2018年12月30日

顔たち、ところどころ

12月24日(月)、シネマクレール丸の内で『顔たち、ところどころ』を観ました。

公式サイト
https://www.uplink.co.jp/kaotachi/


妙なタイトルの映画ですが、原題を直訳すると『顔たち、村たち』だそうです。映画監督のアニエス・ヴァルダと写真家のJRがあちこちの村で底の人々の写真を撮ってそれをすぐに展示しようという映画です。実際には必ずしも村に行くとは限りませんが……。二人の乗る車は証明写真ボックスのように中で写真を撮ることができて、撮った写真がすごく大きなサイズですぐに出てくるという優れもの。場合によっては何枚もつなげて巨大な写真も作って、それはそれは見事です。特にすごかったのは、百台ぐらいのコンテナを積み上げてそこに3人の女性の写真を貼ったもの。しかもその胸の部分のコンテナの扉を開けて、そこにそれぞれの女性が腰掛けるんです。すごい度胸! 落ちたら確実に死にそうです。肝っ玉の据わった人たちです。予告編でちらっと見れます。それからヤギを育てる農場のひとがいい感じ。普通の農家はヤギ同士がけんかをして傷つくのを防ぐために角がのびないような処置をおこなうんですが、その人は自然に育てたたいと言って、そういうことをしないんです。それから、ノルマンディの海岸は絶壁になっていて、昔ドイツ軍のトーチカが崖の上に残されていたのを、危険だからということでそれを下に落としたものが、浜辺に突き刺さっているんです。それに、昔このあたりに住んでいた知人の写真(昔、アニエスが撮ったもの)を貼るところも面白かったです。

ともかく出会う人々がとても面白いですし、景色もきれい。いい映画です。

ところで、アニエスは老化現象か、目が悪くなっていて、途中、眼科で目玉に注射されるシーンが出てきます。実はぼくも、網膜静脈閉塞症で黄斑浮腫というのになってしまい、2週間ちょっと前、目玉に注射をされました。一週間後くらいは状況が改善されましたが、いまはまた元のような感じに戻っています。毎月、注射をして直るのを待ちます。興味がある人はぜひ映画を観てください。なかなかすごいシーンです。アニエスは注射のあと『アンダルシアの犬』の目玉をカミソリで切るシーンを思い出した……と言っていますが、実は僕もそのシーンを思い出しながら注射を受けました。かなり怖いですよ。
posted by dunno at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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