2012年01月28日

第5回I氏賞選考作品展

天神山文化プラザに「第5回 岡山県新進美術家育成 I氏賞選考作品展 ―平成23年度―」を観に行きました。

201201I.jpg

10人の若いアーティストがノミネートされています。上のフライヤーの画像で左の列からお名前をあげます:

高松明日香(絵画)
田邊茉子(工芸)
加藤竜(絵画)
石原夕起子(絵画)
佐伯裕一(絵画)

右の列に移ります:

伊勢崎晃一郎(工芸)
川上幸之介(絵画)
平子雄一(絵画)
下道基行(写真)
隠崎麗奈(彫刻)

真っ先に見たのは、入ってすぐ右手にあった田邊茉子さんのガラス作品でした。上の画像ではよくわからないと思いますが、三本脚のテーブルです。40x80x63cm のかなり大きな作品です。うっかりテーブルと書きましたが、タイトルは「夜の植物園」です。テーブルではなくて、巨大なきのこなのかもしれません。上の面はいくつものガラスを集めて溶かして作っているので、もとのガラスの固まりごとに微妙に盛り上がっているので、物を置くのには適していないかもしれません。でも、これを前にして座って、ガラスの中の気泡をみていれば、いくらでも時間をつぶせそうなほど面白いです。ちょっと形はグロテスクですけれど、第3回ではかなりグロテスクな(失礼!)作品がI氏賞をとったので、けっこういけるかも☆

石原夕起子さんの絵は、まるで受精した卵子が細胞分裂をはじめ、生き物がまるで胎児のようにまるくなって卵子の中にいるような……そんなちょっと気持ちの悪い(これまた失礼☆)作品。苦手です。ごめんなさい。

高松明日香さんの作品は、遠くの山(エベレスト?)にむかって、何頭もの鹿が空中をゆっくり歩んでいる不思議な光景が描かれたもの。上手な方ですが、少し図柄が見にくいです。ぼくの目が悪いだけかもしれませんけどね。

おおおっ、と思ったのは下道基行さんの写真。サイパンや台湾に残る日本統治時代の鳥居がテーマです。ジャングルのようなところに立ったまま残っているものもあれば、町中の路地にそのまま残ったものもあります。まわりを西洋風のお墓に囲まれたものもあります。6枚のうち、ひとつだけ、あれっ鳥居がないぞ……と一瞬思ってしまったものがありました。台湾の公園の写真。芝生の上に倒された鳥居はベンチとして使われていました☆☆☆ むむ、すごい使用方法です。ぼくには発想できません。ともかくこの人はいいところに目をつけたと思います。ただ、台湾の鳥居は、だいぶ前に他の人の写真で見たことがあるような気がします。

平子雄一さんの絵は、面白いですね、うまいのか下手なのか、わかりませんが。ともかく面白い。不思議な世界が描かれています。

会場は3階の細長い部屋だったのですが、入って一番左奥正面にど〜んとおかれていたのが隠崎麗奈さんの彫刻「サロンスタイル」。キャンディキャンディを連想させるような形がとてもきれいです。質感もいい(FRP)☆ これは実物をぜひ見て欲しいです。ちょっとI氏賞にはポップすぎるかもしれないけれど、今年のぼくのイチオシはこれ。今まで2回連続で外れているのであてにしないでいただきたいですが……。

さあ、誰がI氏賞の大賞を受賞されるのでしょう。発表が楽しみです。

この選考作品展は2月5日まで開催されています。無料で立派なパンフレットが貰えます。

※ 自分の感想を読み返してみて思うのは、ぼくが生とか生命があまり好きではないということ……。生々しく感じられてしまうんです。だから石とかガラスが好きなのかな。
タグ:ガラス
posted by dunno at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | アート
この記事へのコメント
本日(14日)に、大賞と奨励賞が発表されたようです。

大賞は画家の加藤竜さん。ぼくにはちょっとメッセージ性が強すぎて苦手だったのですが、それが受けたのでしょうね。

奨励賞二人は伊勢崎晃一朗さん(備前焼)と……ぼくのオススメの隠崎麗奈さんでした。
Posted by dunno at 2012年02月14日 22:16
こんにちは、丹正茉子(旧 田邊)です。作品について書いてくださりありがとうございます。
今、ギャラリーしをり(倉敷)で二人展をしています。
夜の植物園はもちろんですが、新作もあります。見ていただけたら幸いです。12日が最終日です。
Posted by 田邊茉子 at 2017年03月05日 23:47
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