2019年04月15日

あなたはまだ帰ってこない

4月14日(日)、シネマクレールで『あなたはまだ帰ってこない』を観ました。

公式サイト
http://hark3.com/anatawamada/


公式サイトより
愛とは歓びなのか、苦しみなのか、
あるいは待つことなのか?
すべての女性に突き付けられる、愛の葛藤――

第二次世界大戦時のナチス占領下のパリ。1944年、マルグリット・デュラス30歳。夫のロベールは地下でレジスタンス活動をしていたため、ゲシュタポに突然連れ去られる。それが、彼の帰りを祈り、彷徨い、苦悩する、彼女にとっての愛のための人生の始まりだった…。夫を待ち続ける不安の日々、現れるヴィシー政権の手先の男の誘惑、そして彼女を支える愛人――。戦時下、誰もが、戦場に赴いた人、捕えられた人を待ち続け、愛しつづけることの痛みと不安と闘っていた。愛とは、苦しみなのか、歓びなのか、あるいは待つことなのか? すべての女性に贈られる、愛とは何かを突き付ける、フランスが世界に誇る小説家マルグリット・デュラスの自伝的原作『苦悩』(河出書房新社刊)を見事映画化。映像化不可能と言われた本作をベースに、デュラス自身の愛と、その苦しみが、戦争の記憶とともに語られる、激動の愛のドラマが誕生した


この映画、少しややこしい構造です。冒頭、戦争から何十年もたって、原作の「苦悩」を書き始めているマルグリット・デュラスのモノローグから始まります。どういうことをしゃべるかというと……自分は戦争中に書いた自分の日記を偶然発見した、その内容は確かに実際にあったことだが、そのような日記を書いた記憶が消えている……そしてその日記が映画で描かれていくんですが、日記の書き手のマルグリットとその日記を読んでいるマルグリットのふたりが画面に現れたりするんです。不思議な映画です。

映像も変わっています。画面のどこにもピントがあっていないときがところどころあって、影ようなひとが見えていてもそれが誰だかわからない……という微妙な面白さがあります。

映画の中身は大きく2つに分かれていて、前半はドイツに占領されているパリが描かれていて、後半は連合軍に追われてドイツ軍が去った後のパリが描かれています。前半は色んな動きがありますが、後半はひたすら夫が帰ってくるのを待つ姿が描かれるのでなかなかしんどいです。マルグリットも最初は希望を持っていますが、次第に絶望の気持ちが強くなってきて、周りの人が自分から夫の死亡情報を隠しているんではないかとさえ思い始めます。描きたかったのはこの後半の方なのかもしれません。

どうなるのかは書きません。映画を観てしまうまでは、Wikipediaなどでマルグリットのことを調べたりしない方がいいかもしれません。驚くべき結末です。もやもやしますけど……。

シネジャのサイトに監督さんのインタビュー記事が載っています。
『あなたはまだ帰ってこない』エマニュエル・フィンケル監督インタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/interview_anatawamada‗emmanuelfinkiel.html

ぜひお読みください。
posted by dunno at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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