2017年05月15日

東京ウィンドオーケストラ

5月13日(土)、シネマクレール丸の内で『東京ウィンドオーケストラ』を観ました。

公式サイト
http://tokyowo.jp/


屋久島の役場の職員が、プロの「東京ウィンドオーケストラ」を呼ぶつもりで間違ってしろうとの「東京ウインドオーケストラ」を呼んでしまうという喜劇です。状況が状況だけに笑えない映画でした。

そもそも、島に来るまでミスに気がつかないっていう設定自体に無理がある気がします。受付でなにか配っていましたが、当然プログラムも役場の担当者とオーケストラとで色々やりとりがあって作るはずですから、その時に絶対わかるはず。ホテルの予約をするときだって、いくら何でも人数ぐらい確認しますよね。まあ、コメディに突っ込んでもしょうがないですけど。

それは置いておいて、どういう結末にするのか非常に興味がありました。演奏すればばれるに決まっています。なんだか心臓に悪かったです。ひょっとして演奏がいよいよ始まるその時に地震がくるとか、火事になるとか、宇宙人が攻めてくるとか、……演奏どころの話じゃなくなるんじゃないかと思っていたのですが……。というのも、観ていて、デビッド・ロッジの小説「小さな世界」("Small World: An Academic Romance") を思い出していたんです。英文学を専門とする学者・研究者・大学院生らがあちこちの研究集会に参加するために世界中を行ったり来たりする話です。その中で、ある大学教員が実際にはまだ出来ていない研究に関して適当なアブストラクトを送って国際学会で発表することになったのですが、発表日がせまってもぜんぜん研究が進まず、いよいよ当日になり、自分の番が来て最初の言葉を述べたそのとき……ある事件が勃発し、参加者がパニックになりすべてのスケジュールが中止になるというエピソードがあるんです。これも緊張度が高かったです(笑)。全体はタイトルの通り、若い大学院生がシンポジウムで出会った女性を追いかける話です。本を買わずにあらすじだけ知りたい方はこちらをどうぞ:

https://en.wikipedia.org/wiki/Small_World:_An_Academic_Romance

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2017年05月14日

中野由紀子さんの新作

5月12日に早めに職場を出て、ギャラリー陶佳で中野由紀子さんの新作を観てきました。

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ハガキより:
small space はかなきものたち

宇宙の中の小さな存在。
そんな二人が放つ光をガラスに絵に込めました。

         中野由紀子/ glass
         mako/ artist


天井からぶら下がっていた「惑星」たちに心引かれました。とくに「マーブル」と名のついたシリーズは、子供のころ遊んだり集めたりしていたビー玉(岩国では「マーブル」と呼んでいました)を大きくしたような感じです。「ジュピター」というのもあったそうです。実際、木星みたいに見えたそうです。残念ながら初日(2日前)に売れてしまったそうです。見たかったです。色々眺めて、赤い色の惑星を選びました。

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ダイニングの壁に2011年に買った中野さんの掛花を吊しているのですが、それに並べる形にぶら下げました。

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本当はこれをもっと食卓の上の電灯に近づけたいのです。というのはこれを通して電灯を見るととてもきれいなのです。ただ、それはけっこうな作業を必要とするのでぼくには難しそう……。当分、壁に掛けておく予定です。

なお、掛花の糸を引っかけている金具に、もうひとつ小さいものがぶら下がっていますが、大江さやかさんの小鳥です。

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タグ:ガラス
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劇団花吹雪@新開地劇場 2017.5.3 夜の部

他の記事でも書きましたが、2017年5月3日、新開地劇場で花吹雪の舞台を観てきました。夜の部です。整理券が出なかったのでかなり長く並ぶ羽目になってしまいました(1番と2番)。しかもなぜか今回は椅子が出ていないんです。どこかの倉庫に入ってるんだそうです。椅子があると思ったので早めに並んだのですが、残念でした。2番目に並んだ方は、花吹雪を見始めて4年目くらいだそうですが、しっかりお花をつけておられました。前日は朝8時前に来られたそうですが、すでに何人も並んでいたとのこと。朝は、早い人はむちゃくちゃ早いですので太刀打ちできません。今月末にももう一度観に来るのですが、やはり夜の部だけにしておきます。昼夜連続はちょっとしんどいです。

4番目の方がたくさん前売り券を持っておられて、1600円で売ってくださいましたので、200円安く入ることができました。感謝です。入場して、一番前の列に陣取って舞台を楽しみました。

さて、この日は芝居『三人吉三』から始まりました。花吹雪も芝居に力を入れています。歌舞伎でご覧になった方にはおわかりのように、むちゃくちゃな筋書きなのですが、最後三人が死んでいくところでは紙吹雪に赤いライトがあたって、血に染まった雪が降ってくるようで、とても美しかったです。

今回は舞踊ショーの写真を撮りました。facebook にアルバムを作ってあります。

https://www.facebook.com/masayuki.yamasaki.9/media_set?set=a.1717880644894587.1073741845.100000180035756&type=3

こちらにも何枚か貼っておきます。なんと言っても嬉しかったのは、桜彩夜華さんが完全に復帰されたこと。おまけに若手が二人増えていました。にぎやかになりました。

それでは写真をどうぞ。

まずは京誉さん。いくつになってもカッコいい人です。

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続いて、彩夜華さんです。

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三代目桜京之介座長と彩夜華さんの相舞踊。

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桜春之丞座長:

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三代目:

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桜愛之介さん:

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春之丞座長:

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寿美さん:

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※花吹雪ファンのむつみ様がこの日の舞台写真を載せておられます。一部、曲名も書いてありとても参考になります。
https://blogs.yahoo.co.jp/pinksnowweb/15080035.html
タグ:劇団花吹雪
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2017年05月07日

連休5日目(5.3):神戸日帰り旅行

5月3日は、神戸の新開地劇場に劇団花吹雪の公演を観に行ってきました。

去年は、朝早く出て8時前には新開地劇場に着き、列に並びました。そして昼の部を観たらすぐ、夜の部の列に並んで、夜の部を観た後、新幹線で岡山に帰りました。その前は、ホテルをとって一泊し、翌日、また同じ事を繰り返して舞台を2回観ていました。

今年は昨年と同じく日帰り旅行ですが、舞台を観るのは夜の部だけにして、2時くらいまでは観光に使うことにしました。まず第一目的は、3月に神戸に来たときに見損なった布引の滝を観ること。二番目の目的は神戸文学館と横尾忠則現代美術館に行くこと。そして余裕があれば兵庫県立美術館に行くことが第三の目的でした。

夜の部の開場は16:30分(開演は17:30)。昼の部が終わるのはおよそ15:00から15:30頃。昼の部を見終わった人のうち何人かはすぐ夜の部の列に並ぶので、14:30頃までには列に並ばなきゃいけません。ということで14:00から14:30に新開地劇場に到着するように調整することにしました。

新神戸駅到着は08:48。トイレなどをすませて(混雑してました!)、早速布引の滝に向かいました。

布引の滝という滝があるのかと思っていたら、案内板をよく見ると、何個かの滝をまとめて布引の滝と呼んでいることがわかりました。神戸公式観光ガイドのサイトにはこんな風に書いてあります:

新神戸駅の山側、生田川中流にかかる滝で神戸ウォーターの源泉のひとつ。「日本の滝百選」にも選ばれています。「布引の滝」は雄滝(おんたき)・雌滝(めんたき)・夫婦滝(めおとだき)・鼓ヶ滝(つつみがだき)の4つの滝の総称で、なかでも雄滝は高さ43mの名瀑です。 新緑や紅葉の季節には、遊歩道の散策もおすすめ。


雌滝の写真です。

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雄滝の写真です。

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ずいぶん水量があるなと思いましたが、水の少ないときはダムから放水するんだそうです:

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そばにこんな建物もありました:

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たくさんハイキングをしている人がいました。皆さん、もっと上を目指しておられるようでしたが、我々は先があるので、ここでUターン。

新神戸駅の前の道からバーベキューする人たちの姿が見えます。

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神戸文学館まで歩いて行きました。元は関西学院大学のチャペルだった建物だそうです。素敵なガラス窓でした。

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向かいには横尾忠則現代美術館が見えます。

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今回の催しのポスターです。

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4階は写真撮影可。

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4階から文学館がよく見えます:

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もう12時を回ってしまいました。とりあえず、兵庫県立美術館まで歩いて行きました。

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展示は見る時間がなさそうなのでパス。美術館のカフェで軽い食事をとり、休憩しました。
食事のあと、JRの灘駅まで戻り、電車で神戸駅まで移動。そこから新開地劇場はすぐです。

行ってみるとまだ誰も並んでいません。時刻は13:40頃。早すぎました。
でもしばらくすると一人、そしてまたかなり待った頃、また一人、……と次第に列が長くなっていきました。

柱に掲示されていた注意書き:

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なにしろ一番ではいれたので、最前列で観ることができました。花吹雪の舞台に関しては次の記事に書くことにします。



タグ:劇団花吹雪
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連休4日目(5.2)映画『アシュラ』『マン・ダウン 戦士の約束』

5月2日もシネマクレール丸の内に映画を観にいきました。

一本目は韓国映画の『アシュラ』です。

公式サイト
http://asura-themovie.jp/


悪徳市長を裏で支える刑事が主人公です。市長のために男を始末しようとしてドジを踏んでしまい、それをネタにして検察官に市長が有罪である証拠を入手せよと迫られてしまいます……。

悪い奴らがなんだか滑稽な連中ばかりで、観ていて恐ろしいというような感じにはなりませんでした。退屈せずに観ることはできましたが、すごくドロドロしていて、ジョニー・トー監督の映画のようなセンスとか仁義とかは全く感じられない映画です。まあ、すごいと言えばすごいです。こんなにいっぱい死んじゃう映画って観たことがなかったです。

こっちはこれくらいにしておきます。

お昼ご飯のあとに観たのが『マン・ダウン 戦士の約束』でした。二本目を観るかどうか迷って観たのが mikki さんのブログ。とても褒めて書いてあったので観ることにした次第です。でも、観てよかった☆

mikkiさんのブログ記事
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/447045488.html

公式サイト
http://mandown-movie.com/


シネマクレールで予告篇をみていたので、SFアクション映画だと思い込んで観に行きました。ところが……全然違う映画だったんです!!! 泣きました!!! 特にラストのクライマックスは、音の大きさも急に大きくなり、心臓はどきどきするし、観ていて辛くて、しかも最悪の結果が予想されてしまい、いたたまれないような気持ちで観ました。そして見終わって劇場を出ても、あまりの哀しさに涙が流れて仕方がありませんでした。

これは今の日本人が見るべき映画だと思うのですが、客の入りはそれほどよくありません。ネットで調べると、「慟哭した」という人も多いですし、「時間が行ったり来たりしてうんざりする」というような否定的な意見も多かったりします。アメリカでの評判お調べてみましたが、やはり感動した人と、けなす人とに分かれているようでした。特に批評家からはかなりの低評価です。この映画はかなりシリアスなテーマを扱っているんですが、同じように戦争を扱った映画でも『ある戦争』のような作品の方が認められるのかも知れません。

具体的に書くことは未見の人のために避けなければならないので、あいまいに書きますが、確かに時間は行ったり来たりします。それも同じシーンが何度も何度も出てきたりします。ぼくも実は一回目はかなり混乱したので5月4日にもう一度観に行きました。二回目はすごくよくわかりました。うまく作ってあると思います。さらに今夜は、ツレアイを言いくるめて、もう一度観てきました。それで前回も見逃していたところを一カ所見つけてしまいました。けっこういい加減に観ているんですね。

この映画の意義や、細かいことなどについては、もし後日時間があればネタバレにならない方法を工夫して書いてみるかも知れません。今日はこの辺でやめておきます。まだ金曜日まで上映していますので、岡山の方はぜひぜひおでかけください。

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連休3日目(5.1)映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

シネマクレール丸の内で『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』を観ました。途中休憩なしで4時間弱!!! 

お漏らししちゃうんじゃないかと心配して水分摂取をやや控えていたので、粗相することなく最後まで見終わりました。確かに長いですが、それほどとは思わなかったのは面白かったからでしょう。

公式サイト
http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/


観ていて中国映画『太陽の少年』を思い出していました。抗争しているグループ同士の殴り込みシーンなどがあるせいです。ただ、『太陽の少年』より遙かに残忍。主人公・小四(張震)は、一方のグループのボス・ハニーの彼女である小明と偶然かかわるようになり、恋心を募らせます……。

色んなエピソードがあって、1回観ただけではどうも整理ができそうもありません。こんなに長い映画なのに、最後の悲劇がなぜ起きなければいけなかったのか、どうも納得できませんでした。これは現実に起きた少年による殺人事件を元にして作られた映画だということですから、監督さんなりの解釈を盛り込まれたのでしょう。この少年は元々不良グループに入ってたわけではなく、インテリの親に育てられていて、勉強だってかなりできたんです。ただ友達が不良グループにはいっていたため、次第に暴力や武器などに身近になっていったのは確かです。その流れがじっくりと描かれていたとも思えます。確かなのは、少年に少女の気持ちが全く分かっていなかったということ。少女が「男はみんな同じだ」というような意味のことを何度かいいます。ということは結局、この少年やハニーだけでなく、男というものはみな女がわかっていないということなのかもしれません。自分の勝手な思い・やり方で相手を愛してしまう男たち、それを拒否する女の方が遙かに大人であるということなのかもしれません。ただ、それなのに、なぜか、新しい男は前と違うと期待してしまうのは、彼女の貧しさ、生きていくことのしんどさのせいかもしれないと思いました。
posted by dunno at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

連休2日目(4.30)

連休二日目の4/30は4月最後の日曜日。「映画を語る会in岡山」の例会がある日です。
映画を語る会in岡山
http://ameblo.jp/talkaboutcinema/

午後1時から始まるということになっているので、午前中は「おかやま街歩きノオト・第15号」を持って、二人で番町から広瀬町あたりを散歩しました。15号のタイトルは「《特集》番町ハイカラ屋敷」で、番町近辺の古い洋館を紹介しているのです。ぼくが買ったものは改訂版で広瀬町の「腰折れ屋根の家」が2014年1月頃に取り壊されたことも書いてありました。大森邸(ぼくが通っている大森皮膚科の先生のご自宅)から始めて楽しく歩きました。興味のある方はぜひこの冊子を購入されて歩いてご覧になるといいです。

おかやま街歩きノオト(雑記帳)
http://machinooto.exblog.jp/

膨大な数の記事があって、しかもどれも面白いので、読み始めると大変ですよ(笑)。

さて、一度帰宅し、軽く食事をしてから、さんかく岡山に向かいました。表町商店街を二人で南下していると、後ろから声をかける人が! 会の古くからのメンバー(だけど若い)Y女史でした。丸善で時間をつぶしておられたとのこと。会場は「さんかく岡山」なので西大寺町商店街までくだったら右折なのですが、せっかくなので「いいコーヒー店があるので、回り道ですけどその前を通って行ってもいいですか?」とおたずねして、小西珈琲(Konishi Koffee)の前を通って行きました(時間がないので入りませんでした)。

小西珈琲のサイト
https://www.cijima.com/
facebook page
https://www.facebook.com/pages/Konishi-Koffee/177035929313758?fref=ts

場所は、「魚のみやわき」と千日センター街ビル(「大阪の味 まいどっ」や「ブルー・ブルース」のある建物と)の間の路地を入って少し進んだ右側です。初めての人は入るのをためらってしまいそうな路地です(笑)。いや、路地というより千日センター街ビルが頭上に出っ張っているので、トンネルの中に入っていくような感じ。一度入ると出てこれなくなりそう。女だったら香港に売り飛ばされてしまいそうなくらい。でも、大丈夫ですので安心して入ってください。小西珈琲のお店はちいさくて6人しか入れません。でもすごく凝った内装で、いい雰囲気なのです。

小西さんと奥様はミュージシャンです。小西さんと知り合ったのは詩叶純子さんのゴスペルの教室の生徒だったときのこと。ほとんど毎回、小西さんが伴奏で参加しておられました。その後も路上ライブなのでなんどかお見かけしています。

さて、この日の「映画を語る会」では以下の3作品が課題作でした。
・ムーンライト (洋画)
・3月のライオン(前・後編)(邦画)
・わたしは、ダニエル・ブレイク(サブ)
実はぼくの観ていたのは、最後の『ダニエル・ブレイク』だけ。ほとんど他の方のおしゃべりを聴くだけでしたが、熱弁をふるわれるのを聴いているのも楽しいものです。けっこう長く話が続きました。次回の課題作は次の通り:
・サラエヴォの銃声 (洋画)
・東京ウィンドオーケストラ (邦画)
・牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 (サブ)
さんかく岡山ミーティングルームAで午後1時より開始予定です。でもたいてい15分くらい遅れます。観ていなくてもかまいませんので、興味のある方は覗いてみてください。

会が終わってさんかく岡山の図書コーナーを見てみたら、なんと読みたかった本が2冊置いてあるではありませんか! ドキュメンタリー『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』(角川書店・大崎善生)と小説『あのこは貴族』(集英社・山内マリコ)の2冊です。

http://amzn.asia/eVd4iNk
http://amzn.asia/1HpzU8z

『あのこは貴族』は東京生まれで東京育ち、上流階級の華子と田舎から上京して慶應大学に入ってしまった美紀の二人が一人の男を介して出会ってしまう話。最初、上流の話でうんざりしますが、読後感はさわやか。著者が地方出身ですからね。面白かったです。

『いつかの夏』は、2007年8月24日に起きた3人の男による女性の拉致・強盗殺人事件のドキュメンタリーです。亡くなった女性の母親のことから始めて、彼女が成長していく過程をていねいに描き、読んでいて涙がぽろぽろこぼれ落ちてしまいました。亡くなる4ヶ月前(だったかな?)に出会った男性がなんと名古屋大学多元数理の院生というのにびっくり。その出会いのきっかけは碁! ほんとに理知的でしっかりした女性だったのです(でもそこまでの人生は平坦ではありませんでした)。二人の好きだったのが4桁の数字を用いた言葉当てクイズ。「4649」で「よろしく」みたいな奴ですね。彼女が犯人たちにキャッシュカードの番号として伝えた「2960」が彼女の意志の強さを表しています。すごい本でした。

もう昨日返却済みですので、すでに誰か借りていなければ、今さんかく岡山にあるはずです。
※ 最初にカードを作る必要があります
さんかく岡山のページ
http://www.city.okayama.jp/shimin/danjo/danjo_00050.html

さて、帰りもまた表町のアーケード街を、今度はのんびりと歩きました。新聞記事で紹介されていた新しいお店をさがそうと思ったからです。名前を覚えていなかったのですが、ビル全体が改装されて、一階が雑貨などのお店、二階がゲストハウス、三階もなにかがある……ということで見れば分かるだろうと思ってきょろきょろして歩きました(行きの時は急いでいたので気づきませんでした)。

そうしたら、どうして行きの時に気づかなかったのかわからないほどばっちり新しくなったお店があるのに気づきました。あくら通りから少し南に下がったところ。一階の外がテラスになっていて、そこのテーブルで仕事をしていた方にツレが声をかけたところ、やはりそこが目指す場所だとわかりました。しかも、2階のゲストハウスの客は皆さん外出中ということで、そちらや3階(会議や展覧会などができるスペース)をゆっくり説明しながら見せてくださいました。ゲストハウスの売りはトイレ。とても美しい自動式の便器で、外国のお客さんがよくスマホで動画を撮影して変えられるとのことでした。トイレの個室が3つ並んでいますが、なかの洋式トイレはみな違う色でした。ビル全体は「ヒバリ照ラス」(HIBARI TERRACE)というそうです。とても感じのよい若者でした。表町の南部はかなりさびれているのですが、駅やイオン周辺の人を表町に引き寄せようと、わざわざこういう場所に店を作ったのだそうです。いいじゃないですか。電気工事のカジノン(この日の朝、就実中学・高校前の歩行者用信号を渡って、カジノンのそばの路地を通りました)がビルを購入し、改築を行ったそうです。運営は別会社。1Fは城下公会堂/サウダーヂだとか。

カジノン・ブログ
http://www.kajinon.net/news/%e2%98%85%e3%83%92%e3%83%90%e3%83%aa%e7%85%a7%e3%83%a9%e3%82%b9%ef%bd%8f%ef%bd%90%ef%bd%85%ef%bd%8e%e2%98%86/

このブログを読むと、西川沿いの公衆トイレがリニューアルされましたが、その工事もカジノンがされたそうです。そして、上に書いたきれいな洋式トイレ(パナソニック製のアラウーノ)がこちらでも使われているとのこと。そちらはまだ見ていませんが、今度、行ってみたいと思います。

ヒバリ照ラス公式サイト:
http://hibari-t.com/
facebook page
https://www.facebook.com/hibariterrace/

山陽新聞記事
岡山・表町商店街に複合施設 21日開業、店やゲストハウス
http://www.sanyonews.jp/article/519265

最後にゆっくり1Fのお店を見て、本を3冊購入。そのうちの一冊が『BE A GOOD NEIGHBOR ぼくらの岡山案内。』(岡本仁+坂口修一郎、ランドスケープ・プロダクツ)という本です。でもこのタイトルよりも帯に書かれた『岡山はおだやか。』の方がずっと大きいので、こっちの方がタイトルみたいです。中身は岡山のガイドブック。写真入りのとてもきれいな本です。行ったことのある店も載っていますし、近くにあるけれどいったことのない店も紹介してあって、どっちにしろ、見て楽しい本です。鷲羽山の名曲喫茶「時の回廊」も載っていましたし、上で書いた「小西珈琲」も載っていました。「禁酒會舘」も載っています。飲食店以外の場所も載っています。うちの近くの「ダンケ」のモーニングサービスも一度行ってみたいです(ただ開店が7時半なのでぼくにとっては遅すぎなんです)。

次に、天満屋のギャラリー・アートスペースに寄って、中野由紀子さんの春の新作展を見てきました。ご本人も在廊しておられました。

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きれいな色の作品にまじって白い作品があるのも素敵でした。中野さんは若い頃の中島みゆきのような感じの人でとても精力的に新しい作品を作り出しておられます。10日からも、ちょっと違うタイプの作品で二人展を開催されます。そちらにも出かける予定です。とても楽しみ。この日は、なにも買いませんでした。ごめんなさ〜い。

大きなイベントはありませんでしたが、楽しい一日でした。
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2017年05月06日

唐組・第59回公演『ビンローの封印』

4月29日、大阪・南天満公園で唐組の芝居『ビンローの封印』を観てきました。

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今回も稲荷卓央さんは「武者修行中」ということで不在、ぼくの大好きだった土屋真衣さんはやめられたのか不在、……ですが、若手随一の福本雄樹さんが大活躍、また赤松由美さんも久々に実力を発揮できるいい役が当たって、とても満足できる舞台になっていました。そして、福本由加里さんがとてもけなげな少年を演じておられてとてもよかったです。

この芝居は1992年に初演。25年ぶりの再演だそうです。

ストーリーはあまり理解できていないので書きづらいのですが、ともかく主人公は元無線技士の製造という若者(福本雄樹)。1年前に乗り込んでいた漁船が台湾沖で海賊たちに襲われ、彼以外の乗組員は殺されてしまったことが次第に分かってきます。彼だけは、ひとりの海賊が口の中の赤い液体を胸に浴びせられただけで、生き延びました。製造はその船の船長の娘・あかね(藤井由紀〜やはりきれいです)のことを憎からず思っているのですが、あかねはなにやら「男客」を相手になにかやっているようす……。そんな時に怪しい人物が製造の前に現れます。それはなんと例の海賊だったのです。しかもその海賊は実は女なのでした。製造はその女海賊(赤松由美)に惹かれていきます……。

もっと詳しいことは、こちらのサイトをご覧になるといいかも……。

唐組公式情報:
「ポスター、チラシ、チケット完成!!」
http://ameblo.jp/karagumi/entry-12255472217.html
(チラシのpdfがダウンロード可能です)

ネット上のインタビュー記事:
幻の演目『ビンローの封印』(作:唐十郎)を25年ぶりに劇団唐組が上演、演出・久保井研が語る
http://spice.eplus.jp/articles/117797

また、檳榔(びんろう)というのは果実ですが、ガムのように噛んで味わうものだそうです。街角できれいなお姉さんが売っていたりするそうで、面白そうですね。

『ビンロウ(檳榔)?台湾ガム?噛みタバコ?手を出さない方がいいよ! 』
https://taiwanizm.com/2017/03/06/betel-nut/

『「台湾檳榔(ビンロウ)売りの女性たち」画像集 まとめ』
https://matome.naver.jp/odai/2141781300378622601

舞台では(人工の?)ビンロウが何度も出てきます。そのたびに役者の口から赤い液体が飛び出してくるので前の方に座る人は非常に危険です(笑)。まあ、客席に向かってはき出すわけではないですが、つばと一緒に赤い液もいっしょに飛んでくる恐れは十分あります。

話を元に戻しましょう。今回の芝居はある意味、とてもロマンチックです。つまり製造と女海賊の関係のことなんですが……。ぼくの好みの話です。正直、女海賊が話に絡んでくるまでの部分はギャグの連続で、混乱の極値ともいえます。苦手な部分。第一幕の終わりにやっと話の構造が見え始めてからが(僕的には)盛り上がりました。だけど、好みって人に依るんですね。ツレはそのおふざけ満載の第一幕の方が面白くて、笑えて、楽しかったそうです。

また、唐の芝居に非常によく出てくる「公衆便所」。この芝居でも最初から最後まで舞台の真ん中に存在し続けます。唐にとって、公衆便所は別の世界への入り口。そのドアをあけると……○○へと繋がるのです。これもぼくは好きですね〜。満足しました。

休憩10分を挟んでの2時間という中ぐらいの長さの芝居でした。年をとるとこれぐらいが限界のような気がしてきました。3時間の三幕劇だと、お尻が悲鳴をあげそうです。お尻を鍛えて、来年も観に行きます。前の人が使っていた発泡スチロールの座布団はなかなか良さそうでした。
タグ:唐組
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