2018年02月12日

バーフバリ 王の凱旋

2月12日の夕方、シネマクレール丸の内で『バーフバリ 王の凱旋』を観ました。

公式サイト
http://baahubali-movie.com


お休みの日だし。メンズデーということで半分以上席が埋まりました! 前作『バーフバリ 伝説誕生』は見ていないのですが、本編の前に前作のダイジェストが上映されるので問題なしでした。

ダイジェストはこちら:


登場人物の名前はなかなか覚えにくいかもしれませんね。バーフバリというのも父親のアマレンドラとその息子のマヘンドラの二人でややこしいですが、マヘンドラってマヒンドラと同じ名前でしょうか、マヒンドラなら新聞で時々見る、インドの会社の名前ですね。松江にあった会社の名前「三菱マヒンドラ農機株式会社」にもマヒンドラが入っていました。インドの資本が入っていたようです。
http://flim-flam.sblo.jp/article/180966402.html

前作はマヘンドラが中心のようですが、今回の作品は父親のアマレンドラが中心です。奴隷のカッタッパが語るという設定。アマレンドラがカッタッパと旅をしてのちに妻となるクンタラ国の王女デーヴァセーナと出会ってからの部分がとても楽しくていいですね。純粋に楽しめます。この王女がなかなか武道に強く、二人が競い合うシーン、一緒に戦うシーンなど見せ場がいっぱい。このあたりはけっこうユーモラスでした。

全体的に音楽も派手で盛り上げてくれますし、もちろん踊りのシーンもけっこうあって楽しめました。

マヘンドラの話に戻って、最後の決戦が描かれますが、さすがにちょっとこの辺で疲れてしまいました。

※公式サイトによると「ラーマーヤナ」と並んで有名なインドの叙事詩「マハーバーラタ」をもとにしてるんだそうですね。世界史ででてきて名前だけしっていますが、こんな話なんですね。子どもの時に児童用向けの「ラーマーヤナ」は読みました。詩で読む気はちょっと起きないですね(^^;

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2018年02月11日

デトロイト

2月9日の夜、シネマクレール丸の内で『デトロイト』を観ました。『サーミの血』に引き続き、これも人種差別を扱った作品でした。

公式サイト
http://www.longride.jp/detroit/






1967年に実際にデトロイトで起きた事件をもとに関係者に取材して事件の再現を試みた映画です。すごくリアルで見ていて恐ろしかったです。内容は上の3つの映像をみれば大体わかります。

映画は大雑把に3つのパートに分かれています。最初のパートはデトロイトの街で黒人による暴動が起きる様子を描いています。第2のパートはモーテルから悪ふざけでスタート用のおもちゃの銃が発砲されたことから警察や軍隊がモーテルを囲んだ中で、一人の異常な警官によりモーテル内の容疑者が悲惨な目にあい、数人が射殺されてしまうという事件を描いていて、ここがメインです。最後は短くて、警官たちが訴えられた裁判が描かれます。

異常な警官たちの存在はもちろん恐ろしいのですが、裁判の結果の方がそれよりもインパクトは強いです。恐ろしい話です。ある意味、警察の彼らへの捜査自体が結果的に彼らを助けることになってしまいます。

これも見るべき映画ですね。

デトロイトっていうと、なんだか恐ろしいという印象があります。デトロイトの街に行ったのはただいとどだけ。1983年ごろだったと思います。車で中心部のルネサンス・センターにあった日本料理店(だったかな?)に車で連れて行ってもらいました。当時、日本車のせいでアメリカの自動車産業界での失業者が激増し、日本人に対する敵意は強かったのです。ぼくがバージニア州からミシガン州に引越ししたのは1982年の夏ですが、中国系の男性が日本人と思われて白人男性に殺されたんです。この事件に関しては次のページが詳しいです:

「日本人と間違われて殺された」ヴィンセント・チン:あれから35年
http://activeny.blogspot.jp/2017/07/35.html

もっと長期間のデトロイトの事情は wikipedia にあります。
デトロイト大都市圏における日本人の歴史

ああ……でもデトロイトの街を恐れるぼくの心にも、アジア人を憎むのと同様な偏見が隠れていたんでしょうね……。恐怖は容易に攻撃に変わってしまうものだから……。

話がそれてしまいましたが、『デトロイト』はこの事件を風化させまいとするとても誠実な映画だと思います。オススメです。
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サーミの血

2月9日に、シネマクレール丸の内で『サーミの血』を観ました。最終日で駆け込んだ人が多かったのか、かなりたくさんの人がおられました。映画を語る会のA澤さんも入ってこられて、たまたまぼくの隣があいていて、並んで観ることができました。面白い映画の情報もいただきました。

公式サイト
http://www.uplink.co.jp/sami/


1930年代におけるスウェーデンでの民族差別を扱った映画です。公式サイトによれば
サーミ人とは、ラップランド地方、いわゆるノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島でトナカイを飼い暮らし、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族。映画の主な舞台となる1930年代、スウェーデンのサーミ人は他の人種より劣った民族として差別された

のだそうです。

ラップランドというと子どもの時に読んだアンデルセン童話集の「雪の女王」に出てきたのを覚えています。岩波文庫の「アンデルセン童話集2」(大畑末吉訳)に入っていました。旧仮名遣いでしたが何度も何度も読み返しました。とても気に入っていたので自分でも買って、新しくなった現代仮名遣いの版を持っています。カイが雪の女王にさらわれて、いろんなところを旅するゲルダは山賊につかまってしまいます。殺されて食べられてしまうところを、山賊の小娘に助けられます。山賊の城で眠ろうとしていると、小娘の飼っているハトがカイは雪の女王の車に乗っていたよ、たぶん「ラプランド」に行ったと思うよ、そこは年じゅう雪と氷でとざされているところだ、と教えてくれます。そしてそのそばにいたトナカイ(映画にもトナカイはいっぱい出てきます!)に、雪の女王のいるところはラプランドよりもっと北のスピッツベルゲンという島だと教わります。朝になってそのことを山賊の小娘に話すと、親切にも、トナカイにゲルダを雪の女王のところまで連れて行くように言ってくれるのでした。トナカイとゲルダは途中でラップ人の女やフィン人の女に助けられて、雪の女王のところにたどりつき、カイを救い出し、帰りもフィン人の女やラップ人の女のところに寄り、親切にしてもらいます。(今、本を見ながらまとめてみました、こんなに覚えていたわけではありません。)

Wikipediaによると、「ラップ人」というのは、古語・蔑称で、今はサーミ人と呼ぶのだそうです。
Wikipedia サーミ人

上のリンク先では映画でも出てくる「ヨイク」と呼ばれる即興歌についても解説されています。

この映画の監督さんはサーミの血を引いていて、主人公の少女エレ・マリャを演じた方もノルウェーでトナカイを飼っているサーミ人だそうです。妹役の少女は本当にこの人の妹だそうです。

映画の中で、サーミ人に対するスウェーデン人の偏見が痛いほど描かれています。映画を観ながら、これはよその国の話だと思ってはいけなくて、日本でもアイヌの人々・朝鮮の人々・台湾の人々・被差別部落の人々・「奇病」にかかった人々……に対して同じことが行われていたことを思い出さざるをえませんでした。彼女が自分の「におい」をすごく気にするところがとても痛々しかったです。

主人公のエレ・マリャは賢い子で、本を読むのが好きで、将来教師になりたいと思っています。自分に目をかけてくれる女性教師にその気持ちを伝え、高校に行きたいというのですが、それは無理だと言われてしまいます。サーミ人が劣等であることは科学的に証明されているというのです。彼女は結局、家出をします。……

その後どうなるかというのは、映画の冒頭で明らかにされています。年取った元教師の彼女が、疎遠にしていた妹の葬儀に、自分の息子に無理やり連れてこられるところから始まるんです。スウェーデン人になりきるためにサーミとの縁を切った彼女がどれだけ苦労したのか、どのように配偶者と出会ったのか……などは描かれていませんがそれはいやでも想像してしまいます。

岡山での上映は終わってしまいましたが、眉間の方はなにかのチャンスにぜひご覧ください。

※ 監督・主演女優インタビュー記事
自由のためにすべてを捨てた北欧トナカイ遊牧民の少女の物語『サーミの血』
http://www.webdice.jp/dice/detail/5477/
posted by dunno at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年02月08日

スリー・ビルボード

もう一週間たってしまいましたが、2月1日(木)・映画の日にTOHOシネマズ渋谷で『スリー・ビルボード』を観ました。出張で上京中でした。用務が終わるのが早ければ、宿泊地に近い有楽町で観れたのですが、残念ながらそちらには時間が合わず、渋谷まで足を運びました。小雨が降っていて、夜には雪に変わるという予報でした。

記憶からすっかり消えてしまう前にメモっておくことにします。

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards/


主人公のミルドレッドの娘は7か月前、何者かにレイプされ丸焼きにされて殺されました。しかし町の警察はなんの手がかりも見つけることができませんでした。その状況に業を煮やしたミルドレッドは犯罪のおかされたさみしい道沿いの使われていない野外広告看板(3つ並んで立っています)に、警察のウィロビー署長に対して犯人がいつ逮捕されるのかを問いかける広告を載せます。大金が必要なのですが、離婚した元夫からのお金をそれに回したのです。それを最初に見つけたのは若い警察官ウェルビー。仰天して署長に電話します。……

これで署長が悪い奴だったら話は単純なのですが、ウィロビーは町の人々に愛されている好人物。ミルドレッドのところにやってきて、誠実に現況を伝えますがミルドレッドは相手にしません。ミルドレッドはその偏屈さもあって、思惑とは逆に町の人々の反感を買ってしまいます。でも、このキャラクターがとてもいいんです。ぼくは惹かれました。いい演技だと思います。そりゃあやりすぎだろ! と思うところも出てきますので、血に弱い人はご注意を。

警官たちはくずな連中が多いのですが、中でも広告を最初に見つけたウェルビーは乱暴者。特に元々黒人にはひどい扱い方をする男ですが、この件に関連しては白人にでも容赦しません(予告編にもそのシーンが出てきますね)。

そんないやな連中が出てくるような話を観たくないと思われるかもしれないんですが、これがなかなかよくできていて(話を作りすぎと言えないこともないんですが)、感動作でした。ネタバレはしたくないので書きにくいのですが……人って変わるものなんですね。主人公にしても、また他の登場人物にしてもです。

ただ、残念なのは、署長が普段からもっと署員(特に若い署員)をうまく教育していればよかったのに……ということです。「7割の黒人に対して乱暴な警官たちをクビにしたら、残りはみな同性愛嫌悪者だ」みたいなジョークをいうシーンがあります。それって笑ってる場合じゃないでしょ? 

ともかく最後は観終わってほっとしました。おススメです。ベスト10に入りそうです。

※酒場の中でかかる音楽がすごくなじみのある曲だったんですが、タイトルがわかりませんでした。それでこの映画のサウンドトラックを調べたらこれでした。「ナー、ナナナナーナー、ナナーナナーナナ、ナナナーナー」っていうところが一番覚えやすいところ(そんな歌詞は覚えるって言わないか・笑)。
The Night They Drove Old Dixie Down
https://youtu.be/2CDli4k8y6k

※サウンドトラック情報
http://tower.jp/article/feature_item/2018/02/02/0110

で、どこでこの歌を覚えたのかというと、よしだよしこさんが『崩れ落ちるものを感じるかい?』というタイトルで歌っておられるんです。英語で聴くと、それが思い出せませんでした。いくつかのバージョンをリンクしておきます。

よしだよしこ (Yoshiko Yoshida) - The Night They Drove Old Dixie Down
https://youtu.be/1jXlRQ7kLMg

'10.4.10 よしだよしこ「崩れ落ちるものを感じるかい?」@沼津P-STAGE
https://youtu.be/4HAXll4TRKI
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2018年01月26日

ゲット・アウト

岡山メルパで『ゲット・アウト』を観ました。

公式サイト
http://getout.jp


予告編を見ると、人種差別がテーマの映画のように見えます。観ていても、白人ばかり(タナカという人もはいっているけれど)の中の黒人ということで、主人公の気持ちになって、非常に緊張して映画を観ました。最終的な謎の答えというのは実は直接的には人種差別の問題ではなかったのですが、ずっと背後にその問題が流れています。

すっごく怖かったです。地下室に通じる鎖されたドアなんて出てくるんですよ(笑)。白人たちだけでなく、使用人の黒人たちも無茶苦茶あやしいんです。特に、ひとりが主人公に向かって走ってくるときは怖かった!! このときは何のことやらわからなかったのですが、最後には、なあるほど、そうだったのか……と納得。

ただ、最初も、途中も、最後も、主人公の親友が彼のことを本気で心配してくれるので、絶対この人が助けてくれる……と信じていました。

何を書いてもネタバレになってしまうので書きにくいです。

そうそう、タイトルのことですが、予告編で出てきますね、あれです。このシーンの小道具も、ラストに効いてきますよ(何のこっちゃ!)。

主人公のやさしさにはぐっと来ました。
見ごたえのある映画でした。
posted by dunno at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年01月17日

ノクターナル・アニマルズ

同じ1月15日に、シネマクレール丸の内で『ノクターナル・アニマルズ』を観ました。

公式サイト
http://www.nocturnalanimals.jp


見始めて、やっぱり来なきゃあよかったかな……と思ってしまったほど、厭な予感に満ち満ちた恐ろしい映画です。テーマは復讐。主人公はスーザン。20年前にわかれた夫から彼が書いた本のゲラ刷りが届きます。現在の夫とうまくいっていない彼女は懐かしく思いそれを読み始めます……。

本の話と現在のスーザン、過去のスーザンの話が平行して描かれます。怖いのなんのって。

そうそう、この映画も冒頭の映像に度肝を抜かれます。これは予告篇にも出ていないのでネタばらしはしません。ちょっとショックですよ。一体それが何なのか呆然として観ていましたが、それはスーザンの経営するギャラリーのイベントの光景なのです。ロン・ミュエクの巨大な赤ん坊を観るのと似たような印象を受けました。

基本的にブルジョワ階級の人はあまり好きではないので、このスーザンのことも冷ややかに観ました。最後に元の夫に会いに行くときにもめちゃくちゃオシャレして大胆な姿ででかけていました。別世界の人です。

若い頃の話がもう少し丁寧に語られると彼女の気持ちの変化がもう少し理解できたかもしれません。

これもすごい映画ではあったけれど、ベスト10には入りなさそうです。
posted by dunno at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

パーティで女の子に話しかけるには

1月15日、シネマクレール丸の内で『パーティで女の子に話しかけるには』を観ました。これが今年最初の劇場映画です。

公式サイト
http://gaga.ne.jp/girlsatparties/

ちょっととっぽい男の子エンと異星人の女の子ザンのお話。エル・ファニングには『ネオン・デーモン』と『20センチュリー・ウーマン』でころっとまいりました。なので今回の映画はちょっとしょぼそうだと思ったのですが、絶対見逃せませんでした。

スピード感のある冒頭のシーンは見ものです☆ そのあとに予告編が続きます。冒頭のシーンですでにザンがエンに目を留めるシーンがあります。


おお、でもその前があるんです。映画って最初に配給会社や映画会社の映像が流れるじゃないですか。CGで作ってあるものが多いですよね。今回、それがエライ長いな〜と思ったのが透明な球たちがならんだり動いたりいする映像があったんです。観ているとなんだかそれは惑星たちに見えてきて、しかも星が角を出して他の星に穴を開けようとしたりするんです……一体何のこっちゃ……と思いながら観ていたんですが、これってもう映画だったんです。なにしろ地球に他の星からエイリアンがやってきているという話なんですから。

でもその異星人の姿がすごく安っぽいので、若干、苦笑してしまいます。やることがヘンだし。このあたりちょっとついて行けない感じです。異星人たちの議論の流れもよく理解できませんでした。まあ、青春映画とはいえ、半分コメディですから気にしない方がいいのかな。

最後に素晴らしいサプライズがありますのでお楽しみに☆

ベスト10には……入らないですね、きっと(笑)。

※それにしてもニコール・キッドマンが出ていた(それもかなりたくさん)って全く気がつきませんでした。目が節穴ですね。
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2017年12月28日

否定と肯定

一年の締めくくりになったのはこちら:『否定と肯定』。シネマクレール丸の内で観ました。

公式サイト
http://hitei-koutei.com


これも予告篇を何度も何度も観たので、どうせ主人公が勝つだろうから観なくてもいいかと思っていましたが、時間がとれたので観てきました。なかなか見応えのある映画でした。アウシュビッツでもロケを行っています。その部分だけでも観る価値はあります。

映画のメインは上の予告篇でもわかるように、ホロコーストを巡ってのイギリスでの法廷闘争の話。ホロコーストはなかったと主張するイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが、アメリカのユダヤ人歴史学者デボラ・リップシュタッットを自分に対する名誉毀損で訴えたのです。驚くのが、イギリスでは被告の方が自分の正当性を証明しなければいけないということ。有能な弁護士はデボラの想像できない方針を主張します……。

そういうわけで、闘い自体はさほど興味深くはありませんでした。特殊な世界の話と言えます。イギリスで訴えられたときの参考にはなるでしょう。リップシュタットもこんなハメにおちるとは想像もしていなかったです。ひょっとしたらこれを読んでいるあなたも……。だってぼくも何年か前、数年間にわたって裁判と関わってしまいました。いい弁護士を頼みましょう。
posted by dunno at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画