2018年09月03日

黒髪校事件

(facebookに投稿した記事をこちらに再録しました)

山陽新聞朝刊に連載中の「隔離の陰で〜ハンセン病家族訴訟」で、今朝は「黒髪校事件」が取り上げられていました。恥ずかしながら、この事件のことは全く知りませんでした。

黒髪というのは熊本大学のある文教地区です。この地区には、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園入所者のこどもたち(「未感染児童」)が暮らした「龍田寮」がありました。寮には近くの黒髪小の分校があり、退職教諭1名が1年から6年までの小学生全員を教えていたのですが、それでは十分な教育を受けられないということで、1954年春、恵楓園は寮の新一年生たち(7人)を本校の黒髪小に通学させようと市の了解も得たのですが、小学校のPTAがそれに反発し、通学反対の運動を広げていきました。

結局、7人のうち3人は「在日朝鮮人」だとして対象外、そして残りの4人のうち、強引に再度受けさせられた健康診断でハンセン病とは無関係の皮膚病のせいで「要観察」となって一人が不可となり、3人のみが通学することになりました。

しかし反対運動はそこで止まらず、寮自体の廃止運動に広がって行き、結局、寮は閉鎖され、子どもたちは親戚や養護施設に引き取られていったのだそうです。

記事の最後には、そのとき親戚宅にあずけられた子どものひとりの辛かった経験が語られています。
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……男性は寮を出た後の苦労を涙ながらに語った。預けられた親戚宅に同年代の子がいて「おまえに食わせる飯はない」と家に入れてもらえず納屋のわらの上で寝たこと、「このままでは死んでしまう」と家出して建築の仕事に就き、独立して会社を持ったこと……
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ぜひ、今朝の朝刊を入手されてお読みください。

ネット上にあるこの事件関連のリンクをつけておきます:

Wikipedia  龍田寮事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/龍田寮事件

黒髪校事件の背後の二重の差別も(知らないことが罪であるという思い三度)
https://ameblo.jp/sanni1132/entry-12275051513.html

黒髪校事件(その2)
https://ameblo.jp/sanni1132/entry-11480385445.html

山陽新聞
隔離の陰で ハンセン病家族訴訟
http://www.sanyonews.jp/kakurino/
(会員用記事)

自分の中に差別の心はあるのか?
https://s.webry.info/sp/eco-and-health.at.webry.info/201511/article_9.html

ハンセン病「未感染児」通学拒否事件に関する研究: 「子どもの権利」の視点から
(pdf)
posted by dunno at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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