2018年12月15日

アルバム『鏡花水月』(島津亜矢)

島津亜矢さんは今年の紅白出場も決まりましたし、最新アルバム『SINGER5』もヒットし、レコード大賞の企画賞も受賞と最高な一年になりました。ファンとして本当に嬉しいです(来年4月の岡山コンサートの席がひどくてがっくりきていますが……)。

TBSの「UTAGE!」でも、アルバム『SINGER5』でも、ポップスの曲が一般の方にも受け入れられているんですが、そうじゃない曲にもすごくいい曲がいっぱいあるんです。よく覗かせていただいている掲示板「亜矢姫倶楽部」では、どういうアルバムがいいとか、この曲がいいという情報があれこれ投稿されているので、それを参考にして、CDもぼちぼちと購入しています。今日はその中から『鏡花水月』を紹介いたします。中古で購入しましたが元の値段より高いです。新品を買おうとすると万を超えます(^^;

なによりタイトル『鏡花水月』がいいではありませんか☆ 自分で調べず、CDについていた百瀬晴男さんの解説の冒頭の部分から拝借しますと……
「鏡花水月」字面も綺麗な四文字熟語。
広辞苑によれば、鏡に映った花、水に映った月のように、
目には見えながら手にとりにくいもののたとえ。
また、感知できても言い表すことのできないものの形容とある。
……(略)……
コブシがピリッときいた演歌、都会調歌謡曲、ポップス、バラード
などジャンルにとらわれることなく、「感じさせる」ことを念頭に
置いて歌いあげたアルバムである。


作家・泉鏡花もこのことばから筆名を決められたのですね……。

2007年10月17日の日付のアルバムです(テイチク)。
「5年ぶりの全新録オリジナル・アルバム」と書いてあります。5年前というと2002年ですから「彩 -AYA-」のことですね。これもいいアルバムです。後日、紹介記事を作りたいと思います。

では、曲を順に紹介します。

1.富士
(作詞:田久保真見/作曲:岡千秋/編曲:伊戸のりお)

上の動画がまさに2007年のリサイタルのもの。若い亜矢さんの堂々とした演歌が聴けます。夫婦の歌です。

2.日本列島二人旅
(作詞:大里由知/補作詞:岩瀬ひろし/作曲:野村旬平/編曲:伊戸のりお)

これも演歌ですが、歌謡曲と言ってもいいですね。とても調子のいい曲。日本のネオン街を渡り歩く男女の歌。夫婦ではないのかも……。個人的にはこういう調子のいい歌がすきなので、もっと歌って欲しいと思います。

3.夢見鳥
(作詞曲:永井龍雲/編曲:川村栄二)

これは名曲!!! 初めて聞いたのは「亜矢姫倶楽部」でした。望郷の歌です。しっとりと、そして情感を込めて亜矢さんが歌います。「夢見鳥」さんという方の掲示板投稿を下の記事(2018.2.28)で引用しています。ぜひぜひお読みください。
http://flim-flam.sblo.jp/article/182317648.html
ぼく自身は「望郷の念」というのは昔からないのですが、そのくせ、望郷の歌はいいな……と感じることが多いです。

4.八尾(やつお)恋歌
(作詞:志賀大介/作曲:聖川湧/編曲:石倉重信)

民謡調の歌です。最初、タイトルを見て、大阪の「八尾(やお)」かと思いましたが、富山なのですね。「おわら風の盆」というのが有名らしいですが、知りませんでした。

「おわら風の盆」と八尾
http://www.yatsuo.net/kazenobon/yatsuo/index.html

この曲は、去って行った恋人の帰りを諦めつつも恋しく思って待っている女性の歌です。この歌には胡弓が出てきます。胡弓と言えば思い出すのは小学生の時に読んだ新美南吉の童話(?)「最後の胡弓弾き」です。もうその頃胡弓というものは身の回りに見なくなっていましたから、どんなものなのかよくわからずに読みました。三味線をバイオリンみたいにしたもんなんですね。大人になってから中国の二胡をみて、なるほど……と思いました、懐かしくなって青空文庫で読んでみました。人生の終わりに近づいた今読み返すと、しみじみと心に沁みました。
●青空文庫の「最後の胡弓弾き」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/2304_13467.html
話が歌からそれてしまいました。「おわら盆」では演奏に「三味線・太鼓・胡弓」を使うのですね。この曲でも胡弓の音色が聞こえてきます。いいですね。

5.女
(作詞曲:T. TAKAMITSU/編曲:伊戸のりお)

歌謡曲調の曲。かなり暗いです。『カサブランカ・グッバイ』の曲をもっと暗くした感じ(内容は全然違いますが、編曲が似ている感じです)。
●カサブランカ・グッバイ
https://youtu.be/LyXwhmBfQv8
夜中に電気を消して一人で聴くのにぴったりではないでしょうか。こういうの好きです。亜矢さんの歌唱の幅広さを感じます。

6.荒波おんな船
(作詞:田久保真見/作曲:岡千秋/編曲:伊戸のりお)

漁師の夫を嵐の海で亡くした女の気持ちを歌った曲。内容とは異なり、リズム感のある調子のよい曲。好きですね〜、こういうの。「負けないよ 負けないよ 負けないよ 浜の女の心意気」でどっと涙があふれてきます。

7.流氷番屋
(作詞:桜このみ/作曲:櫻田誠一/編曲:伊戸のりお)

上が使えない場合はこちら
なぜか前の曲と似た内容で、しかも同じくノリのいい演歌が続きます。漁に出たまま帰らぬ亭主を恋しく思う女の気持ちを唄っています。『荒波〜』の方がいいかな。

8.お立ち唄
(作詞:志賀大介/作曲:聖川湧/編曲:前田俊明)

「八尾恋歌」作詞者・作曲者の作品です。嫁いでいく娘の母親への気持ちを唄っています。ちょっと古臭いかな……。今時、こんな結婚ってあるのかな。

9.風の祭
(作詞:岩井薫/作曲:梶原茂人/編曲:宮崎慎二)
動画が見つかりません。沖縄か奄美大島の唄のような感じの曲です。とてもゆったりとしていて気持ちのいい唄。下にリンクした『良し』という曲と似ています。スケールの大きな曲。好きです。
●『良し』
https://youtu.be/z3JSHC2zh7Q

10.おきな草
(作詞:紺野あずさ/作曲:弦哲也/編曲:南郷達也)

母親と翁草の思い出を情感込めて唄う歌(上はリサイタルの映像です)。
CD音源の動画もどうぞ。
https://youtu.be/GKqgMsvk3nA

11.追憶の破片(かけら)
(作詞:岩井薫/作曲:梶原茂人/編曲:宮崎慎二)
『風の祭り』の作詞・作曲チームですね。動画が見つかりませんでした。
JーPOPよりの歌謡曲です。悪い曲ではないですが、もっと曲にアクが欲しい気がします。

12.越後路ながれ旅
(作詞:志賀大介/作曲:村沢良介/編曲:南郷達也)

アルバムの最後をしめくくるのは見事な演歌です。村沢良介さんらしい曲です。「むじょうじんじんみみょうほう」というのが聴いていてお経だろうとは想像しましたが「無上甚深薇妙法」と書くのですね。真言宗の「開経偈」というお経の中にあって、「最高にして深遠な(仏陀が悟られ、説かれた)真理」という意味らしいです。お経……というのがイマイチまだピンと来ません。もう少し聞き込むことにしましょう。

バラエティに富んだいいアルバムです。
タグ:島津亜矢
posted by dunno at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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