2018年10月03日

29歳問題

9月17日(月・祝)の晩、シネマクレール丸の内で『29歳問題』を観ました。

公式サイト
http://29saimondai.com/


楽しみにしていた映画ですが、すごくよかったです。パンフレットも買いましたし、水曜日にもう一度観に行きました。

主人公はバリバリのキャリアウーマン。最初はやたや苛立っていてあまり共感できるタイプではなかったのですが次第に変わっていくので好きになってしまいます、まあかなりの美人ですし(笑)。

公式サイトより
2005年、香港。30歳を目前に控えたクリスティ。勤め先の化粧品会社では働きぶりが評価されて昇進、長年付き合っている彼氏もいて、周囲も羨むほど充実した日々を送っている。
が、実のところ、仕事のプレッシャーはキツいし、彼氏とはすれ違いがち、実家の父親に認知症の症状が出始めたのも気がかりだ。そんなある日、住み慣れたアパートの部屋が家主によって売却され、退去を言い渡されてしまう。
とりあえず見つけた部屋は、住人がパリ旅行に行っている間だけの仮住まい。エッフェル塔をかたどった壁一面のポラロイド写真や、女の子らしい小物でいっぱいのその部屋で、クリスティはそこに住んでいるティンロという女性の日記を見つける。偶然にも誕生日が同じだと分かって、部屋の主に俄然興味を持ち始めたクリスティは、そこに書かれているティンロのささやかな日常に知らず知らずのうち惹かれていく…


クリスティとティンロは接近遭遇はしていたりするんですが、意識して相手を認識してはいません。そのあたりの描き方が面白いです。ですが、最後にファンタジーの世界で話をします。幸せな終わり方だったと思います。彼女たちのいろんな事情については映画で実際にご覧になってください。

書いておかなければいけないのは、ティンロがレスリー・チャンのファンだということ。2005年ですから、彼が亡くなって(2003年4月1日)からほぼ2年たっているときですね。ラストではレスリーの『由零開始』が流れます。二人がそれぞれ新しい生活に踏み出していくことを表しているのでしょう。
https://youtu.be/MCLeNhav4To

映画の作り方として面白かったのは、ティンロの部屋にいるクリスティが数週間前のティンロと一体化する場面です。ありえないことなんですけれどね。

そういうところがすごく演劇的だと思いますが、実はそれには訳があって、この映画はもともと、キーレン・パン監督が2003年に自分が書いて、自分が主演した舞台劇「29+1」がもとになっているんです。なんとその舞台では、クリスティとティンロの両方をキーレン・パンさんが演じているんです(映画では別の人が演じています)。ラストのシーンで、ティンロの部屋の壁が後ろに倒れてパリにつながってしまう場面は、唐十郎のテント芝居のラストを連想させます。

観客としてもクリスティから見ても、、ティンロは異様にハイテンションなので、不思議に思えまるのですが、それには実は理由があったことが上の二人が一体化するシーンでわかります。このシーンのように泣かせるシーンもあるし、最後には幸せな気持ちにもなれます。この作品は気に入りました。


●シネマ・ジャーナル誌の関連記事もどうぞ:

シネマジャーナルWeb版特別記事・『29+1』キーレン・パン監督インタビュー
http://www.cinemajournal.net/special/2017/aichi/index03.html

シネマジャーナル作品紹介
http://cinemajournal-review.seesaa.net/artic…/459356549.html

※ 映画『29歳問題』の原作舞台を収録した『29+1』が、11月4日に東京・新宿ピカデリーで上映されます。
詳細は以下からどうぞ。
https://www.cinra.net/news/20181004-29saimondai
https://www.facebook.com/29saimondai/
posted by dunno at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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