2018年11月23日

岡山映画祭『いぬむこいり』

11月10日、同じく天神山文化プラザで『いぬむこいり』(監督:片嶋一貴)を観ました。なんと245分。途中に休憩がありました。

公式サイト
http://dogsugar.co.jp/inumuko.html


この映画でなにが嬉しいって、石橋蓮司と緑魔子が出てることです。残念ながら一緒に出るシーンはないんですけどね。蓮司の出番はかなりありますし、せりふもいっぱい! 堪能しました。魔子さんの方は、一番最後の方で登場。けっこう異常な役。でも、声はあの可愛い魔子さんの声でした。

映画はなんと人形劇で始まります。最初、「八犬伝」の話かと思いましたが、そうではなくて、八犬伝の元となった各地に伝わる伝承「犬婿入り」なのでした。つまり、姫と犬が結婚する話です。

そうして始まる本編は4章に分かれています。

第一章の舞台は東京。主人公の小学校教諭・梓はあまり指導力がなく、男の子に「カンチョー」をされて気絶したりする始末。ちょっと天然系。付き合っている若い男がいましたが、他の女にとられてしまいます。そんな梓の家には先祖代々伝わる物語があって、それが冒頭の「犬婿入り」なのでした。梓には人の悪意を嗅ぎつける不思議な嗅覚があるという設定。その梓に突如、天からのお告げが降ってきます:「イモレ島に行け、そこにはおまえの求めている宝物がある」……と。

第二章の舞台は沖之大島。イモレ島にいくにはこの島から行かなければならないのですが、イモレ島は孤絶していて、いくことができません。それで、当分の間、沖之大島に滞在することになります。ここで色んな人物と知り合いになります。親切そうなアキラという男にはだまされて一文無しになりますが、三味線店主の奥本という男が拾ってくれ、店の手伝いをするかわりに家に下宿させて貰うことになります。そして、いじめられっ子の少年とも仲良くなります。そうこうするうちに、島をほぼ完全に支配している市長と、それに反対する沢村という革命家(これを蓮司が演じています)の抗争に巻き込まれていき、なんと梓が市長選に立候補することになります。……ですが、革命はならず、アキラと梓は小さな船でイモレ島に逃げようとしますが嵐で船は沈没……。

第三章では、梓が無人島に流れ着きます。アキラの姿は見えません。この島で梓はイモレ島を逃げ出してきた男・翔太と出会います。イモレ島はふたつの部族(ナマ族とキョロ族)に分かれて戦争がつづいていますが、翔太はそのナマ族の王子なのでした……。翔太には実は秘密があって……。

第四章の舞台はいよいよイモレ島。梓は宝を見つけることが出来るでしょうか。

そんな話です。一番面白いのは第二章かな。現実的なドラマが普通に描かれます。第三章、第四章は現実離れしすぎかも。それにチープですし(笑)。でも長い映画を飽きることなく楽しめました。

えぐい話がかなり出てきますが、なにしろ主人公の梓の性格が天然系なので、深刻にならずに観ることができました。言いキャラクターを主人公にしたと思います。有森さんは前日の岡山映画祭オープニングイベントでもトークをされたし、この日も、監督さんと一緒にトークをされました。テレビドラマで有名なようですが、残念ながらそのドラマは観ていません。なかなかきれいな女優さんです。この映画の前に、有森さんのデビュー作『星空の向こうの国』の一部が上映されましたが、かなりふっくらとはしているものの、本質的に変わってないですね〜。

さて、この監督の映画で観ているものを調べたら、多分シネマクレールで観たんだと思いますが、『たとえば檸檬』というのがありました。この映画には、第三章で翔太の許嫁を演じた韓英恵や、梓を演じた有森也実も出ていたようです。


また撮影のたむらまさき(田村正毅)さんも調べてみたら、昔観た『日本妖怪伝 サトリ』が含まれていました。魔子さんや蓮司、そして蟹江敬三も出てました。1973年の映画。この年の春に新宿文化で櫻社の『盲導犬』(上の3人が主演)を観て、すっかりはまり、その後に上映されたこの映画を、映画館ではなくてそこか大きいホールに見に行ったような気がします。

※全編で流れる『ボレロ』がよかったです。
posted by dunno at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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