2020年04月03日

山本じん展 le regard @salon_flow

3月8日(日)、大阪の salon flow(乙女屋)で開催中の「山本じん展 le regard」に行ってきました。

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昨年やそれ以前に観た作品が中心でしたが、過去の作品にも手が入れられていて、そこを解説していただくととても面白かったです。山本じんさんの在廊しておられるときに来てよかったです。目玉はすごく古い作品群(絵や人形)。最近の作品とはかなり傾向が違います。初めて見ました。

かなり迷ったのですが下の写真の作品(版画です)を購入しました。乙女屋さんではクレジットカードでの支払いが可能になっていて便利になりました。

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4月末に唐組の大阪公演を観に来るつもりだったので、そのときまで預かっておいていただくことにしました。とコロナウイルス問題でついに唐組の大阪公演が中止になってしまいました。なにかのついでに撮りに行くという手もありますが、ちょっと危険すぎるかも。宅急便で送ってもらうことにした方がいいような気がしてきました。

扇町公園まで下見に行ったんですけどね〜。
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ところで、この日、ぼくと同じころこられたカップルの男性がとても面白い方で、なんと京都で猟師をしておられるんだそうです。どちらかというと優男という雰囲気でびっくりしました。ただ、猟師といっても銃をうつんではなくて、罠をしかけるんだそうです。じんさんの古い知り合いだそうですが、じんさんもびっくりしておられました。そしてなんとネクタイの替わりにぶら下げておられるのは……想像できないと思いますが……タヌキの脊髄でした。

込み合ってきたので、失礼して、次にアラビクに向かいました。ここにもじんさんの作品が常に展示してあるんです。そして、ケーキとコーヒーのセットが美味しいんです。難点は、席が少なくて、満席の可能性が高いこと。実際、この日も満席でしたが、一人だったので、ちょっとものをどけて席を一人分作っていただきました、感謝☆ ちょうどロシアで仕入れた人形などを展示しておられました。ロシアで撮られたアルバムも見せていただきました。本屋さんにもいかれたそうですが、それに関連してクイズを出されました。ロシアの書店のスポーツのコーナーで一番本が多いのはどの種目でしょうか? というのです。ロシアだから、スキーやスケート関係?かとおもいましたが、外れ。日本では「スポーツ」とはみなされていないものなんだそうです。中国では「スポーツ」と見做されているそうです。そんなことを言われても全く思いつかずに降参してしまいました。答えを書くとネタバレになってしまうので、正解はアラビクでお聞きください。ヒントは、「スポーツ」と考えず「競技」と考えること! (^^)

さて、帰宅してからも、頭の中にじんさんの世界が残っています。それで、今持っている版画の画像をタブレットのホーム画面の壁紙にしました。この画像です。じんさんは「あし」が好きですね。いや、ぼくが好きなのかもしれません。
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イシイアツコ新作銅版画展

3月12日(木)にテトラへドロンで「イシイアツコ新作銅版画展」を観てきました。初日の11日には作家さんが在廊されたのですが、この日は帰りが遅くなって行けませんでした。

入り口のところに今回のハガキや他のギャラリーでの版画展のハガキが置いてあったので、ありがたくいただきました。するとそのそばに何やら本が一冊置いてあるんです。よく見ると(よく見なくてもわかりますが)表紙の絵がイシイアツコさんの作品ではありませんか☆ テトラへドロンの平田さんが、その本『めぐりながれるものの人類学』(石井美保著・青土社)はイシイアツコさんのごきょうだいの本で、ぜひアツコさんの絵を使いたいと希望されたのだと教えてくださいました。3冊持ってこられたけれど、もうこの1冊しか残っていないということで、中身も見ず「買います!」と平田さんに渡して確保してから、ゆっくりイシイアツコさんの版画を観ました。毎年1枚(どうしても一つに絞れないときは2枚)買って、コツコツ集めています。今年選んだ作品はこれです。

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ゴスペル教室の仲間だった「わにちどりさん」(横山さん)はイシイアツコさんの版画が大好きで、ぼくにテトラへドロンでの版画展のことを教えてくださいました(2012年3月10日に観に行きました)。山本じんさんの早島での展覧会のことを教えてくれたのもわにちどりさんでした。翌年も、ひょっとしてわにちどりさんに遭遇したりしないかな……と思いながらテトラへドロンにでかけましたが、そんな偶然ってないですよね、残念ながらお会いできませんでした。2013年6月に亡くなったということを知ったのは7月のことでした。今年も、この会場に来ているんじゃないか……という気がしました。まだ30代だったのに……。今回はちょっと彼女の雰囲気のある大人の女性の絵にしてみました。

さて、『めぐりながれるものの人類学』を毎晩少しずつ読みましたが、その中の「ささやかで具体的なこと」という文章で、京都大学新聞のこの記事のことを知りました。先に逝ってしまった人たちのことが思い出されます。誰も夢に出てきてくれませんでしたが……。
中村唯史 文学研究科教授「たとえば伯父の短い生涯という具体的なこと」(2016.12.1)
Filed under: 複眼時評
私の父方の伯父はロシアで死んだ。昭和20(1945)年8月に日本が降伏した際、満州にいた陸軍空挺部隊の整備兵だったために捕虜となり、ソ連の収容所に送られた、いわゆる抑留者の1人だった。
ソ連政府からも日本政府からも通知や情報がなかったにもかかわらず、親兄弟が「登(伯父の名)は死んだ」と判断した理由は2つある。1つは、戦争中に同じ部隊に所属していた人が捕虜収容所でたまたま目にした死亡者リストに、ロシア文字で伯父の名前が書かれていたことである。この人は、その事実を伝えるために、復員後にわざわざ訪ねて来てくれたという。亡くなったのが東シベリアのタイシェトの収容所であることも、そのときわかった。
もう1つの理由は、私の祖母(伯父の母)が見た夢だ。当時中学生だった私の父(伯父の弟)は、昭和21(1946)年3月8日の朝、母親が「今朝、登が出征時と同じ絣の着物姿で、すっと仏壇の中に入っていく夢を見た」という旨のことを話し、「死んだかねえ…」とつぶやいたのを鮮明に覚えているという。後に先祖代々之墓に伯父の名前を加えた際には、お寺とも話し合った末、祖母のこの夢の日付が命日として墓石に刻まれた。
このような伯父の経緯は、子供の頃から父親に何度か聞かされていたが、私がロシア文学研究の道に進んだこととは何の関係もない。ロシア文学を志した理由は、高校生の時に『罪と罰』や『アンナ・カレーニナ』や『三人姉妹』にはまっていたというに尽きる。私にとって、一度も会うことのなかった伯父は、額縁に入った白黒写真という以上ではなかった。
数年前、日本人捕虜抑留者関連の全資料がロシア政府から日本側に最終的に委譲された際、その中にあった伯父の資料が厚労省から回ってきた。親族の中でロシア語ができる者が他にいないので、資料を読むのは私の仕事になった。
読んでみると、大半が収容所の医師の手書きのカルテで、それによると、伯父はタイシェトでチフスに罹り、おそらく栄養失調のためだろう、急激に悪化して収容所内の医務所に運ばれ、生理食塩水の点滴という最低限の治療を受けたが、心臓が持ちこたえられずに1946年3月8日の早暁に死んだのだった。タイシェトと日本の時差は1時間なので、祖母が絣を着た伯父の夢を見たのと、ほぼ同時刻ということになる。
以上のことを電話で伝えると、父は少し黙った後で「最低限でも、ともあれベッドの上で治療を受けられたのなら、まず良かった」と言い、伯父の死亡時刻と祖母の夢の時刻との一致については驚かず、「墓の命日を彫り直さなくてもすむな」とだけ付け加えた。父にしてみれば、自明のことだったのだろう。
私もまた、若くして亡くなった伯父が、何らかのかたちで故郷の母親のもとに戻って来たのだと思う。旧知のロシア人研究者によれば、日本人抑留者や強制収容所のソ連人犠牲者をめぐっては、他にも似たような事例が少なからず報告されているそうだが、私がそう思うのは頻度や確度の問題ではない。かねてから聞いていた祖母の夢と伯父の死亡日時との一致が、この目でロシア語カルテの記載に見た具体的で疑いようのないことだったからである。
フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは1913年の講演で、一般的な常識や普遍的な法則、あるいは規範などに合致しない現象や事実を「非科学的」として斥けるような立場を批判している。「出来事」は、普遍法則や一般常識に合致していようとしていまいと、それを体験した人にとっては紛れもない「事実」であり、物事を考える際にはそこから出発しなければならない。科学や普遍法則に合致しない出来事を斥ける思考は、「具体的なもの」が何かということを見失っていると言うのである。
文学とは、ベルクソン的な意味での「具体的なもの」と取り組むことだと思っている。人間や出来事や現象を、大局的で俯瞰的な観点から何らかの体系の中に位置づけてしまうのではなく、対象に近づき、密接した視点から、具体的な個別性において細やかに捉えていくこと。
それはたとえば文章を一語一句の含意から考えていくことであり、テキストに内包されている多様な価値観の相関や葛藤を読み解いていくことである。あるいは対象の矛盾や混乱をただ自分の立場から批判するのではなく、対象に寄り沿い、その思考をたどるなかから、矛盾や混乱が生じたゆえんを考えてみることである。
このような思考は、あるいは「わかりやすさ」が期待される昨今の風潮のなかでは影が薄いかもしれない。だが人間というものが揺れ動き、移ろい続ける複雑な存在であり、固定的な定義やデータに還元して済むような代物ではない以上、明確な図式や法則や理論とは別に、対象に即してただ執拗に考えていくことも必要だろうと思うのである。

http://www.kyoto-up.org/archives/2491

『めぐりながれるものの人類学』がこちらで読めます。
https://dokushojin.com/article.html?i=5882

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2019年11月21日

福岡で美術館のハシゴ

11月2日(土)、3日(日)の二日間、福岡大学セミナーハウスでの研究集会に出席してきました。城西大学で数年間ご一緒した成(Cheng)さんの還暦のお祝いがあったからです。若いと思っていましたが、もう還暦だったんですね。現代中国映画上映会で一緒に中国映画『變臉 この櫂に手をそえて』を観に行ったり、渋谷まで香港映画『ラヴソング』を観に行ったりしました。成さんが中国に出張の時に、カセットテープを買ってきていただいたこともあります。その後、成さんは城西から佐賀大学に移られましたが、2002年のICMのときは、一緒にタクシーで観光しました。岡山理科大学の玉村先生も一緒に楽しく過ごしました。それからしばらくして玉村先生が亡くなられるとは思っても見ませんでした。成さんとはその後も日本数学会の会合で何度か一緒に飲みに行ったりしました。そうだ、新世界に連れて行って、大衆演劇を見せたこともあります。

ちょうど、福岡県立美術館で「新しい島野十郎展」が開催されていたので、早めに家を出て、展覧会をみました。島野十郎は久世光彦さんの短編集「怖い絵」で知りました。表紙に島野十郎の『蝋燭』が使われています。小説の中にも彼のことが出てきます。とても面白い本なのでぜひチャンスがあればお読みください。

今回、蝋燭の絵も3点だったかな、見ることができました。ポスターなどの写真を撮ったので、載せておきます。
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岡山のHさんという方のコレクションが最近福岡県立美術館に寄贈されたとのことで、その中の作品もたくさん展示されていました。

のんびり見ていたのですが、中学生の団体がどっとやってきたので、落ち着いて見ることができなくなって、退散しました。もう少しゆっくり見たかったです。

一階のレストランでカレーライスで腹ごしらえし、次に地下鉄で福岡市美術館を目指しました。数年間改装工事のため閉館していたので新しくなったのを見たかったのです。大濠公園駅の改札の中に市美術館所蔵の有名な作品が柱に描かれていました。写真をご覧ください。

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これらの作品は常設展で見ることができます。他にも素晴らしい作品がいっぱい。市美術館の常設展はオススメです。

常設展だけ見てこようと思っていたのですが、行ってみると「ギュスターヴ・モロー展〜サロメと宿命の女たち」という特別展をやっていました。ファム・ファタール! これは見逃せないと思い、チケットを購入しました。一番最後のところに写真を撮ってもいい場所があったのでそこの写真をどうぞ。

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有名な方ですが、好きな女性のタイプが違うようです。イマイチ、ぴんときませんでした。ちょっと残念。

福岡では必ず福岡アジア美術館に行くのですが、今回は時間が足りないのでパスしました。また1月に行くので、その時に行くことにします。
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塩田恵さんの版画

2019年10月12日のfacebook投稿記事より:
昨夜、表町のギャラリー「テトラへドロン」で開催されている「ザ・昭和テン」という展覧会のオープニングパーティ・歌声パーティにお邪魔してきました。「まじょりん&クロセ」の演奏が目当てでした。演奏というか、歌詞の入った「懐うた集」という冊子が配られ、みんなで歌うイベントでした。一番前、まじょりんさんに一番近いところで、知っている歌だけ大きな声で歌いました。気持ちよかったです。楽しいイベントでした。

おっと、イベントのメインは歌ではなくて、その前に、この作品展に参加しておられる多くの作家の皆さんが、アイウエオ順で自己紹介や自作に関することを語られたんです。この作品展自体にはそれほど興味が無かったので(スミマセン!)、どういう方々が参加しておられるのか全然調べて居なかったのですが、メゾチントで有名な塩田恵さんがおられて、すごく嬉しかったです。ご本人を見るのは初めて!(と、その場では思っていました)塩田さんは3つ作品を出しておられました。今回の作品展のDMハガキが真っ赤な色だったので、赤を意識されたそうです。

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作者コメント「今回は思い出の赤。昭和の赤、いのちの赤に魅かれて、赤でまとめました」

一つ目は、赤いカンナを描いた「カンナ・コンポジション(赤)」。「昭和」ということで、子どもの頃のことを思い出すと、昔(昭和20年代〜30年代?)は今のように花の手入れをしている人が少なくて、道端に咲いていたカンナが思い浮かぶそうです。たしかに、ぼくも幼稚園児から小学校低学年のころ、カンナの花をよく見た記憶があります。今でも、カンナを見ると子どもの頃ことが思い出されます。

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二つ目「グレンダロッホの初期の教会」は、一番新しい作品でアイルランドのグレンダーロッホというところの古い教会を描いた小さな版画。この夏、アイルランドに旅行されて、グレンダーロッホで観てこられたのだそうです。見えたままではなくて、背景は赤! 今は廃墟になっているそうですが、屋根も石なので崩れずに残っているそうです。お話を聞いて、興味を持ったので、家に帰って検索してみました。見つかったうちの一つをリンクしました。いいところですね〜。いつか行ってみたいです。

https://4travel.jp/travelogue/11099107

三つ目は、上の二つのように狙って描いたものではなく、紙の上に絵の具を適当に配置して、半分に折り、それを開いたものを元に作られたもの。やはり、わずかですが赤がちりばめられていました。

しゃべられた順が逆になってしまいましたが、河野あきさんも廃墟がお好きだとのこと。検索したら、ヨーロッパの遺跡などの絵が出てきました。河野さんの描かれた、子供時代の岡山の風景画も心に残る作品。戦後の荒廃した風景ですが、そういうものが今の廃墟好きにつながっているとおっしゃっていました。

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作品名:私の昭和
コメント:物心ついた時 周りは焼け野原でバラックがぽつぽつ建っていて、我が家もその一つでした。近くにあった医大の給水塔が何も無い空にひときわ高く立っていてぼんやりいつも眺めていました。それはやがて私の原風景となり後に遺跡や廃墟に強く惹かれる一因ともなったのです。

グレンダーロッホの教会のうす茶色と河野さんの描く岡山の町並みのうす茶色が、そしてどちらにも描かれている塔が、自分の中で重なっています。

※塩田さんご自身を見るのは初めてかと思いましたが、2009年11月にSARASAで開催された個展で、お話をうかがったようなメモがありました。メゾチントのことを教えてもらったようです。すっかり、そのことを忘れていました。

塩田 恵 銅版画・DRAWING展
http://flim-flam.sblo.jp/article/33822747.html

上の記事の最後で、ガラスのペーパーウェイトのことを書いていますが、これが岡田多恵さんの作品を観た最初です。このペーパーウェイトのことをSARASAの金田さんに無茶苦茶褒めたら、何かの時にひとつおまけでつけてくださいました。今も研究室の机の上で大事に使っています。
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石井みつこさんのコーナーを作りました

9月にネイロ堂で石井みつこさんの個展が開催されました。
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この時、以前から気になっていた作品を思い切って購入しました。これで石井みつこさんの油絵が3点になりました。それで、最近、それらをまとめて飾ることにしました。写真をご覧ください。

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一番大きいのは、最初に買ったもの。奮発しました。油亀での個展のときの作品です。
右下は全回ネイロ堂で個展が開かれたときに買ったもの。そして左下の作品が今回買ったものです。ちょっとイヤらしいところが魅力です。

石井さんのペン画のハガキはけっこう持っていて、一部だけ壁に飾っています。時々入れ替えるのもいいなと思っています。

石井さんの絵はけっこう毒がある感じのものが多いです。面白いのですが、やはり自宅に飾るとなると、そういうのはためらってしまいます。左下の絵なんかはちょっと危ないですけどね(笑)。
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2019年05月11日

山本じん@salon flow

4月27日(土)、乙女屋(大阪市帰宅浮田)さんの新しい企画 salon flow の最初の展示として山本じんさんの個展「il est ici ここに在る」が初日を迎えるというので、これは絶対いかなくては……とオープンする14時に現地につけるように大阪まで行ってきました。

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乙女屋さんは乙女チックな雑貨店でしたが、時々アートギャラリーに変身していました。今回は店の中から雑貨関係を完全に片付け(まあ、となりの店舗に押し込んだだけだとおっしゃっていましたが……)、完全な画廊となり、展示の期間のみ名前を salon flow と付け替えるのです。乙女屋さんは見た目は本当に可愛らしいロリータっぽい女性ですが、夢は大きいし、なかなかのやり手なのです。素晴らしい☆

今回の展示は、神戸・ギャラリーロイユや銀座・青木画廊で開催された個展の大阪版。山本じんさんも乙女屋さんのことは特別に支援しておられて、 salon Flow という名前やお店のカード(水色の写真)もじんさんの発案なのです。

あ、書き忘れましたが、2時過ぎに到着するとすでに先客もおられたり、お祝いの方々も来ておられて賑わっていました。もちろんじんさんも在廊しておられました。小さいお店ですのでたくさんは飾られていませんでしたが、棚などが片付けられてとてもいい雰囲気の空間になっていました。外からの光がかなりはいるため、閉じ込められたような感じではありません。

3月に開催された青木画廊での個展の紹介ページを参考にご覧ください。
「山本じん展−銀筆のエッセンス−」
http://aokigallery.jp/2011ex/yamamoto2019/

salon flow のハガキにも使われている「boys」の全体像を観ることができます。
また青木画廊のアーティスト別のページでは、今回の展示でも見ることの出来た「愛の靴1」という作品も見ることができます。
http://aokigallery.jp/artists/yamamotojin/

乙女屋のみほさんが、どの作品が一番好きですか……と聴いてこられたので、即座にこの「愛の靴1」を指さして「これです」と言いました。いや、本当に美しい作品です。ちょっと前の作品。銀筆ですのでストッキングの糸まで細かく書かれているんです。右腿の穴があいてほつれているところなんかすごいです。とまあ、書きましたが、なんというかエロチックなところに惹かれているんでしょう。新しい作品はわりと自然・植物などを描かれることが多いです(当然エロチックな作品もあります)。あとは空気の流れ・動きを描くのが目的の作品も好きです。

神戸のときの記録はこちら:
山本じん+未生響 ギャラリー・トーク
http://flim-flam.sblo.jp/article/185059567.html

上の記事で書いている「Flow 1」も今回また観ることができました。水の波、そして上の方は空の雲、そして飛ぶ鳥がなんとも魅力的です。みほさんの新しい企画のお祝いに、この作品をぽーんと買えればいいのですが、逆立ちしても無理。申し訳ないです。

次々にお客様もこられるので長居はできません、ほどほどのところで失礼しました。
外に出てから撮った写真を上に載せておきました。可愛らしいギャラリーです。外には薔薇の花が咲いています。雑貨は片付けておられましたが、和ばらだけは販売しておられました。

その足で、中崎町のアラビクに行きました。乙女屋とアラビクは大好きなお店。ただ、アラビクは本来書店ですが、喫茶もやっているのでいつ行ってもお客さんでいっぱい。今回、幸いにもカウンターに1席だけ空きがあって座ることができました。珈琲とケーキのセットを注文しました。隣に座っておられたのは、ぼくより先に salon flow を出られた女性。お互いに気づいて挨拶しました。みんな、そういう流れをたどるんですね。その方もケーキと珈琲のセットでした。なんだか嬉しいです。このお店はマスターも助手の方もかなりマニアックな方で、尊敬しています。

カウンタ−にも本が立てて並べてありました。その中で気になったのが花登筺さんの『あかんたれ―土性っ骨』。これって、テレビドラマで子どもの時みた作品。「細腕繁盛記」の『銭の花』ほどではないけれど、面白かった記憶があります。買おうかなと思ったのですが、マスターが kindle 版もありますよ……と教えてくださったので、今回はパスしました。それより『銭の花』が読みたい! 連れ合いの実家に途中まで6冊ぐらいあるんですが……まだまだ続くんです。あれは最高に面白かった。富士真奈美が特によかったです。

というわけで、こちらでも何も買わずに帰りました。6時過ぎに岡山に帰ることができました。
楽しい半日でした。

追記
みほさんがinstagramでギャラリーの様子を紹介しておられます。そのほか、じんさんのアトリエまで行かれたときの写真も載せておられます。銀筆の写真も!
https://www.instagram.com/p/BxUakdtF3vy/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=16jz4mahlj2q5
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2019年02月28日

バロン吉元―元年@弥生美術館

2月17日、弥生美術館にバロン吉元展「バロン吉元―元年」を観に行きました。

弥生美術館
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/outline.html
チラシ
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池袋から弥生美術館まで歩いて行きました。基本的には国道17号(中山道)の1本か2本南側の裏道を歩きました(最後は大きい道に出ましたが……)。台地の上を歩いたので坂はほとんどなかったのですが、白山通りと旧白山通りの分岐では、旧白山通りを選びましたが、ここらあたりから白山通りは下がって行きます。その少し先でいい坂が見えたので、下るあたりまで行ってみました。浄心寺坂という坂です。

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文京区には坂が多いので、またこんどゆっくり歩いてみたいと思います。

さて弥生美術館です。
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ここに来るのは2度目。前回の記事はこちらです。

2013.5.7 東京散歩(1) 弥生美術館・竹久夢二美術館
http://flim-flam.sblo.jp/article/66756734.html

バロン吉元展のことは、岡山一のあがた森魚ファンの方に教えてもらいました。あがた森魚といえば『昭和柔侠伝の唄』ですよね。今回の展覧会でも、あがたさんがゲストとして弥生美術館で歌を歌われたのでした。そういう関係で教えていただくことができ、とても嬉しかったです。なにしろぼくは『柔侠伝』シリーズの第ファン。今回も『柔侠伝』と『昭和柔侠伝』を読み返してから展覧会に行きました。

今回の展示作品は、マンガの原画などだけでなく、その後始められた絵画の展示もありました。一部の貴重な資料を覗き、ほとんどすべて写真撮影可という太っ腹。

一階展示室ですはマンガ関係の作品です。
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アクション特別号の表紙とその原画
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『柔侠伝』第七話 日比谷焼討ち事件
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昭和柔侠伝の唄(最后のダンスステップ)ポスター?
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関連して……あがた森魚・緑魔子 - 昭和柔侠伝の唄


『柔侠伝』駒子
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『昭和柔侠伝』朝子(ちょっとピンボケ、すみません)
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二階は絵画作品を中心に展示。
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無茶苦茶色っぽい作品。
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前の前の画像に写っている作品の中にいる少年時代のバロン吉元(泳いでいます)
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アメリカではこんな作品も描いていたそうです。
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売店でハガキを何枚か購入しました。誰かに出さなきゃ……。喜ぶかどうかが問題だけど。

3月31日(日)まで開催していますので、ファンの方はぜひどうぞ。

※2019.3.9追加
日刊ゲンダイ記事
私の秘蔵写真〜漫画家バロン吉元さん 師匠・横山まさみち氏との一枚
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/248965
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2019年02月14日

高松明日香展 クラウディア Claudia

これも2月9日(土)の夜、facebookに載せた記事のほとんどコピペです。「今日」というのは先週の土曜日のことです。

今日から、高松明日香さんの個展が始まりました。会場は高松の香川県文化会館。13:15からイベントがあるというので、初日に行ってきました。会期中、土日は実施されるとのことでした。

松明日香さんのサイト
http://takamatsuasuka.blogspot.com

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早めに岡山を出たので、高松市美術館で開催中の「やなぎみわ展 神話機械」を観に行くことができました。

そのあと、お腹がすいてきたのですが、なにはともあれ会場の香川県文化会館に行ってみようと歩いていくと、そんなに遠くではなく割と簡単に到着。すぐそばにうどん屋さんがあったので、中に入らず、うどんを食べてから会場に入りました。するとなんと受付の前に、準備中の高松さんがおられました☆ いきなりお会いできるとはラッキーでした。挨拶までしてくださって、天にも昇る心地です。そして、受付では新作がいっぱいのったカラーの冊子を貰いました。入場無料なのにこんな立派なものまで貰ってしまって、申し訳ないような気持ちになりました。

セレモニーまでだいぶ時間があるので、一通り、全部見て回りました。会場は2階と3階。新作は3階でした。ずっと前の山に向かう鹿(?)の群れの作品が今まで観た一番最初の作品だったような気がします。他にも大好きな作品がいっぱい。高松さんの作品は何処の絵ということがはっきりタイトルになっているものはあまりないというか、絵と薇妙に違うタイトルがついていることもあったりするんですが、あれ、と思ったのは『五剣山』というタイトルの絵。高松の、あの五剣山のことです。あとでわかったのですが、どうもこの山が見えるところにお住まいのようなんです。あの山はとても不思議な形なので好きです。危ないので登山禁止になっていたと思います。お寺まではいけます。

セレモニーは13:15から。高松さんの挨拶はかなりシンプルでした。でもそのあといっぱいお話が聞けるのですから、期待がいっそう高まりました。

セレモニーのあと13:30からギャラリートークがありました。まず最初は入り口近くの絵から。
少女マンガと関連させて展示の方法について解説をされました。何枚もの絵を並べることにより、観る人が頭の中でストーリーを感じて欲しいとのことでした。そもそも、マンガがお好きなんでしょうか。絵の中に西洋の少年の絵がよく出てくるので、萩尾望都さんのマンガなんか(世代は違いますが)お好きなんでしょうか、と訊きたかったですが、シャイなので訊けずに帰って来ました。

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高松さんにとって、絵はドラえもんのどこでもドアみたいに、こちらからも別の世界をみれるし、別の世界からもこちらを見れる、二つの立場からそれぞれを見れるようなものだともおっしゃって、いました。

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上の写真でメインに写っているのは、僕が最初に好きになった高松明日香さんの絵を取り上げて下さって、喜んだ写真です。ご自宅の近くのアパートの写真。高松さんの絵は現実ではない部分もあり、現実に即している部分もあるとのこと。この絵はごじしんの家の近くの場所を描いたとのこと。遠くに見えるのは五剣山でしょうか。高松にすんでいる人にはすぐわかるとおっしゃっていました。何でか自分でもわからないのですが、この絵が大好きなんです。始めてみた高松さんの絵は、天神山でみた山に向かって空中を歩いていく鹿?の絵。印象には残ったんだけど、何かピンと来なかったんですが、次の機会にこの絵を見て、ほんとに日常の風景なのに、一目惚れしてしまいました。というか、あまりにも普通の風景だと言うことがぼくの心を掴んだんだと思います。

2階は過去の絵が展示されていて、3階の半分は昨年描かれたものが半分くらい、という感じ。氷山の絵は確か三鷹での個展の最後の方で展示されていたものですが、何か方向が変わっていく、そのインパクトがありました。今回は、それに似た樹氷?の絵がそれをさらに進展させていて恐竜のような雰囲気でした。でも、高松さんが言われたのですが、世界の片隅にあるささやかなものを愛情を込めて描いておられることが、観る人に何か癒やしを与えてくれるのは変わっていないな、と感じました。ぼくはそれが好きなのだと思います。

そうそう、最近は雲や光を描かれることが多いんだそうです。確かに、そういう素敵な作品が色々ありました。

高松さんは一生懸命、ご自分の気持ちを伝えようとして下さいました。それを全部理解することは出来なかったのですが、その情熱だけは少なくとも受け取ることができました。ポスターに使われている『光の配置』はすごく好きな作品。いちばんこれが観たかったのです。でも、来てみると『舞台はこうこうと照らされている』とか『見送る』のように空と人と海が描かれている作品にとても引き寄せられました。離れてみるのと近くで見るのとではまったく違う絵に見えるような感じ。素晴らしい!

2月24日まで、無休で、しかも観覧無料で開催されています。是非お出かけ下さい。
200以上の作品が待っています。土日はギャラリートークが13:30からあります。
遠方からおでかけになるなら、高松市美術館でやなぎみわ展をやっていますのでぜひそちらもどうぞ。

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金土日なら坂出の四谷シモン人形館を覗いてから高松に行かれるのもいいと思います。

※香川県立美術館の館長さんって、むちゃくちゃかっこいい方ですね。宝塚の男役かと思いました。

※今月、天満屋でも個展があります。今回の作品の中から20点程度とのこと(ご本人のサイトより)。それを持ってこられるのでしょうね。そこが楽しみです。

◎高松明日香展『霞を霧と』
会期:2019年2月27日(水)〜3月5日(火)最終日は午後4時閉場
時間:10:00〜19:30
会場:岡山天満屋5階美術ギャラリー
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