2018年06月30日

海を駆ける

今日、シネマクレール丸の内で『海を駆ける』を観ました。

公式サイト
http://umikake.jp


深田晃司監督の『歓待』『淵に立つ』が傑作だったので、期待して観に行きました。ディーン・フジオカが主演というのでちょっと首はひねりながらだったのですが……。
う〜む、なんとも不思議な映画で、どうとらえていいのかよくわかりません。ヘンな映画ですね。

舞台はインドネシアのアチェ。
冒頭は浜辺から海を撮った風景が延々と(ちょっと大げさ?)続くのでぼうっと観ていると、ふと気づくと、海の中、画面の正面に男が浮かんでいるんです。ちょっとびっくり。いつから居たんでしょう。最初は全然気づきませんでした。その男(ディーン・フジオカ)が海から上がってきて、裸のようなのですが、下半身は映りません(苦笑)。これは女性ファンのためにも全身像を前から撮らなきゃだめでしょう。そのあと、男が倒れて、空の上、高いところから全裸(背中側)が映るんですけど、ちょっと小さくて残念かも。

ストーリーはシネジャの作品紹介でどうぞ。
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/459355128.html

アチェという名前は記憶に無かったのですが、2004年のインド洋津波で多くの方が亡くなられたところなのですね。登場人物の中にも、本人も自宅も大丈夫だった人、家族や家を失った人が出てきます。

インドネシアの映画は観た記憶がありません。でもマレーシア映画『タレンタイム』で出てきた民族・宗教による諍いのはなしは、インドネシアにもあるんですね。このアチェでも独立運動があったそうで、ストーリーにも関わってきます。次男が以前インドネシアで仕事をしていたこともあって、なんとなく親しみのある国で、町の様子(津波で陸に打ち上げられた船が観光名所になっているのにはびっくり!!)、人々の姿をとっても楽しめました。自然も美しかったですね。

ストーリーは予想していない方向に動いていくので、あまり書けません。最初、いい人たちばかりだと思っていたのですが、とんでもないくせ者がまじっているのでご用心。あるシーンでふと最近観た『友罪』のあのことが思い出されて、大丈夫かな? と思ったんですが、やっぱりある人がひどい仕打ちをうけてしまいました。気の毒に……。でもそのことは後の方では特に取りあげられることはありませんでした。

それで、かなり終盤までディーン・フジオカは脇役なんです。それがある時点から彼の存在自体がファンタジーになってしまいます。しかも、人の命を救ったり、逆に、命を奪ったりする能力があることがわかってくるんです。とくに説明がなくてよくわからなかったのですが、(将来の?)苦しみから救うための行為だったのではないか、……いやそうであってほしいと思うだけなのですが……結局、よくわかりません、津波が、よいひとも悪い人も差別なく海に引きずりこんでしまうという恐ろしい事件を体験したわれわれにとって、ディーン・フジオカの存在は海そのものだというだけのことなのかもしれません。そう、彼は記憶をうしなっていたため、仮の名として「ラウ」(インドネシア語で「海」)と呼ばれていたんです。

それはともかく、インドネシアの地方の町・田舎や人々の様子を見れただけでも十分な収穫でした。


posted by dunno at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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