(SunSet Swish) 桜彩夜華
https://youtu.be/SRxFk2rQcfs
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(4)『木蓮の涙』(スターダスト・レビュー) 三代目桜京之介座長
https://youtu.be/PXiDYEhsuS0
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(5)『本日、未熟者』(TOKIO/中島みゆき) 桜春之丞座長
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15743269
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第二部 芝居『槍供養』
色んな劇団で演じられている芝居のようです。ただし主要人物の名前が違うんですよ〜。千葉という侍が家宝の槍を持って旅から帰ってくるところなのですが、実際には、大切な槍を下男(奴)に持たせます。その奴の名前ですが下の芝居では「比丘助(びくすけ)」ってなってるんです。

●「長谷川武弥劇団」・《芝居「下郎の首・槍供養」》
http://c184125.blog129.fc2.com/blog-entry-169.html

一方、花吹雪の以前の芝居では「六助」ってなってるんです。まあ、どちらも観客のメモなんですけどね。

● 劇団花吹雪 芝居 槍供養・下郎の首
https://ameblo.jp/aboutabe1945/entry-12325946920.html

今回どう聞こえたかというと「びくすけ」とも聞こえるし、「りくすけ」とも聞ける微妙な発音。連れ合いや後ろの席の二人組の方は「びくすけ」と聞こえたとおっしゃるし、ぼくは「りくすけ」に聞こえたんです。「六」って「りく」とも読むので、それでもおかしいわけではありません。

さてとりあえずここでは「六助」と書かせてください。上の花吹雪の舞台ではこれを彩夜華さんが演じられていますが、今回はこれを京之介座長が演じています。下男はもうひとりいて、名前は市助(いちすけ)。こちらを彩夜華さんが演じています。主人であるさむらい・千葉が春之丞座長です。

ストーリーはリンク先に書いてあるんですが、六助が躓いて足の爪がはがれてしまい、早く歩けません。それで主人だけ先に行き、下男二人だけあとからゆっくり来るという設定。しかし六助が疲れていたので市助は、茶屋で(酒を飲んで)ぐっすり寝込んだ六助を残して先に主人のあとを追います。茶屋の主人には、六助が目覚めたらこの先の宿場の宿の入り口に主人の陣笠を掛けて置くからそれを目印にしてやってこいという伝言を頼みます。

家宝の槍を持たせたまま、けっこうみなルーズな行動をとってますよね〜(笑)。そもそも酒を飲んじゃダメでしょ。一人で残しちゃもっとダメでしょ。まあ、それをいうならそもそも主人だけ先に早く行くっていうのが間違いの元。

想像の付くように悪いことがおこって、六助は加賀藩の留守居役という身分の高い武士に槍をとられてしまいます。六助は武士ではありませんが、大切な槍を奪われたことをわびるために腹を切ります。このシーンがすごい! さすが三代目桜京之介! 見事な演技でした。お客さん半分以上、泣いてましたよ。とっても理不尽な話なのです。見応えのある芝居でした。

記憶がすでに定かではないのですが、劇中で『さくらの唄』(作詞:なかにし礼、作曲:三木たかし)という曲が使われていた気がします。

『さくらの唄』は、もともと三木たかしが歌ってレコードにしたのですが、全く売れなかったのです。それを久世光彦さんが惜しんで20年後、テレビドラマの中で流してみよう……と考えたのです。そして、この歌を歌えるのは美空ひばりしかいないと思ったんです。しかし、美空ひばりの所属するコロンビアからは、美空ひばりは他の人の歌った曲をシングルレコードにはしないからと一蹴されます。しかし久世さんはねばります。それに負けてレコード会社の人は久世さんに、それなら自分で直接頼んでみなさいと言ったのでした。久世さんは当時の大きなテープレコーダーを抱えて、東京からひばりさんの公演中の名古屋の御園座に行きます。

その部分を久世光彦さんの「ベスト・オブ・マイ・ラスト・ソング」(文春文庫)から引用してみます。

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「もう一度聴かせてください」。美空ひばりの声はすっかりつぶれていた。老婆のようにかすれた声だった。私はテープを頭に戻してボタンを押した。
何もかも僕は なくしたの
生きてることが つらくてならぬ

 しんとした終演後の楽屋に、三木たかしの咽(むせ)ぶような歌が流れた。ちょっと泣き過ぎだと私は思った。もっと、微笑(わら)いながら人に話かけるように歌えばよかったのに……。すると、私が思ったその通りの歌い方で「さくらの唄」が何処かから聞こえてくるではないか。びっくりして見ると、美空ひばりが目をつむって歌っていた。だるそうに楽屋の柱に寄りかかり、疲れた横顔に、疲れた笑いを浮かべて、歌っていた。
これで皆んないいんだ 悲しみも
君と見た夢も おわったことさ

安っぽい人情噺と言われてもいい。私はこの夜のことを一生忘れないだろう。ひばりはポロポロ涙をこぼして歌っていたのである。そしてテープが終わると、私に向かって坐り直し、「歌わせていただきます」と嗄(しゃが)れた声で言って、それから天女のようにきれいに微笑った。「本当は、こういう歌を私の最後の歌にすればいいのでしょうが、まだ死ぬわけにいかないので――」。冗談のように彼女は言ったが、私を含めて周りの誰も笑わなかった。それくらい、ひんやりと体の底まで冷えていくような「さくらの唄」だった。

=======
この曲については細谷常彦さんが心のこもった文章を書いておられるのでぜひお読みください。
2017.01.07 Sat 「美空ひばりから受け取るバトンは人類が心から心へと伝えてきたたましいのリレーそのもののバトン」
http://koisuru21.blog.fc2.com/blog-entry-722.html

細谷さんのブログについては次の記事で最初に紹介しています。偶然、その中でも久世さんのことを書いています。
「島津亜矢『悠悠〜阿久悠さんに褒められたくて〜』」
http://flim-flam.sblo.jp/article/161791430.html

YouTubeにある3つのバージョンの『さくらの唄』にリンクしておきます:
https://youtu.be/UnA-7nSbyW0 (ひょっとして三木たかし?)
https://youtu.be/A9YeIByU2ts (美空ひばり)
https://youtu.be/fU-1Vc6rxSA (香西かおり)

第三部 舞踊ショー
(1)『男すっ飛び東海道』(黒川英二) 小桜恋、小桜詩、伍代つかさ、桜愛之介、桜京之介(登場順に)
https://youtu.be/vDGXMwL9pL0
(2)『花と竜』(村田英雄) 桜京誉
https://youtu.be/UFpAmEINErQ
(3)『最後の雨』三代目桜京之介座長
https://youtu.be/CrHKj8l-Mv8
https://youtu.be/_sO6-i0zhkU
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(4)『ひらり』(RYOEI) 桜春之丞座長
https://youtu.be/5VQn3or4eyk
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(5)『演歌なんか歌えない』(歌恋 Karen) 桜彩夜華
https://youtu.be/AJAe3a9nXh0
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(6)『舟唄』(八代亜紀) 伍代つかさ、桜愛之介
https://youtu.be/9gui-Sg1_xQ
(7)『夜桜お七』(坂本冬美) 桜春之丞座長
https://youtu.be/f3cmggPaQMw
(8)『裏みちの花』(島津亜矢) 桜愛之介 ※島津亜矢さんの歌です☆
https://youtu.be/HOcgKQN_wlk
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(9)『?』桜京之介、桜彩夜華
あゝふるさとは……男のふるさと……♪
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(10)『山陽道』(鳥羽一郎) 伍代つかさ
https://youtu.be/GlBkZQSpINE
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(11)『えいさ』(ジェロ) 桜京之介
https://youtu.be/DSa_wpfHsbs
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(12)『感謝状〜母へのメッセージ〜』(島津亜矢) 桜春之丞
https://youtu.be/g-vnmbF8FgQ
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※[3/13 追加] facebook で教えていただいたのですが、3月5日は春之丞さんのお母様(つまり寿美英二さんのお連れ合い)の命日だったそうです。春之丞さんは、毎年3月5日に、そして3月5日にだけ、『感謝状〜母へのメッセージ〜』を踊られるのだそうです。思い出してみると確かに、春之丞さんは天に向かって祈るような踊りをされました。気づかなかったのはぼくがぼんやりしているせいです。お母様が亡くなられたのは2007年3月5日(月曜日)。この月、劇団花吹雪は三吉演芸場で公演中だったそうです。三吉は月曜日がお休みで、朝の新幹線で大阪に向かう途中に訃報が届いたのだとか……。春之丞さんがこの歌を大事にしてくださっているのは、亜矢ちゃんファンとして嬉しいです。祈っておられるシーンを3枚、載せておきます。
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(13)『歩』(北島三郎) 寿美英二
https://youtu.be/geYHl_HZuH4
(14)ラストショー『BIG CITY RODEO』(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
https://youtu.be/ke-vSK23VsA
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ラストでは、全体で揃って踊る部分も見事でしたし、個人舞踊の部分も見応えがありました。特に彩夜華さんは本当に踊りが好きなんですね〜、見事でした。

この日は亜矢ちゃんの唄が2曲も踊ってもらえて嬉しかったです。ぜひとも「島津亜矢メドレー」も岡山でやってほしいと思います。



劇団花吹雪後楽座公演演目表
http://flim-flam.sblo.jp/article/182605555.html
posted by dunno at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇
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