2018年06月24日

友罪

6月16日(土)、イオンシネマ岡山で『友罪』を観ました。

公式サイト
http://gaga.ne.jp/yuzai/


「心を許した友は、あの少年Aだった」というのがこの映画の惹句。

この映画には過去に罪を犯した人たち、もしくはその人物の家族が登場します。みな、一様に苦しい思いをもって生きています。罪を犯した人やその家族は幸せな暮らしをしてはいけないのか? というのがこの映画のテーマのように思えます。

・刑期を勤めればそれで許されるのか……。
・でも罪を犯した人は永遠に幸せな暮らしをしてはいけないのか……。
・犯罪として取りあげられなかったが、本人だけが罪の意識を持って生きてきた場合は、どうすれば許されるのか……。

単純に割りきれる問題ではないとは思います。でも、この映画からは、罪を犯した人も幸せになってほしい……という監督さんの祈りを感じました。
幸せ……というのは心の通い合う人が周りにいてくれることだと思います。

最近進展のあった津山での少女殺害事件の容疑者がおそらくそうなのでしょうが、似たような犯罪を繰り返してしまう人たちがいます。体の中にある衝動を抑えきれないのでしょう。それは何故なのか……。やはり上のような意味で「幸せ」ではないのでしょう。
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2018年06月13日

ターンレフト・ターンライト

『星空』の記事を書いているうちに同じ原作者(ジミー)の別の本をもとにした映画『レフトターン・ライトターン』を観たくなってしまったので、昨夜、DVDで見直しました。面白かった記憶はあるのですが、かなり忘れていたので二度目でも楽しめました。特にあっと驚くラストはかなり最後まで思い出さなかったのがラッキーでした。
としをとるのはステキなことです そうじゃないですか
忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか

中島みゆき「傾斜」:
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-e71f.html

余計なことを書いているうちに(歌詞がうろ覚えだったので正確なのを調べたりリンクを調べたりしてけっこう時間がかかったんです)なにを書こうと思っていたのかわからなくなってしまいました。話を映画に戻しましょう。

『ターンレフト・ターンライト』についてはWikipediaの日本語記事をご覧ください。
英語版Wikipediaの記事: https://en.wikipedia.org/wiki/Turn_Left,_Turn_Right
IMDb記事: https://www.imdb.com/title/tt0367174/
(評は真っ二つに分かれてますね〜)

監督はジョニー・トーとワイ・カーファイの黄金コンビ。ロマンティック・コメディでは『Needing You』『ダイエット・ラブ』『我左眼見到鬼』『百年好合』そしてこの作品(原題:向左走・向右走)はDVD(香港版)を買いました。一番何度も見返しているのは『ダイエット・ラブ』『我左眼見到鬼』。どっちもサミー・チェンが出ていて、無茶苦茶泣けました。いいですよ〜。

この映画は雨の日の交差点で横断歩道を渡ろうとする人たちの中にいる主人公二人を描くところから始まります。たくさんの人がいますが、主人公はすぐにわかります。男は緑の、女は赤の傘をさしていて、他の人の傘はみんな黒で、すごく目立つんです(笑)。面白い導入だと思います。こちらをご覧ください:

https://youtu.be/8toU9_xiKLw?t=26s

ネタをばらしてしまうと、実はこの二人は中学校の時キャンプ合宿で出会ってお互いに好意を抱いたのですがなかなか言葉をかわすことができなかったんです。解散となってもうお別れというギリギリのときに女の子の方が勇気を出して男の子に電話番号を教えてもらうんですが、そのメモを荷物ごと電車に忘れてしまい連絡がとれなくなったのでした。お互いに名前も知らず、わかっているのが学番だけ……。

この女の子は大人になっても粗忽ものなんですが、演じているのがジジ・リョンなので、ちょっと無理があるかもしれません。サミー・チェンの方がコメディに向いてます。

二人は今は大人になっていて、アパートの、壁を隔てた隣に住んでいるんですが、使う階段や出口が違う(大家さんも違います)し、なぜか色んな事情で道でも出くわさないので、そのことを知りません。

ですが、ある日公園の噴水のそばで、二人は奇跡的にであい、話をしているうちにお互いの初恋の人だとわかるんです。楽しい時間を過ごしますが生憎の雨。雨宿りしようとしたところに二人の大家さんたちがデート中! 家賃を滞納していて大家さんに見つかってしまったと思った二人は、慌てて電話番号をメモ用紙に書いて交換し、雨の中を右と左に別れて逃げていきます。そのメモが雨でにじんで読めなくなってしまい、二人はまた連絡がとれなくなってしまうのでした。二人は再会することができるのでしょうか……

という予備知識のもとに、次の予告編をどうぞご覧ください。
https://youtu.be/H0rI8kddOfk

公園でのシーンがもっと入った動画もあります。
https://youtu.be/gFYHzNxDsvE

このあと、新しいキャラクターが二人出てきてドタバタ喜劇がはじまります。食堂の女の子、好きですね〜。
二人は本当に最後まですれ違いが続くのですが、あっと驚く信じられない奇蹟がおこって二人は会うことができます。気になる人は下の動画をご覧ください。映画の最後の10分ちょっとが観れます。
https://youtu.be/oz5MXAOpLf8

原作の絵本を動画にしたものもありました。長いですから興味のある方だけご覧ください。
向左走向右走 - 几米
https://youtu.be/O75fm4FefJA
Turn Left, Turn Right
https://youtu.be/VNJJK_Y32j4

家にあるDVDを探していたら、一瞬、この映画のDVDが二枚あるのか!と思ってしまったのがこのタイトルの作品でした:
『永遠の片想い(英題:Lovers' Concerto)』
なんでかというと、ぼくのもっているのは香港版で、タイトルがなんと『向左愛・向右愛』なんです。『向左走・向右走』とそっくりでしょ。
http://movie.mtime.com/12228/posters_and_images/cover/hot.html
『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンと二人の女優イ・ウンジュ(大好きだったのですが、自殺で亡くなりました……ショックでした)とソン・イェジン3人の話です。今夜はこっちを観るつもりです。
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2018年06月11日

孤狼の血

6月10日(日)の朝、岡山メルパで『孤狼の血』を観ました。

公式サイト
http://www.korou.jp


ヤクザ映画なのかな……悪徳刑事モノっていう方があってるかな。ヤクザものだからあまり観ようとは思わなかったんだけど、白石和彌監督の去年の『彼女がその名を知らない鳥たち』がすごく良かったのと、長男が「良かった」と推薦してくれたので観に行きました。そうそう、松坂桃李と竹野内豊は『彼女〜』にも出ていました。

で、なかなか面白いし見応えのある映画でした。真木よう子さんもいい感じ。ぐっとくるエピソードも色々。

暴力がけっこうきついので疲れましたから、もう一度観たいとは思わないかな。続編『凶犬の眼』は見てみたい気もします。原作は三部作なんですってね。主人公はやはり日岡だそうです。
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タクシー運転手 約束は海を越えて

6月9日(土)の夜、岡山メルパで『タクシー運転手 約束は海を越えて』を観ました。

公式サイト
http://klockworx-asia.com/taxi-driver/


予告にあるとおり1980年5月、韓国の光州(クァンジュ)でおきた「光州事件/光州民主化運動」を描いた映画です。実在するドイツ人記者が封鎖されている(電話も外部と繋がらなかった!)光州市にソウルからタクシーで潜り込み取材を行ったときのことを元にしています。そのときのタクシー運転手は彼に偽名を教えたようで、その運転手が誰だったのかはわからないままだったそうですが、ソン・ガンホがそのタクシー運転手を見事に演じています。なにしろおかしいんです。最初は完全にコメディのような感じで始まります。

ソウルのタクシーってけっこう乱暴な運転で有名でした。今はどうかな? ぼくがはじめてソウルに行ったのは1991年でしたが、その時、僕を乗せて走っていたSさんの車と強引な車線変更をしてきたタクシーとの接触事故がおきたんですが、タクシー運転手はどなりまくってそのままどっかへ言ってしまいました。宋さんもあっけにとられていました。ソウルというとその事故のことを思い出してしまいます。

さて、個人タクシー運転手・マンソプは金欠病でもう何ヶ月も家賃をためているので、ドイツ人記者ピーターを光州まで送って、その後連れ戻る仕事を他のタクシーから強引に奪ってしまいます。このときの調子の良さがいかにもソン・ガンホ。うまい人です。

光州で二人は病院に向かう学生たちの集団と出会います。彼らの取材をするピーターを残してソウルに戻ろうとするマンソプですが、道で困っていたお年寄りを見捨てておけず、その人の息子のいるという病院まで連れて行く羽目になり、病院で学生たちやピーター、そして何人かのタクシー運転手たちと知り合います。

はじめはそんなに深刻な状況とも思えなかったのですが、取材をしているうちに、集まった群衆に対して軍隊の攻撃が始まります。そして、その様子をカメラで撮影するピーターの姿は私服の軍人たちに目をつけられてしまうのでした。危険を感じたマンソプは、家で一人で待っている娘が心配で、朝早い内に、ピーターを置いてソウルに帰ろうとしますが、光州から無事に外に出たあとにはいった食堂で、光州で大変なことが起きているという噂話を耳にし、悩んだ末、また光州に戻ります。いい男ですね〜。そして、軍隊の弾圧は一生激しくなっていきます。

国民に向かって銃撃するシーンは本当に恐ろしいです。この映画では民主化運動をする立場からの映像しかありませんでしたが、国民に銃を向ける兵士の立場からの映画もあるんでしょうか……辛いものがあるでしょうね。ネタバレになるからあんまり書けないですけれど、実は、兵士の気持ちがわかる場面が後の方で出てくるんですよ……。ぐっときました。

何人の人が犠牲になったのかはあまりはっきりしないようですが150人ほどは確実のようです(Wikipediaによる)。そして市民は武器庫を襲撃し、武器を持って闘い、一時は軍隊を町の外に追い出したんだそうです。たいしたもんですね。

光州の人たちとのつながりもよかったけれど、大家さん夫婦もいい人たちでした。嫁さんの口はきついけど。

いい映画でした。オススメです。

※町からの出入りが比較的しやすかったときに、撮影したフィルムをタクシー運転手が持ち出しておけばより確実に外に情報を伝えられたのに……と思いましたが、そういうわけには行かなかったのでしょうか。
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万引き家族

6月3日(日)、イオンシネマ岡山で『万引き家族』を観ました。

公式サイト
http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/


おばあちゃん、お父さん、お母さん、男の子、そして謎の若い女性……のように見える5人家族の話。この家族はおばあちゃんの年金、それぞれの多くはない収入、……そして万引きで生計を立てているのでした。貧しいのですが、もっと悲惨な状況にある小さな女の子を見つけると家に連れて帰り家族にしてしまうのでした。そして次第に互いの関係がわかってきます。

犯罪者であるけれど暖かい虚構の家庭を作っているというある意味ファンタジー映画です。事実をもとにしているとは書いてありますが、どちらかというとこんな家族が存在していてもいいんじゃないかという願望がつよいのではないかと感じました。謎の若い女性は実は風俗で働いていて、その仕事の様子はまるで女神様のよう……どう観てもファンタジーです。

そんな家族の暮らしも、「おばあちゃん」の死がきっかけで崩壊してしまうのでした。

世の中の事件を観ていると、こんなファンタジーの世界に浸っていてもいいのかなと思ってしまう気持ちがある一方、たとえ犯罪者であっても暖かい心をもっていないはずはない……とも思ってしまいます。

※それにしても安藤サクラさんはいい女優さんですね〜。この人好きです。
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星空

この日の3本目は台湾映画『星空』でした。

公式サイト
https://hoshizora-movie.com


中学生の純な初恋(未満かも)のかわいらしい物語。幾米(ジミー)の絵本をもとにしたおとぎ話(ファンタジー)です。

ジミー・リャオの作品の映画化というともうひとつ『ターンレフト・ターンライト(向左走・向右走)』を観ていますが、これがよかったので、この作品も観てみたいと思いました。
『ターンレフト・ターンライト』冒頭:
https://youtu.be/8toU9_xiKLw
ジジ・リョンの歌う挿入歌のビデオ:
https://youtu.be/nZ-zGGy-l3E
https://youtu.be/MofNvGXdJKY
主人公の二人は同じ建物の隣の部屋に壁を隔てて住んでいるんだけど、使う階段・入口が違って、外に出ても右と左の反対方向に歩いていくので決して出会いません。町でも接近遭遇するんですがなかなか出会えません。そんなふたりのお話。ジミーの絵は下の動画で見ることができます:
https://youtu.be/9IFVyI98bBs
こんなの観てたら、また観たくなりました。早く帰って早くご飯を食べて、DVDを観ようかな。

で、今回の作品『星空』もなんだかさみしい二人の子が心を通わせるようになる話です。本当の星空を観よう!とふたりで冒険の旅に出ます。道に迷い、雨も降りだして遭難しそうなときに古い教会を見つけます。その場面はこちらで観ることができます:
https://youtu.be/doWOEjo5Cpg

最後は親の都合で離ればなれになってしまいます。でも後日譚が最後にあるのでお楽しみに。
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ダンガル きっと、つよくなる

6月2日、2番目は『ダンガル きっと、つよくなる』を観ました。

公式サイト
http://gaga.ne.jp/dangal/


オリンピックでの金メダル取得を目指していたが生活のためにあきらめざるをえなかった男が、自分の夢を長女と次女に託す熱血スポーツ映画。

スポーツは好きじゃないので、こういう暑苦しい男は好きではないんですが、映画を観ているうちにこっちまで熱くなってしまいました。やはり試合が始まってからが盛り上がりました。うん、スポーツは麻薬ですね〜。しろうとにもわかりやすく描いてくれてました。強い相手に勝つときも、あらかじめ伏線がはってあって、ああ、あれか〜とわかるようにしてくれてます。一か所だけ、すごいピンチを切り抜けたところだけ、訓練を始めたころのエピソードがその時点ではカットされていて、一体なにがあったんだろう……と観ていて思ったのですが、試合の時に過去映像が映し出され、あ〜、あのときはこんなことがあったんだ!と納得させられました。

長女が父のもとから離れて根性の悪いコーチの指導を受けるようになってからスランプがはじまってしまいます。そのあたりも映画として必要なんですけれど、ちょっとダルかったです。

それにしても、姉妹の可愛らしいこと(成長してからの女優さんもきれいでチャーミング)。演技も実技訓練も大変だったことでしょう。よくやったと思います。

簡単ですが、このくらいで次に移ります。
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2018年06月10日

女は二度決断する

6月2日(土)はシネマクレール丸の内で映画を3本観ました。

最初の映画は『女は二度決断する』でした。

公式サイト
http://www.bitters.co.jp/ketsudan/


これは見応えのある映画でした……。疲れました。『消えた声が、その名を呼ぶ』もしんどい映画でしたが、これも同じくらい、いやもっと観ていてフラストレーションがたまるかも。

主人公は爆弾テロにより夫と息子を失います。実行犯2人は捕まり裁判になるのですが……。



ネタバレ注意


ネタバレ注意


ネタバレ注意


ネタバレ注意


ネタバレ注意


ネタバレ注意



犯人たちおよびその仲間、そして犯人たちの弁護人が、本当に憎むべき連中なんです。だからと言って、主人公の取ろうとする行動は違法な行為であり、やってはいけない! と思いつつも、それでも、彼女のことを心配しながら、そしてドキドキしながら、見守りつづけるしかありません。

彼らに復讐できる絶好のチャンスが訪れますが……その時彼女はそのチャンスを見送ってしまいます。その意味は……。

彼女およびその家族の友人でもあり、彼女のための法律家として裁判に臨んでくれた人物が、彼女に電話をかけてきたときのその彼女のわかれの言葉を聞いて映画の終わり方がはっきりわかった時点で悲しみは最高潮に達します。あとは彼女の復讐をじっとみるだけ……。

すごいドラマでした。
posted by dunno at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画