2012年06月17日

別離

シネマクレール丸の内1で『別離』を観ました。

前作『彼女の消えた浜辺』もそうでしたが、これも会話劇。胸苦しくなってしまうようなサスペンスに富んだ映画です。ミステリー映画と言ってもいいかも。よ〜く、画面を見て、会話を聞いてないといけません。

裁判のシーンで始まります。妻が離婚を求めた裁判です。理由というのが、娘の教育のために外国に移住することになったのに、夫がアルツハイマーの父親の世話を理由にして付いてきてくれない……というもの。裁判官にもっと話し合いなさいと、却下されてしまいます。

結局妻は実家に戻ってしまい、夫は父親、娘との3人暮らしになりますが、父親の世話をする女性を妻の方が見つけてきます。この女性が父親をベッドにひもで結びつけたまま外出したこと、しまってあった現金が無くなっていることなどで、激怒した夫がこの女性を家から突き出してしまいます……。

予告篇をみて頂ければぼくが書くよりよくわかりますね、きっと:



みんな、よくしゃべるんです。でも必ずしも本心を明かしているわけではないところがミソです。それで話がどんどんこじれていきます。

そもそも夫は、妻と分かれたくはないのに、実家に帰るという妻に「君の好きなようにしたらいい」と言うし、本当は戻りたい妻もそのことを自分で口には出しません。可哀想なのは娘。両親に本当のこと、本当の気持ちをしゃべってほしいのに、なんとがんじがらめになって、自分まで嘘を言わざるをえなくなるんです。ああ、書いていてもしんどいです。

そしてそれは家政婦の女性も同様。妊娠していることを隠して仕事につくし、とっても重大なことを誰にも秘密にしています。

なかなかすごいドラマでした。
posted by dunno at 22:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画
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