2011年09月25日

椿の海の記

このところ、空がとてもきれいです。今日もよく晴れて、うっすらとすじ雲が延びていました。オープンキャンパスのため出勤、4時すぎに大学を出てひょいと上を見ると、かすかですが、環天頂アークが見えました。ほんとにかすかで、しかも、すぐ見えなくなってしまいましたが、帰宅するまでに何度か見ることができました。

帰宅すると嬉しいことに、『人間の記録104 石牟礼道子 椿の海の記』が届いていました。これは石牟礼道子の幼い頃の自伝です。

今、第三章「往還道」を読んでいるところ。道子が水俣の栄町というところに住んでいたときの様子が描かれています。まさに『十六夜橋』で描かれた綾の住んでいた家のまわりと同じ情景が描かれています。数軒先に女郎屋があるのも一致しています。この場所から少し西に行ったところがチッソ。第二小学校のとなりの広大な土地を占めています。


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(水俣市栄町)

町の人たちからは後指をさされることもあるけれど、この女郎屋のおねえさんたちの優しいこと……。そして道子さんが貰って帰った髪飾りの切れ端などをじっとあこがれをもって見つめる土方の少年たち。道子がそれをあげると宝物のように大切にお守り袋などにしまう様子がたまりません。

さて『十六夜橋』では描かれていませんが、道子の家は破産し差し押さえにあい、まるで地の果てのようなへんぴな村のはずれに引っ越します。『椿の海の記』はそんな道子が、山や川や海、そして人々と関わる様子が美しく、そしてなにか物悲しく描かれる「第一章 岬」「第二章 岩どの提燈」から始まり、そして上に紹介したように「第三章 往還道」で過去にさかのぼります。最後は「第十一章 外の崎浦」です。

この本を急いで読むのはもったいないです。少しずつ読むことにします。
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posted by dunno at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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