2020年04月02日

プリズン・サークル

3月30日(月)、シネマクレール丸の内で『プリズン・サークル』を観ました。

公式サイト
https://prison-circle.com


公式サイトより
加熱する犯罪報道、厳罰化を叫ぶ声――
けれど私たちは、この国の「罪」と「罰」について多くを知らない。

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。

処罰から回復へ
今、日本の刑務所が変わろうとしている――

監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。


上でも紹介されている坂上監督の作品や、寮美千子さんの奈良少年刑務所に関する活動・書籍を通じて、犯罪を犯した人を社会復帰させることの重要性をひしひしと感じましたが、今回の島根刑務所のことを描いた作品のことは、ずいぶん前から話を聞いていましたので、待ち遠しかったです。このような活動をもっと多くの刑務所でやってほしいです。出所した人たちの居場所も欲しいですね。

多くの人に見ていただきたい映画です。寮さんの本もぜひお読みください。
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2020年04月01日

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

3月21日(土)、シネマクレール丸の内で『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』を観ました。

公式サイト
https://cheval-movie.com


人とうまくコミュニケーションをとれない郵便配達員シュヴァルが主人公が、独力で「宮殿」を作り上げる話です。

妻を亡くし、一人息子を奪われ、独りぼっちの主人公が素敵な未亡人と出会って、2人は一瞬で恋に落ちます。ここのところ、とてもいいですね〜。観ている自分までときめきました。結婚してすぐ子どもができるのも、微笑ましいです。女の子が生まれますが、苦手なことには一切手を出そうとしないシュヴァルは面倒をみようとはしません。あるとき上手く彼に赤ん坊を抱っこさせるところも観ていて楽しいです。妻のしてやったりという微笑みが楽しい☆ 結局、女の子・アリスはシュヴァルにとても可愛がられるようになります。

シュヴァルはあることがきっかけで、アリスのために宮殿を作ろうと思い立ちます。この辺から、常軌を逸した行動に妻が戸惑い始めます。なにしろ、家族のために友達と二人で作った菜園の野菜を根こそぎ抜かれて、そこに宮殿を作るというのですから! なんかとっても気の毒でした。
何しろ10時間、郵便配達の仕事をして、帰宅してからまた10時間建設のために働くんですから! 夫婦の交流ってないに等しいじゃないですか。娘がせきをしていても、夫の頭の中は宮殿のことだけ……。

宮殿の絵葉書を作ろうという話になりますが、最初シュヴァルは写真に写ろうとしません。慣れないことには非常に憶病なのか、単に照れているのかわかりませんが、結局写ることにするところは楽しいです。夫婦でも写っていますよ☆

最後に空撮で宮殿を上から撮影したシーンでは、本当によくやったな……と観客の自分も感無量でした。

※追加(4/3)
Wikipediaの『シュヴァルの理想宮』を見ると関連項目として以下のリストが挙げられています:
二笑亭
沢田マンション
巌窟ホテル
サイモン・ロディア
ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
コーラル・キャッスル

この中の「沢田マンション」は高知旅行で行ってきました。ただ、着いたのが早すぎて事務所も、中のお店もまだ閉まっていました。残念。素人の方が作った巨大マンションです。
高知市の旅2015 1日目〜その2(沢田マンション)
http://flim-flam.sblo.jp/article/162575931.html

岩窟ホテルは吉見百穴という遺跡のそばにあります。東松山市に住んでいて近かったので何度も観ています。ひとりの方が、穴を掘って作った建物です。「ホテル」ではなく、「岩窟を掘ってる」というのが名前の由来だと聞きました。ここの岩はとても柔らかいんです。吉見百穴は昔の人のお墓だということです。戦争中に軍事施設も掘られました。倉庫か何かに使われたそうです。中を歩くとけっこう怖いです。
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初恋

この日の3本目は『初恋』でした。

公式サイト
https://hatsukoi-movie.jp


公式サイトより
欲望うずまく新宿・歌舞伎町。天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田正孝)は稀有な才能を持ちながら、負けるはずのない格下相手との試合でまさかのKO負けを喫し、試合後に受けた診察で余命いくばくもない病に冒されていることを告げられた。
あてどなく街を彷徨うレオの目の前を、少女が駆け抜ける。「助けて」という言葉に反応し咄嗟に追っ手の男をKOする。が、倒した男は刑事! レオは懐から落ちた警察手帳を手に取ると少女に腕をひかれ現場を後にする。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、父親に借金を背負わされ、ヤクザの元から逃れられないことを明かす。さっきレオが倒した男は刑事の大伴(大森南朋)で、ヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策中。その計画のためにモニカを利用しようとしていた。

ヤクザと大伴の双方から追われる身となったレオは、一度はモニカを置いて去ろうとするが、親に見放され頼る者もいないモニカの境遇を他人事とは思えず、どうせ先の短い命ならばと、半ばヤケクソで彼女と行動を共にする。
かたや、モニカと共に資金源の“ブツ”が消え、それを管理していた下っ端組員のヤス(三浦貴大)が遺体で見つかったことを、その恋人のジュリ(ベッキー)から知らされた組員一同。組長代行(塩見三省)のもとで一触即発の空気が漂う中、刑期を終えて出所したばかりの権藤(内野聖陽)は、一連の事件を敵対するチャイニーズマフィアの仕業とにらみ、組の核弾頭・市川(村上淳)らと復讐に乗り出す。ヤスの仇を自らの手で討ちたいジュリもそれに続いた。

一連の黒幕と疑われたチャイニーズマフィアのフー(段鈞豪)もまた、売られたケンカを買ってシノギを乗っ取ろうと、モニカとブツの行方を追うために、構成員のチアチー(藤岡麻美)に命じて兵力を集めにかかる。

ヤクザと悪徳刑事にチャイニーズマフィア。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望がぶつかりあう人生で最も濃密な一夜が幕を開けた!


主人公のレオは、「唐版・風の又三郎」で見るまで知らない人でした。この映画では、純で野性的な主人公をうまく演じていましたね。好演です。相手の少女はちょっと暗くて、インパクトに欠けました。その分を、ベッキーが補ってましたけど……。

かなりドキドキして観ましたが、気持ちよく見終えることができました。トラウマはなしです(^^)。
いいエンタテインメントではないでしょうか。あまり後には残りませんでしたが。
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ミッドサマー

続けて、『ミッドサマー』を観ました。(普通のバージョンの方です)

公式サイト
https://www.phantom-film.com/midsommar/


公式サイトより
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。


上の紹介では「家族を不慮の事故で失った」と書いてありますが、ダニーの妹?が二人の両親を殺したように見えました……最初からおぞましい雰囲気でいっぱい。そのダニー自身も精神が不安定。招待された白夜の村のほんとに気持ち悪い場所。美しいんですけどね……。ネタバレしたくないので、ストーリーについてはこれ以上触れませんが、グロテスクなものが苦手な方は観ない方がいいです。怖いもの好きな人ならOK。

後味はかなり悪いです。ですけれど、先日の「映画を語る会in岡山」の参加者の中では、女性2名が『良かった』とおっしゃっていました。男性は皆、げんなり(笑)。
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架空OL日記

3月14日(土)、TOHOシネマズ岡南で『架空OL日記』を観ました。

公式サイト
https://www.kaku-ol.jp


(facebookに投稿した記事です)
昨年の『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の夏帆さんとシム・ウンギョンさんが素晴らしかったのに、夏帆さん目当てで先月観た『Red』ががっくり来るほどつまらなかったので、やはり夏帆さん+シム・ウンギョンさんの映画で口直しのつもりでした。ウンギョンさんはメインではありませんでしたが、相変わらずの楽しい演技でした。夏帆さんをはじめ、メインの女優さんたちが皆さん気持ちのいい人物を演じていて楽しめました。みんなプライベートなことはしゃべらなで、いつも楽しいおしゃべりをしていますよね。きっと、楽しいこと以外にも、しんどいこと、心配なこと、……色々あると思いますが、みんなそれは表に出さず、気持ちよく仕事ができる雰囲気を作っていて、偉いな〜と思いました。観なかったからどうかなるような映画ではないですが、口直しにはなりました。坂井真紀さんが小野寺課長という役で、とてもすてきでした。
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2020年03月31日

弥生、三月-君を愛した30年-

3月31日、2本目の映画は『弥生、三月-君を愛した30年-』。イオンシネマ岡山で観ました。

公式サイト
https://yayoi-movie.jp


ストーリーは予告篇でわかりますのでそちらをご覧ください。
この予告篇を観たときに思い出したのは『ワン・デイ 23年のラブストーリー』という映画。

ぼくの感想等はこちらを:
http://flim-flam.sblo.jp/article/56834493.html

『ワン・デイ』の方は時のたつ順に描かれますが、『弥生、三月』は、最初の部分からぽんと飛びます。その抜けている部分になにがあったかわかるのはちょっと後になるところがミソかも。

『ワン・デイ』の他にも香港映画の『ラヴソング』とも共通するところがありますね。特に終わり方が似てます(笑)。

『弥生、三月』では同じようなシーンが何度もくり返されるところが面白いです。バスを追いかけるシーンは何度あったか思い出せないくらい。また、男と女の立場を変えて似たようなシーンが出てきて、くすっと笑ってしまいます。あと、電車のドアが閉まりそうなときに……というシーンもありましたね!

波瑠さんの演技がきりっとしていて良かったです。

※ところで東北地方がメインの舞台なのですが、最後のエンドロールで、埼玉県立松山高校だとか滑川高校などが出てきて、びっくり学校でのロケに使われたのでしょうか。パンフを買わなかったので事情がよくわかりません。松山高校は四国の学校ではなくてぼくが20年くらい住んでいた東松山市の高校です。
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幸福路のチー

あっという間にもう3月が終わります。3月は少しだけ映画を観ることが出来ました。今日も2本見ました。忘れる前に、今日見た2本についてメモっておこうと思います。

最初に、シネマクレール丸の内で台湾のアニメ映画『幸福路のチー』を観ました。

公式サイト
http://onhappinessroad.net


大人になったシャオチーが子どもの頃からのことを思い出す話。子どもの時は空想癖のある元気な子です。小学1年生のクラスで知り合ったベティ(アメリカ人とのハーフ)や腕白少年と3人が遊ぶシーンはとても楽しいです。後半も幸せな時があったはずですが、専ら暗い雰囲気になってしまいます。

母親・父親との関係、そしてチーのことを支えてくれた祖母(アミ族)のことなど,色んなエピソードが綴られます。祖母が一番印象に残りました。

大きくなったチーの声(ナレーションも含んで)はグイ・ルンメイさんが担当。声を聞くだけで幸せな気持ちになります。母親の声を担当したのは、なんと『ラブ ゴーゴー』で太った女の子を演じた方! 最近の写真も上の公式サイトで見れます☆

台湾の政治家の名前をよく知っていると台湾社会の変化がよく理解できると思います。ぼくはちょっと知識がなさ過ぎでした……。

ところで、今日、夕方から観た映画『弥生、三月-君を愛した30年-』と重なるところがありました。例えば……
●地震が描かれる、脇役の人物が死亡する
●映画『卒業』のラストが出てくる(出てきそうになる?)

アメリカ人の夫との離婚話に悩むところが描かれる後半はちょっと暗すぎてつまらないです。結末もややありがち……。ベティの方がからっとして観ていて楽しいです。やや期待外れでした。
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2020年03月02日

トスカーナの幸せレシピ

3月1日の2本目は、少し時間をおいて、『トスカーナの幸せレシピ』でした。

公式サイト
http://hark3.com/toscana/


公式サイトより:
グルメ界の神≠ノなりそこね、不器用で怒りっぽい性格の中年男。神の舌を持つ天才≠ナありながら、恋愛に不慣れなピュアな青年。生きてきた環境も性格もまったく異なる二人が、料理を通じて心を通わせていく姿を、イタリアならではの明るさと優しさで描く心温まるヒューマンコメディ。


見終わって心がほっこりとする映画です。主人公二人が、それぞれ自分にとって一番大切なのは何かということを選択します。とても幸せな映画です。ベスト10には入れないかも知れないけれど、こういう映画もいいですよね。前日・この日と不倫を描く映画がたまたま続いたのでいい気分転換になりました。

posted by dunno at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画