2018年09月25日

島津亜矢さんの『麗人抄』

今月は岡山の後楽座に「たつみ演劇BOX」がきておられます。週末ごとに観に行ってます。写真も何回か撮りました。

たつみ演劇BOX@後楽座(2018.9.9昼の部)
https://www.facebook.com/masayuki.yamasaki.9/media_set?set=a.2335120859837226&type=3

昨年は小龍さんが産休で、少しさみしかったですが、今年は完全復帰しておられてとても嬉しいです。
この間の土曜日、小龍さんが亜矢さんの『麗人抄』で踊られました。「おっ! 亜矢さんの曲だ☆」と喜んで、うっとり眺めていました。とってもしっとりしたいい舞踊でした。ところが、さいごの「きれいに咲いたら……」の繰り返しの部分で、突然、着物の小龍さんがラテンのダンスのように踊られたのでびっくりしました。

この日はカメラを持って行ってませんでしたが、「小龍 麗人抄」で検索すると、2年前のステージを撮影した画像を載せておられる方がありました。こんな感じです(最後の部分は写っていません)。

「メカタマサエ/侍サイクル・ライター」のツイッター(写真4枚)
https://twitter.com/mekata19/status/723518423678865408

それがなぜかこの曲に合っていたのが不思議で、帰宅してからCD「悠悠 阿久悠さんに褒められたくて」から『麗人抄』を聴いてみました。するとびっくり! 今まで何度も何度も聴いていた曲なのに、この曲って、最初っからそういうラテン(?)のリズムがバックに流れ続けてるんですね!

ターンタタッタ・ターーーン・ターンタタッタ・ターーーン・……

1番の終わりのサビ「きれいに咲いたら〜」の部分も同様です。
で、ずーっと聴いていると、2番の最後のサビ「心を刺すのは〜」が終わったあと、もう一度最初のサビ「きれいに咲いたら〜」が繰り返されるんですが、その「きれいに咲いたら とげあるバラの花」のところだけリズムが変わるんです:

タンタタタ・タンタタタ・タンタタタ・タタタタ・……

その分、演奏と歌唱がン盛り上がります。

ふだんCDを聴くときはスピーカー(というか「CD・MDプレーヤー」ですが)の前で一生懸命聞くようなことはなくて、流しながら他の仕事をしたり本を読んだりしているんです。だからこのリズムには気づいていませんでした。

では、CDをお持ちでない方のためにYouTubeにリンクしておきます。聴いてみてください。カラオケだけです。

麗人抄 島津亜矢/Relaxing Music


昭和の曲! それも戦前の曲の雰囲気があります。

この曲がいいなと初めて思ったのは、実は、アルバムを聴いていた時ではありません。こちらの動画をご覧になってください。

島津亜矢 麗人抄
島津亜矢リサイタル2011曙光より


1番が終わるまで、伴奏は斉藤功さんのギターだけ! それがすごくよくないですか? はまりましたよ。
これが欲しくて、DVD『曙光』を買いましたもの。で、音だけMDに入れて、もっぱらそっちをよく聴いています(パソコンにも入れてます)。

このバージョンでは、2番が普通に歌われたあと、「きれいに〜」の繰り返しはありません。

上の動画のコメントを読んでいただくと、やはりCDよりよい……という声がいくつか上がっています。ぼくも賛成です。いい曲ですね。
タグ:島津亜矢
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2018年09月12日

松本2018(1) 伊藤さんの石アートとなぞなぞ二つ

まず第一問。下の写真は一体何処の町で撮ったでしょうか。

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「岡山の女」とか「鳥よし」なんていうお店がありますねぇ……岡山でしょうか。いや、記事のタイトルが「松本2018」となってるから誰もそんなこと思わないですよね。そうです、正解は「松本」でした。うら町通りにあります。話を続ける前に、まず、松本に着いたところに話を戻しましょう。うら町のことはあとで書きます。

8月後半、松本に旅行しました。

松本についてホテル(リッチモンドホテル松本)に荷物を預けた後、すぐ向かったのは、昨年も行った伊藤石材店です。
ホテルの前の路を南に進み、最初の信号で左折し東へ進むと、大きな通りを渡ったところから高砂通りという風情のある路が延びています。小川(?)が流れていたりして、しかも魚が泳いでいます。まず源智の井戸でペットボトルに水を入れました。その先、車がたくさん通る路を右折したところに伊藤石材店があります、

昨年の記事「松本旅行2017(1) 伊藤博敏さんの石アート」
http://flim-flam.sblo.jp/article/180990594.html

今年は伊藤さんご本人に色々説明していただきました。石にジッパーをつける方法も解説していただきました。すごいです。まず、石を彫って空洞を作り、サンドブラストの強さを調整しながら、石を薄くしていくんですね! そしてそこにどうやってジッパーをつけるかというと……ぼくは観た時、ジッパーの小さな金属(エレメント)を埋め込んでいくのかなと思ったんですがそうではなくて、ジッパーの布の部分を切りとり、それを接着剤で石にあいた穴の縁に接着します。次にエレメントとエレメントの間の布を取り去り、そこに石の粉を固めて替わりに詰めるんです。医師のいろと色合いがうまく合うように石の粉を調整するのが難しいとのこと。ジッパーはYKKのものを使っておられるそうです。

ジッパーの構造(YKKのサイト):
https://www.ykkfastening.com/japan/support/tips/003.html

伊藤石材店はいつもオープンしているわけではないので、あらかじめメールか電話で問い合わせておくとよいでしょう。(連絡先は一年前の記事をご覧ください)

なお、展示作品の下の方に、未使用の石がごろごろころがっていました。どんな作品が出来るのか、楽しみです。

伊藤石材店の次は鯛萬の井戸を目指しました。松本市内には井戸や泉がいっぱいあります。今回は岡山で購入したペットボトル飲料を飲んでしまったあとのボトルをずっと持ち歩き、無くなると井戸で補給しました。持ち歩くとヌルくなってしまいますが、冷たい時は本当に美味しいです。駅の観光案内で涌き水マップをもらっておくと便利です。下のサイトも是非ご覧ください:

松本 水物語
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/water/

鯛萬の井戸に関しては昨年書いていますのでそちらをご覧ください。

松本旅行2017(2) 松本の水
http://flim-flam.sblo.jp/article/181000383.html

伊藤石材店のある通りを北上し、女鳥羽川(田川?)を超えて少し行くと右手に黄色い色が派手な看板のお店(今井京染店)の角を右に入ります。すぐ南北に走る通りに出ます。これを北上します。そこらあたりからが「うら町」です。鯛萬の井戸につながる「鯛萬小路」の入り口は見逃しやすいので注意して歩きます。道路の東側(北上する時は右側)にあります。下の写真の白い蔵と茶色い建物の間が鯛萬小路の入り口です。これは北から撮った写真です。

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「鯛萬の井戸」という大きな看板もかかっています。
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その下には変な顔もあるので見逃さないようにしましょう。
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鯛萬小路に入ります。
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向こうの方にマンションが見えますが、そこが昔鯛萬という料亭があった場所です。これを通っていくとなかなかオシャレなお店もあったりします。その一軒(縁側 Cafe & Bar)のドアになにやら不思議な文字の書かれた紙が貼ってあります。

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窓にはメニューもかざってありました。
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さあ、それでは第二問です。地球の絵の上に書かれた文字は一体どう読めばよいのでしょうか。アップの写真よりも、最初の引いたところから撮った写真の方が読みやすいかもしれません(すごいヒント!)。

ぼくは松本にいた間、何回かこの写真を眺めたんですが、わかりませんでした。ただ、この文字はどこかで見た記憶がありました。でもどこで見たのか思い出せませんでした。岡山に帰ってから、数年前にネットでみたのを思い出しました。検索してすぐ見つかりました。似たような問題を見ると上の文字も読めると思います。

http://typodermicfonts.com/electroharmonix/

鯛萬という料亭はもうありませんが、城の近くでフレンチ・レストランになっていました。素敵な建物です。

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うら町の鯛萬小路よりもう少し北に、「幸福アパート 昭和の館」という看板が出ていたので、矢印の方向に入ってみましたら、ありました(^^)
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続く。
タグ:松本
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2018年09月08日

佐渡山豊ライブ@禁酒會舘

昨夜は、禁酒會舘マンスリーライブvol.209に出かけてきました。ゲストは沖縄の佐渡山豊さん。お名前は存じ上げていましたが、実はなんと昨日が初の佐渡山豊体験でした。一番後ろの席から観たので(早めに行ったつもりなのにすでに8割以上の席がうまっていました! びっくりしました)実際はわかりませんが、大きくてパワーのある方でした。

最初はいつもの通りOZAKI UNITの『小さな館』から始まりました。大谷さんは市議会関係の仕事が入ったためお休み。尾崎さん、渡部さん、黒瀬さんの3人での演奏でした。佐渡山さんがゲストということで、大谷さんのキーボードをメインにして、沖縄の曲などを選んでおられたそうですが、仕事では仕方ありません。困った時の『木は立っている』が2番目の曲でした。これは大好きな曲です。嬉しい☆ その後は、8月8日に亡くなられた翁長沖縄県知事の追悼として『大浦湾は誰のもの』でした。前回のマンスリーライブ(8/3)でも歌われた曲です。渡部さんが歌われたんだったでしょうか。早くも記憶が朦朧としてきています。最後は、作曲・尾崎さん、作曲・鈴木幹夫さんの『我らの時代』(表記は不確か)でした。安倍政治への怒りがこもった激しい歌でした。

※ やっぱりいい加減な記憶でした。コメント欄で尾崎さんが「OZAKI UNITの渡部は、チリの軍事クーデターのさい虐殺されたビクトル・ハラの「平和に生きる権利」をソウルフラワー・ユニオンの中川敬が訳した歌詞で歌いました」と指摘してくださいました。ああ、そうなのでした。知らない曲だったので記憶から落ちてしまいました。

今日はふだんお見かけしない方々がたくさん来ておられました。また、佐渡山さんのスタッフの方でしょうか、お二人の方も会場に来ておられました。観客も一緒に歌うとき、後ろに居られた女性スタッフの方は綺麗な声で歌っておられました。

曲名のわかったものだけ、リストにしておきます。あやふやなものは「?」がついています。

『No More Rain』
https://youtu.be/TuiMIZr9KmY
『野の花』?
『さとうきび畑』?
『人類館事件の歌』
https://youtu.be/UpnLjQGCPxw
『薄情な風』
『幸子おばさん』
https://youtu.be/TLKGpAABuHU
『第3ゲート』
『戦争を知らない子供たち』
https://youtu.be/XxD7jziVu3g
『ドゥチュイムニイ』(独り言という意味だそうです〜黒瀬さん、渡部さんも参加)
https://youtu.be/BK87SgTNSuQ
『戦争を知らない』
https://youtu.be/HbfH850r1tM

一番ショックだったのは『人類館事件』。天王寺で博覧会……ああ、なじみの場所だな……なんて気楽に聴き始めたらショッキングな内容でした。

人類館事件とは……
Wikipedia の「人類館事件」の項目
●安田浩一ウェブマガジン
「大阪と沖縄差別 〜 琉球を「見世物」にした人類館はまだ続いている」
https://www.targma.jp/yasuda/2016/10/31/post757/
(前半は登録せず読むことができます)

二重の差別があったというところが悲しいです。

一方、一番盛り上がったのは『ドゥチュイムニイ』。内容がよく聞き取れませんでしたが、上のリンクには翻訳があるので、あとでゆっくり読んでみます。黒瀬さんのギターもよかったですし、渡部さんもがんばっておられました。

サングラスをかけていてちょっと怖そうですが、おしゃべりはそんな感じでは無いですね。歌も、「野に咲く花」のイメージの曲がけっこうあった気がします。『野の花』や『戦争は知らない』なんかがそうですね。やさしい方なんでしょう。


『野の花』はちょうど最近読んだ切ない小説『ののはな通信』を思い出させてくれていっそう良かったです。あ、『ののはな通信』は「野の花」とは全く無関係です。「のの」「はな」二人の女性の手紙・メールで成り立っている小説です。オススメです。

休憩時間に『歌がなくては人間らしく生きてはいけない〜笠木透メモリアルCDブック』を購入。2枚のCDを今朝から繰り返して聴きました。本もとびとびに半分くらい読みました。松浦幸子さんという方の「私の心の応援歌」という文章がとても心に響きました。クッキングハウス会というNPO法人の代表をしておられます。苦しい思いをしている人たちのための居場所を作っておられます。すごい人だなあ……。

クッキングハウスのサイト
http://www.cookinghouse.jp/

それから、よしだよしこさんが歌を再開されてから15周年になるそうです。それをファンが勝手に祝うイベントが12月15日(土)、16日(日)の二日間にわたって開催されるんだそうです。15日は禁酒會舘で、16日はオリエント美術館のホールで開催とのこと。詳細は後日発表されるそうですので楽しみに待ちましょう。

また、次回は二本立て! 第一部は雑貨塾の特集、第二部はシバさんのライブです。これも楽しみです。
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2018年09月06日

『娘役』(中山可穂)

中山可穂さんの『娘役』を読みました。前に『男役』という小説も書いておられましたが、それと同じで宝塚をテーマにした小説です。『男役』の詳細は覚えていないんだけれど、そっちより、今度の方がぐんと面白いという印象です。夕方読み始めて、途中食事や他の用事はしましたがそれを除くと、一気に読みました。

主人公は二人。最初に登場するのは片桐という若いヤクザ・片桐。組の鉄砲玉となって敵対する組のボスの命を狙います。子分も引き連れず一人で行動を始めたボスを追ってやってきたのがなんと宝塚大劇場。ダフ屋からチケットを買い、さらに、芝居が終わって休憩の時間中に札束で目標のすぐ後ろの座席を確保したのですが、レビューが始まって、あるとんでもないこと〜片桐の人生を変えてしまうような〜が起こり(読んでください☆)片桐と若い女優とがつながるんです。読んでいて、瞬間、一体何が起きたのかと思いましたよ。

小説では片桐の話と、その女優・野火ほたるの話が交互に語られます。どちらも面白いです。

それにしても、中山可穂さんの小説を読んでこんなに吹きだしたのは初めてかもしれません。もうおかしくって(特に片桐の話)。片桐がつけ狙った男は組員には秘密ですが宝塚の大ファン。そして片桐も宝塚にはまってしまうんです。ファンの気持ちがすごくうまく描かれています。

宝塚の生の舞台は実はまだ一度しか観ていませんが、宝塚の舞台は大好きです。似たようなのだと、ずっと昔SKDの舞台を観ました。これも楽しかった。特に男役にはまりました。だけど今回の『娘役』を読んで、男役の魅力を引き出すのは娘役の女優さんの力なんだなということを認識しました。娘役にはあまり関心がありませんでしたが、もし次のチャンスがあればそっちにも目を向けたいと思います。

宝塚のコアなファンの方はこの本を読んでどんな風に思われるのか……ということも気になります。また、宝塚を知らない方がこれを読んで観てみようかな……という気になってくれるとうれしいです。

で、読みながら思ったんですけど、どなたか大衆演劇を素材として面白い小説を書いてくれないでしょうか。大衆演劇がでてくる作品というと、思いつくのは、平安寿子(たいら・あすこ)さんの『グッドラックららばい 』ぐらいかな……。普通の主婦が家出して大衆演劇の劇団についていってしまう話です。ただ残念なのは大衆演劇の話はそれほど多くありません。もっといっぱい大衆演劇を扱っている小説はないもんでしょうか……。

そんなことを考えて検索してみると……案外ありますね。紙の本で出版されているものもあるし、ネットの投稿サイトで自由に読めるものもあります。

googleで検索 大衆演劇+小説

例えば、摩天楼・華さんの掌編群は以下のような場所で読めます:
https://kakuyomu.jp/users/yumemaboroshi
https://estar.jp/_crea_u?c=U2FsdGVkX18xXOTc5MDkyNru9VOIwtek9mxPUfzKlORxS01


中村桃子さんの「桃花舞台」の記事も、短編小説のように楽しむことができますね。役者さんのことがメインですが。
https://momo1122.at.webry.info/

映画では、『戦争を知らない子供たち』という1973年の作品で、家出した少年少女たちがドサまわりの劇団にお世話になる話がでてきます。ちょっとびっくり。でも今の大衆演劇とはかけ離れた世界でした。
posted by dunno at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

大阪ハリストス正教会

うちの近くのB教会(プロテスタント)とC教会(カトリック)の有志が大阪ハリストス正教会(東方正教会)を訪問するというイベントが8月7日に行われたそうです。すごい組み合わせですね! 

去年の8月にはお茶の水のニコライ堂に行ってきました。とてもいい空間でした。
http://flim-flam.sblo.jp/article/180832752.html

今回のイベントでは一般には入れない場所まで見せてもらったとのことでうらやましい限りです。がぜん、大阪ハリストス正教会にも行ってみたくなりました。

イベントのことを教えてくださったKさんは写真も撮ってこられていて、facebookでも見せていただきましたし、B教会のホールに貼りだされた写真も見せていただきました。写真で見るだけでもすばらしいです。

もともとイコンの類は好きでした。幼稚園がカトリック教会の中にあって、神父さんが園長先生でした。その幼稚園のことは過去にも記事を書いています:

津山から山口へ
http://flim-flam.sblo.jp/article/34451570.html

日曜学校にも通っていました。クリスマスには、羊飼いの役でクリスマス・タブローに参加した記憶もあります。だけどクリスチャンではありません。坂口ふみ先生の大ファンなので、先生のキリスト教哲学に関する本は理解したいと何冊も買っていますが、どれも読破できていません(^^;

ですが、ステンドグラスとか宗教画、宗教音楽は好きです。山口のザビエル記念聖堂の売店で、お土産用のイコンも買いました。有名なロシアのイコンがふたつつながったもので、イタリア製です。

DSC05340.JPG

Wikipediaのイコンのページによると、右側は『ウラジーミルの生神女』(モスクワ、トレチャコフ美術館所蔵)で、左側はアンドレイ・ルブリョフによるイコン『至聖三者』(1422年〜1427年、トレチャコフ美術館所蔵)です。岡山のイコン作家白石孝子さんの生徒さんたちもこれらを模写した作品を作っておられました。とてもいいですね〜。『至聖三者』を見るとケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジのことを連想してしまいます(他の大学にもありますがぼくにとってはケンブリッジのトリニティ・カレッジがなぜか身近に感じます)。三位一体ですからね。2月に亡くなったラニツキさんもあそこで勉強されました。映画にもなったインドの天才数学者ラマヌジャンもケンブリッジのトリニティ・カレッジのハーディに招かれて一緒に研究したんです。

さて、話を元に戻します。Kさんからは大阪ハリストス正教会の冊子も一部わけていただきました。
orthodox_a.jpg orthodox_b.jpg

読んでみてびっくり!
今の場所に移る前は、石町(こくまち)の料亭旅館三橋楼(天満橋・天神橋・難波橋がよく見えたのでそういう名前がついたそうです)のあとに建っていたんだそうです。ここから川をへだてた斜め前の公園で毎年劇団唐組が春公演を行っているので、よく行く場所ではないですか! 今年の4月にも、そのそばの北大江公園あたりを散策しました。下のリンク先では、当時、天満橋から八軒家方面を撮った写真が載せてあって、八軒家の後ろに教会の姿が見えます(上の冊子の右側の画像でも)。ここは上町台地の北端にあたる場所ですから素晴らしい光景になっています。ぜひクリックしてみてください。

大阪正教会の公式サイト
http://www.orthodox-jp.com/osaka/history/history.html

今はマンションになっているのですね。
地図にもリンクしておきます。
https://www.google.com/maps/@34.6893921,135.5155111,20.02z

地図の第一回大阪会議については教会のページに説明があります。そちらもどうぞ。

また、三橋楼の説明板(これは見逃していました)設置に貢献された方のブログもリンクしておきます。

osayanのブログ「三橋楼とハリストス正教会 写真パネル展 開催」
http://osaka-siseki.cocolog-nifty.com/blog/cat45438494/index.html

ついでに4月にいった時の自分の記録はこちらです。
http://flim-flam.sblo.jp/article/183170733.html

上の記事の画像で「永田屋昆布本店」と隣のビルの隙間から見えるマンションの場所にあったんですね。ここに今、教会が無いのは残念。でも、次回、大阪に行く時はこの教会に行ってみたいと思います。
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2018年09月05日

レディ・バード

9月2日(日)、岡山メルパで『レディ・バード』を観ました。

公式サイト
http://ladybird-movie.jp

ちょっと長めのバージョン(英語字幕付き)
https://youtu.be/cNi_HC839Wo

strong personality をもった娘と母の物語です。お父さんは影が薄いです(笑)。失業しちゃうし。お兄ちゃんはバークレーで数学を専攻したのに、なぜか今はスーパーでアルバイト中(予告編で、主人公に、雑誌をもとにもどせって怒鳴ってるのがお兄ちゃんです)。

娘と母の仲はあまりよくありません。母親は押さえつけようとするタイプ。娘はともかく反抗するタイプ。ノックせずに母親が自分の部屋に入ってきたら、娘は怒って、ノックしてから入れといい、母親が今度はノックしてすぐに入ってきたら、「まだ、どうぞっていってない」と言って入りなおさせます。また、予告編の中では、母親の運転する車の中で大学進学の件で言い合いになってます。娘は東海岸の学校に行きたいと言って、母親は(お金もあまりだせないので)地元(サクラメントという西海岸の田舎町に住んでいます)の学校に行けといいます。腹を立てた娘は、いきなり車のドアをあけて飛び出します!!!!!!! けが程度で済んでまあよかったのですが……。激しい母娘です。まあ、そういう感じのコメディ映画だと思ってください。

娘は親から貰った名前が嫌いで、自分で考えた Lady Bird を代わりに使っています。それが映画のタイトルです。

主人公の友人のジュリーがちょっと太めで可愛いです。こういう子、すきですね〜。本当に仲がいいんだけど、途中、けんかしてしまいます。予告編で二人が言い合いをしているところが出ています。そこのセリフが面白いので IMDb からコピーしてきました:
Julie Steffans: You can't do anything unless you're the center of attention, can you!
Christine 'Lady Bird' McPherson: Yeah, well you know, your mom's tits, they're fake! Totally fake!
Julie Steffans: She made one bad decision at 19!
Christine 'Lady Bird' McPherson: Two bad decisions!


www.imdb.com/title/tt4925292/quotes/

これで吹き出して仲良しに戻れるかと思いましたが、もう少しかかりました。ともかく仲が戻るので安心してみてください。

それから、主人公の通うカトリックの学校の先生がやさしいんです。彼女のポスターを「才能がある」って言うし、彼女がサクラメントのことをけなしたつもりで書いた作文をほめてくれます:
Sister Sarah Joan: You clearly love Sacramento.
Christine 'Lady Bird' McPherson: I do?
Sister Sarah Joan: You write about Sacramento so affectionately and with such care.
Christine 'Lady Bird' McPherson: I was just describing it.
Sister Sarah Joan: Well it comes across as love.
Christine 'Lady Bird' McPherson: Sure, I guess I pay attention.
Sister Sarah Joan: Don't you think maybe they are the same thing? Love and attention?


正直、この主人公は悪いことをしすぎる気はします。嘘ついたり、成績簿を盗んで捨てたり!(管理も悪いが……) まあ、コメディだからいいかな。

すごくぐっとくるところはなかったけれど、十分笑えて、面白かったです。

※子どもはこの年になったら親から離れていくのがいいと思います。こういう強情な母娘の場合はなおさらのこと。
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ウインド・リバー

9月2日(日)、シネマクレール丸の内で『ウインド・リバー』を観ました。

公式サイト
http://wind-river.jp


これは見応えのある映画でした。予告編を見ているだけで寒くなってきそうです。舞台となるのはワイオミングのウインド・リバー保留地です。(撮影は別の場所らしい、ミネソタって書いてあったかな……)

Wikipedia--インディアン居留地
Wikipedia--Indian reservation

気候の良い東部からおいやられて、こんな寒々とした何もないところに住まざるをえなくなったんですね……。

映画は保留地の若い女性が雪原をなにかから逃げようと走っているところから始まります。一度転んで、また走り始めますが……。

主人公は、この地区で害獣を狩る仕事をしているハンターのコリー(白人)。別れた妻が仕事探しで遠くの町まで面接に行くというので、まだ幼い息子を預かります。息子は父親と一緒にいたがりますが、家畜を殺したピューマを殺す仕事がはいったため、あまり相手はできず、妻の両親(ネイティブ・アメリカン)の家で息子を預かってもらいます。そして、ピューマを探していて、若い女性の遺体を見つけます。それはよく知っている、友人の娘でした……。

この事件の解決のためにFBIからやってきたのは寒い原野に全く無知の女性ジェーンでした。コリーはある事情もあって彼女の捜査の手伝いを引き受けます……。


予告編ではジェーンが主人公かと思いましたが、どちらかというと助演かな。
コリーはとても優れたハンターです。過酷な環境の中でハンターができるということはすごいこと! 銃のたまも自分で作っているんです。しかも、やさしく、誠実な男。そんな彼がなぜ離婚することになったのか……それは徐々にほのめかされていきます。

亡くなった少女の死因がすごいんです……書きませんが……けがのせいではないんです。コリーは少女をとても強い子だったと言います。極寒の雪原をはだしで6マイル(10キロ)も走っているんです。泣けてきます。

娘を亡くした友人の悲しみも、すごく観客に伝わってきます。

事件の真相は、わりと早めに、いきなり提示されます。えっ?!と驚きました。あまり突然だったので。痛ましくて観ていられない人もあるかもしれません。

こういう辺境に住むネイティブ・アメリカンの行方不明者はけっこう多いらしいです。ですが、統計はなにもとられていないそうです(映画の終わりにそういう字幕がでてきます)。なぜそういう場所にすまなければいけないのか……、映画はそれを問いかけています。

おススメです。ゆさぶられました。
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2018年09月03日

黒髪校事件

(facebookに投稿した記事をこちらに再録しました)

山陽新聞朝刊に連載中の「隔離の陰で〜ハンセン病家族訴訟」で、今朝は「黒髪校事件」が取り上げられていました。恥ずかしながら、この事件のことは全く知りませんでした。

黒髪というのは熊本大学のある文教地区です。この地区には、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園入所者のこどもたち(「未感染児童」)が暮らした「龍田寮」がありました。寮には近くの黒髪小の分校があり、退職教諭1名が1年から6年までの小学生全員を教えていたのですが、それでは十分な教育を受けられないということで、1954年春、恵楓園は寮の新一年生たち(7人)を本校の黒髪小に通学させようと市の了解も得たのですが、小学校のPTAがそれに反発し、通学反対の運動を広げていきました。

結局、7人のうち3人は「在日朝鮮人」だとして対象外、そして残りの4人のうち、強引に再度受けさせられた健康診断でハンセン病とは無関係の皮膚病のせいで「要観察」となって一人が不可となり、3人のみが通学することになりました。

しかし反対運動はそこで止まらず、寮自体の廃止運動に広がって行き、結局、寮は閉鎖され、子どもたちは親戚や養護施設に引き取られていったのだそうです。

記事の最後には、そのとき親戚宅にあずけられた子どものひとりの辛かった経験が語られています。
===
……男性は寮を出た後の苦労を涙ながらに語った。預けられた親戚宅に同年代の子がいて「おまえに食わせる飯はない」と家に入れてもらえず納屋のわらの上で寝たこと、「このままでは死んでしまう」と家出して建築の仕事に就き、独立して会社を持ったこと……
===
ぜひ、今朝の朝刊を入手されてお読みください。

ネット上にあるこの事件関連のリンクをつけておきます:

Wikipedia  龍田寮事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/龍田寮事件

黒髪校事件の背後の二重の差別も(知らないことが罪であるという思い三度)
https://ameblo.jp/sanni1132/entry-12275051513.html

黒髪校事件(その2)
https://ameblo.jp/sanni1132/entry-11480385445.html

山陽新聞
隔離の陰で ハンセン病家族訴訟
http://www.sanyonews.jp/kakurino/
(会員用記事)

自分の中に差別の心はあるのか?
https://s.webry.info/sp/eco-and-health.at.webry.info/201511/article_9.html

ハンセン病「未感染児」通学拒否事件に関する研究: 「子どもの権利」の視点から
(pdf)
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